好きを形に出来るもの。スバル BRZを愛車にして確実に変わったクルマに対する認識

  • スバル BRZ

アルバイト先のゲームセンターで、クルマのゲームばかりしているお客さんと出会ったのがキッカケで、BRZに乗り始めたと話してくれたオーナーさん。

クルマの楽しさについて熱心に語ってくれたそうですが、初めは「へ〜、そうなんですね〜」くらいだったそうです。そのため、今こうしてBRZに乗っている自分の姿なんて想像出来なかったと笑っていました。

今回は、BRZオーナーさんのお話をお届けします。

――ゲームセンターでバイトしていたんですね。

そうです。そこの常連さんと仲良くなったのがキッカケで、クルマって良いなと思えるようになりました。今思えば、よくこんなことになったなと思いますよ(笑)。だって、最初はゲームの話しかしていませんでしたから。

――なぜクルマの話をするようになったのですか?

就職のタイミングで、クルマを買わざるを得なかったからです。その人が詳しいことは知っていたから、相談したのが始まりですね。

――それが今や、MTのBRZですもんね♪

MTの免許だって、親が「マニュアルは必要だろう!」とか何とかで、渋々取ったくらい運転に興味がなかったのに。人生って、何があるか分からない……。 BRZは、スポーツカー=MTというイメージがあったから購入しました。

――……。

あっ!安易だなと思ったんでしょ(笑)!?いや〜、自分でも分かりますけどね。

――そもそも、スポーツカーを買おうと思ったのはなぜですか?

ゲームセンターの人のWRXの乗せてもらい峠に行ったら、走っている時の表情がすごく楽しそうだったんです。

何て言うんだろう?全身から楽しいが溢れ出ていたんです(笑)。

シフトチェンジをがガチャガチャして、クラッチを踏んで、なんかカッコよかったですしね。それを見たあとに、走りを楽しんでみたい→なら、スポーツカーにしよう→MT車にしよう!の流れですね。スバル愛に溢れた方だったから、BRZというわけです。

――実際に乗ってみてどうでしたか?

初めは怖かったですよ〜!とにかく、人様に迷惑をかけないように、安全第1で、かなり気を遣って運転していました。というよりですね、初めはなんで買っちゃったんだろ?って後悔してました。

――おおお……。そんなに……。

そうなんですよ(笑)。慣れるというか、このクルマの運転の仕方をマスターするのに、なんだかんだで1年くらいかかってますからね。

繋ぎ方や、そのタイミング。クラッチの感覚など、BRZが心地よいと思える運転の仕方を探り続け365日みたいな。シルトダウン、シフトアップ、ブリッピングなど、クルマの反応をみながら1つ1つの操作を丁寧にやると、ムダにアクセルを踏んだり、急ハンドル切ったりをしなくなりました。

――運転を楽しめるようになったわけですね。

はい。MT車だから自分で操作をしているという感覚が強いですし、惰性で運転しているのではなく、しっかり運転している感を味わえるんです。

余裕が出てくると、走り味の良さも分かるようになりました。ステアリングを切るとスッと曲がってくれ、アクセルペダルを踏むとスムーズに加速してくれる。

あとは、踏み込んだ時のGのかかり方が最高なんですよ。シートにグッと体が押しつけられるような。両親のFFのクルマを運転した後にBRZに乗ると、駆動方式の違いを実感出来ます。

――ゲームセンターで働いている頃と、ずいぶん変わりましたね。

本当に、かなり変わりました!通勤に使っているから毎日乗っているんですけど、それなのに週末に高速道路に行くのが楽しみでならないんですよ。ロングドライブしたいと思えてしまうんです。

――名古屋に住んでいらっしゃるとのことでしたが、どこに走りに行くのですか?

毎週行ってるわけではないですが、ささっと東京まで。

――ささっとの距離じゃない!何時間くらいかかるのですか?

う〜ん。4時間くらいですかね?だから、あんまり長く感じないし、何ならもう少し長く運転したいな〜なんて思っちゃうんです。そう思える理由は簡単で、シンプルに楽しいからなんです。音楽を聴きながら、景色を眺めながら、車内は自分の空間だから、好きなことをすれば良いんです。まさに、至福の時間ですよ。

――分かります。私もそうですから。

BRZに乗って、本当に良かったと思っています。あの時購入していなかったら、この良さは分からなかったし、早く目的地に着かないかなと ただ移動していただけだったら、人生損していたなって。住んでる場所的にも、クルマが必要不可欠なんです。ということは、クルマでの移動は人生の多くの割合を占めるんです。 だからこそ、愛車にして良かった。

――そう思えるクルマに出会えたことが、素敵です。

ありがとうございます。初めてのクルマだから、入門というか、スタートラインなんですよ。僕にとっては、走りの教科書のようなクルマで、カーライフの楽しさを教えてくれたクルマでした。これからも、大切に乗っていきたいと思います。

大きなウイングがポイントで、目に入ると走りたいと思わせてくれるのだとか。

だからついついハンドルを握ってしまって、走行距離がどんどん伸びてしまうそうです。

そして、走行距離に比例して、BRZへの愛着が深まっていくことでしょう。

(文:矢田部明子)