1985年、カローラ店で働いていた僕が見たかった光景をもう一度。人生3度目のAE86に乗って。
1985年4月にトヨタカローラ店に入社し、2年間営業をしていたという「大塚さん」。カローラ、カムリ、セリカなど、その当時販売されていたクルマを見ると、とても懐かしい気持ちになると話してくれました。
そんな大塚さんが乗っているのは、AE86カローラレビン 3ドアGTアペックス。人生で3回目となる、このクルマを愛車として迎え入れた理由とは?
今回は大塚さん×AE86カローラレビンのお話です。
―――3回目となると、かなり思い入れのあるクルマなのですね。
そうですね。ただ、正直なところ、自分でもこんなに長い付き合いになるとは思ってもいませんでした(笑)。それこそ、最初の個体は「まぁ、とりあえず乗ってみるか〜」くらいの感じでしたから。
―――1台目は、どういった経緯で購入することになったのですか?
当時、僕はトヨタカローラ店で働いていたんです。基本的に自社扱いのクルマに乗るというのが常でして、ちょうど昭和60年の5月にAE86レビンがマイナーチェンジしたばかりだったから、どうせなら登場したばっかりのクルマをということで愛車として迎え入れたんです。
どちらかというと、セリカやスープラといった上級車種に乗りたかったから、本当にとりあえずという感じだったんですよ。
―――その後、2台に渡って乗り継ぐこととなるわけですが、何がそうさせたのですか?
実際に買って乗ってみると、すごく楽しいクルマだということに気付いたんです。アクセルを踏むと高回転までエンジンが回って、車重が軽いから“それなりに”走ってくれるのが面白くてね〜。
何より良かったのは、アクセルペダルを踏む力加減や、ステアリングを切るタイミングによって、レスポンスが全く変わってくるところです。
コントロールするのは大変なんですけど、ドライバーの運転スキルが如実に現れるから、こうしよう!ああしてみよう!って考えさせてくれるクルマというかね。とにかく、乗ってよかったなと思わせてくれるクルマだったというわけです。
―――デザインの面ではどうでしたか?角ばっているクルマが好きと仰っていましたよね
今乗っているAE86は、すごく気に入っています。
―――今?ということは、1台目と2台目の時は、あまり……だったのですか?
そういうわけじゃないんですけど、やっと3台目で自分の思い描いていたAE86に乗れたという感じです。
というのも、1台目と3台目はレビンでボディーカラーが違うんです。1台目はカタログの表紙になっていた赤黒で、今乗っている3台目は“GTV”という1つ下のグレードのカタログカラーになっていた、黒ツートンの個体をセレクトしています。
当時、AE86といえば“白黒”“赤黒”というイメージだったから、黒ツートンを全く選択肢に入れていなかったんですけど、先にAE86を納車した先輩のボディーカラーがこれだったんですよ。もう、ものっっすごくカッコよくて、失敗したぁ!って言っちゃったくらい僕好みなんです。
よく見ると、グリーンがかった黒メタリックで、光の当たり方によって表情を変えていくというか。だから、2台目は絶対にこのボディーカラーのAE86に乗りたいと思い、今度はトレノの黒ツートンを迎え入れたんです。
―――なるほど。迎え入れたものの、やっぱりレビンが良かったというわけですね
トレノもレビンも、どっちもすごく好きなんですけど……、ヘッドライトがリトラクタブルじゃない方が好みだったんです。これは、完全な好みの問題ですけどね。
―――ちなみに、愛車の好きな箇所はほかにありますか?
当時のフロントグリルが黄色く見えて、“LEVIN”という文字がプリントされているところです。
―――マ、マ、マニアックですね!
あはは(笑)。でも、それよく言われます!というのも、生産してから大分経っているクルマなので“LEVIN”という文字が消えちゃってるクルマも多いからです。僕は出来るだけ本来の姿のまま残してあげたいと思うタチだから、ココを見るとグッとくるんです。
その他にも色々なことに気は使いますけどね。ダッシュボードにグレーのカバーを乗せて直射日光を当てないようにしている、雨の日は乗らないとかね♪
―――なぜ、ノーマルにこだわるのですか?
カタログから、そのまま飛び出してきたかのようなクルマが好きだからです。そして、そうなってしまうのは、AE86を購入した際に“トヨタカローラ店”で働いていたという自分のルーツも関係していると思います。
やっぱり、その頃僕が販売していたクルマを見ると、胸が熱くなるというか、懐かしくなるというか、そういう気持ちになれますから。
それもあって、買って間もなくしてドレスアップしたオーディオも元に戻してますし、元の姿が1番良いのかなと思ってしまうんですよね。
これからも、このクルマを当時の状態のまま維持していきたいと話してくれた大塚さん。無理をさせず、AE86を通じて知り合った仲間達とカーライフを楽しんでいきたいということです。
(文:矢田部明子)
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