「ありのままの姿を写真で残したい」軽やかなマツダ・ロードスター990Sは私の願望とマッチした最高のクルマ
「ロードスターは私の一番の息抜きですね」。そう話すのは、マツダ・ロードスターと一緒に旅先の景色を撮影するのが大好きだというA23さん。
大学生の時から原付バイクやロードバイク(競技用自転車)に乗り、風を切ってどこか遠くへ走行するのが好きだったA23さんにとって、ロードスターはうってつけの愛車だったと話します。
そして、2021年に登場した990Sという、極限まで軽量化したロードスターの特別仕様車は、すごく理想的だったとも教えてくれました。
今回はそんな、A23さん×ロードスター990Sのお話です。
――元々、ロードスターに乗りたい気持ちが強かったのでしょうか?
実は、最初はクルマ自体にあまり興味が無く、ロードスターも存在すら知らなかったんです。社会人になって中古車のホンダ・フィットを購入したところ、それからMT車に乗りたいと急に思うようになったんですよね。それで調べてロードスターに行き着きました。
――そうだったのですね!? MT車に乗りたいと思ったのは何故だったのでしょう?
元々、旅行が好きで、道中の移動をさらに楽しめたらいいなって思ったのがきっかけでした。それで、MT車だったらシフト操作も多くて、走りもおもしろいのかなって思って探し始めたんです。そんな中、たまたまマツダ車を調べていたとき、ロードスターの存在を知り、試乗する運びになって……。
――それで初めてロードスターに乗ったわけですね! どうでしたか?
とても気に入りましたね(笑)。元々ロードバイクに乗っていたと言いましたが、自転車って軽さが重視の世界でもあるんですよ。その影響で「クルマも軽いのがいいな」って思っていたんです。990Sを試乗してみたとき、その軽やかさがめちゃくちゃ気に入って、自分にピッタリだなと思い、すぐに購入する決心がつきました。
――軽さが決め手だったわけですね! じゃあ今は走らせまくっちゃっているんじゃないですか?(笑)
そうですね!乗るときは存分に楽しんでいます。最近は転職した関係で職場がとても近くなったので、通勤は自転車でしていて、休日はロードスターでどこかへ行き写真撮影をすることが多いです。この間は紅葉の写真を撮りに行きましたよ!
どこかへ撮影に行くときは出発前に何個か目的地の目星を付け、マップにピンをたくさん立てて行くようにしていて、ロードスターだと道中も楽しめるんですよ。目的地に着く前に気になるところがあれば寄って写真を撮ったりと、自由気ままにドライブするのが私のロードスターの乗り方ですね。
――ロードスターなら道中も楽しいですよね!
オープンにもできますし、場合によっては閉めたりもして両方楽しんでいます。たまたま乗りたいロードスターがオープンカーだったっていうだけなのですが、幌を閉めても開けても、見た目がカッコいいのでめちゃくちゃ気に入っています。オープンにして走ってみると、風の抵抗なのか、また違った走りを感じられて、走行の違いを二通り楽しめるのも気に入っています。
――A23さんはとても綺麗に写真を撮られていますが、お仕事でも撮影をされていたりするのでしょうか?
うれしいのですが、実はカメラはロードスターに乗るようになってからできた趣味なんですよ。以前よりもよくドライブするようになって綺麗な場所へ行くことが多くなったので「この綺麗な景色をロードスターと一緒に写真として残したい!」って思うようになり、それで一眼カメラを購入しました。
――ロードスターをきっかけに新たな趣味もできたんですね! 素敵です!
もともと、スマホで撮るのに限界を感じていたということもありました。スマホで撮るとレンズの関係で広角に写っちゃって、クルマが歪んだりするのがとても気になっていたんです。光の映り込みも一眼カメラのほうが好みで、中望遠でも“ありのままのロードスター”が綺麗に撮れるし、私の望んでいた「景色とロードスターを綺麗に写したい」という願望が叶うんです。
――SNSを拝見しました。どのお写真もとても綺麗に撮られていますね!
ありがとうございます! 過去に撮影した写真を見直したりするのですが、よく撮れたのもあれば全然撮れてなかったものもあって……そういう上手く撮れなかったりした場所は「ベストの季節を逃しちゃったな」という明確な理由があれば、もう一回行ってリベンジするんですよ。とりあえず毎週行ってみて、一番いい瞬間に遭遇するのを待つということもやってみたりしていますね。
――プロ顔負けの姿勢でめっちゃカッコ良いです! 今までで一番印象的だったロードスターとの思い出を聞いてもいいですか?
いくつもありますが、最近だと5月に行った北海道の旅行ですね。前職の退職後、次の仕事が始まるまでの1週間で静岡県から出発しました。北海道の道って走っているだけで本当に気持ちいいんですよ。
――静岡県から!? めちゃくちゃ遠いじゃないですか!
そうですね(笑)。そういえばそのとき「ロードスターってあんまり高速道路が向いてないのかも」という気付きがありました。というのは、990Sだからなのかもしれませんが、下道を走っていた方が楽しいと感じるというか……。1.5Lですし、直進安定性もあんまり高くないほうだと思うので、高速だと飽きてきちゃうなって感じたんです。だけど、北海道に着いたらやっぱり最高で(笑)、苫小牧に着いて、小樽からオロロンラインで宗谷岬へ行き、根室の納沙布岬で朝日を見てから、十勝平野を経由して旭川・美瑛・富良野を通ってまた苫小牧に戻ってくるみたいなルートをロードスターで堪能しました。周ったのは北海道の一部でしたが、それでも広さを全身で感じられて、とても感動した旅となりました。
――A23さんにとって旅行は、なくてはならない趣味のひとつなのでしょうか?
ただただ好きだから行っているっていう感じなのですが、確かに旅行中は特別な瞬間なのかもしれないですね。
昔、自転車で行ける距離の限界を知りたくて、東京オリンピックのコースを走ってみたことがあるのですが、結局全部のルートは行けなかったんですよ。丸一日かけて自転車で走れる距離は、私の場合、東京都から静岡県だと知ることができたんです。それがクルマの場合、下道だとしてもかなりの距離を走ることができるので、それが楽しく感じちゃって、だからロードスターで行動範囲がエスカレートして広くなっていったというのもあると思います(笑)。
――A23さんの中で、旅行で得られるものはとても大きいのでしょうか。
地図や地理が元々好きっていうのもあると思いますが、道自体の造形に感銘を受けたり、山や海岸沿いを走っていると、地形をダイレクトに感じられるのがとても楽しくて好きなんですよね。ロードスターで行けばそれらが一気に体感できる感覚があって、だから走るのも好きだし旅行も好きなのだと思います。知識として新たな地理感覚も得られるし、地形を見て美しさを感じたりするのもいいんですよね。
「ココとココが繋がっているんだ!」とか、頭では分かっていても実際に目で見て走ってみると、その場所の解像度が上がる感覚がして、そういうのが楽しかったりします。
――確かに“脳内マップ”が広がると楽しいと感じたことがあり、とても共感します。A23さんは、今後はロードスターとのカーライフをどう過ごしていくのでしょうか。
今までどおり、なるべく出かけられたらいいなって思っています。
クルマなのでいつまで乗れるかもわからないけど、乗れる限りはずっとロードスターに乗っていきたいなっていう気持ちですね。行きたい場所もまだまだあるので、ロードスターでいろいろな場所へ行って綺麗な写真をたくさん撮りたいです。
――ロードスターは今のA23さんにとって特別な存在になっているんじゃないですか?
確かにそうかもしれません。元々クルマに興味がなかった状態から「クルマとの生活ってこんなに楽しいんだ」とか「クルマの楽しさってこういうことなんだ」って気付かせてくれたのはこのロードスターですね。写真という趣味も新たにできたので、そう考えると、いろいろな楽しみ方を教えてくれた存在だと思います。何よりも、今の私にとって欠かせない存在ですし、私の生活の一部であり息抜きでもある存在になっていますね。
A23さんにSNSを始めたきっかけを聞くと、これもまた、ロードスターがきっかけだったと教えてくれました。
元々はそんなに更新はしてなかったところ、写真を撮るようになって、日記やメモのような感覚で活用することが増えたとのこと。
A23さんが撮るロードスターと景色の写真を見ると、まるで本当に“人馬一体”となってそこまで走ってきたのではないか、そして「自分の分身」と「感銘を受けた景色」を写真として記録に残し、SNSへ投稿しているのかもしれない。そんな感覚を覚えさせる、素敵なお写真だと感じます。
この先もロードスターとの旅の記録が更新されるのを楽しみにしています。
【X】
A23さん
(文:秦 悠陽 写真提供:A23さん)
マツダ・ロードスターに関する愛車記事
-

-
「ありのままの姿を写真で残したい」軽やかなマツダ・ロードスター990Sは私の願望とマッチした最高のクルマ
2025.12.29 愛車広場
-

-
ひとたび乗り込めばどこまでも行ける。ロードスターとの長距離ドライブがもたらしてくれる至高の時間
2025.09.09 愛車広場
-

-
初めての愛車は10年憧れ続けたマツダ ロードスター。私の日常に新たな扉を開いた運命の存在
2025.08.12 愛車広場
-

-
還暦を迎えてスタートした青春の第二章。真っ赤な2シーターで駆け巡るロードスターとの物語
2025.08.09 愛車広場
-

-
ロードスターと共に歩んだ11年。深まった愛車への絆と、その魅力を受け継いでいく想い
2025.07.27 愛車広場
-

-
大学で生物学を専攻するも就職は自動車業界志望 それほどまでに人生を動かした自動車部とロードスターの影響力
2025.07.21 愛車広場
オープンカーの愛車でこだわりカーライフ
-

-
「ありのままの姿を写真で残したい」軽やかなマツダ・ロードスター990Sは私の願望とマッチした最高のクルマ
2025.12.29 愛車広場
-

-
「見て楽しい!走っても楽しい!」を教えてくれたS660は“私の生き甲斐”
2025.12.21 愛車広場
-

-
『走る楽しさとは何か』ダイハツ・コペンが若かりし頃の高揚感を思い出させてくれた
2025.12.10 愛車広場
-

-
今こそコペンに乗ろう! 昔から憧れていた軽オープンカーで走り出す
2025.11.27 愛車広場
-

-
お揃いカスタムなども施しながら4台のコペンを家族で楽しむ
2025.09.14 愛車広場
-

-
ひとたび乗り込めばどこまでも行ける。ロードスターとの長距離ドライブがもたらしてくれる至高の時間
2025.09.09 愛車広場
関連記事
-

-
「ありのままの姿を写真で残したい」軽やかなマツダ・ロードスター990Sは私の願望とマッチした最高のクルマ
2025.12.29 愛車広場
-

-
「私の生きる糧」レヴォーグはたくさんの“初めて”を運んでくれた自慢の愛車
2025.12.27 愛車広場
-

-
トヨタ・ヤリスに出合って変わった私。もっともっと知りたくなる最高の愛車
2025.12.25 愛車広場
-

-
再燃したホンダスポーツへの情熱。シビック タイプR ユーロがもたらす理想のカーライフ
2025.12.23 愛車広場
-

-
「見て楽しい!走っても楽しい!」を教えてくれたS660は“私の生き甲斐”
2025.12.21 愛車広場
-

-
運転の好きな私が選んだのは、CX-5のベースグレード。さて、今週末はどこへ行こうか?
2025.12.19 愛車広場
-

-
憧れのトヨタ 86は8年後には息子さんへ!? 親子二代で愛でるスポーツカー
2025.12.17 愛車広場
-

-
走りも日常も、この1台と。すべてを兼ね備える相棒 スイフトスポーツ
2025.12.11 愛車広場
-

-
『走る楽しさとは何か』ダイハツ・コペンが若かりし頃の高揚感を思い出させてくれた
2025.12.10 愛車広場







