コンセプトカーや新型車だけじゃない! GAZOO編集部が選んだ『コレも見ておくべき』おすすめ10選 【ジャパンモビリティショー2025】

  • ジャパンモビリティショ-2025タイムスリップ・ガレージに展示されているホンダ シティ

    ジャパンモビリティショ-2025タイムスリップ・ガレージに展示されているホンダ シティ

ジャパンモビリティショーの楽しみ方といえば、自動車メーカーが発表する新型車やコンセプトカーをチェックするというのが“王道”。しかし、それだけを見て満足してしまうのはモッタイナイ!
会場内には様々な趣向を凝らしたブースや出展、さらに体感型コンテンツなども盛りだくさん。というわけで、GAZOO編集部が全館を取材しながら回ったなかから『ぜひコレも見てほしい』と感じたイチオシの10ブース、おすすめ10選をご紹介。すでにさまざまなニュースや情報が飛び交っているけれど、ぜひこちらも参考にしてイベントを満喫していただきたい!
そして、みなさんのオススメ体験もぜひコメントで教えてください♪

昭和&平成のクルマやカルチャーに触れながら記念撮影

  • ジャパンモビリティショ-2025のタイムスリップ・ガレージ

    ジャパンモビリティショ-2025のタイムスリップ・ガレージ

高度成長期からの自動車産業を振り返りつつ、時代ごとの文化・生活をプレイバックする特別展時エリア『タイムスリップ・ガレージ』(東ホール7)。
時代を彩ったクルマやバイクを中心に、その時々の印象的な風景をディスプレイで再現している。最新の技術を披露するジャパンモビリティショーの中では、ノスタルジックをテーマとしているため若干異質な印象を受けるかもしれないが、普段ではお目にかかれない懐かしの名車が並ぶ様子は一見の価値あり!

  • ジャパンモビリティショ-2025タイムスリップ・ガレージに展示されているたま 電気自動車(日産自動車株式会社)
  • ジャパンモビリティショ-2025タイムスリップ・ガレージに展示されているたま 電気自動車(日産自動車株式会社)

ジャパンモビリティショ-2025タイムスリップ・ガレージに展示されているたま 電気自動車(日産自動車株式会社)

展示車両は日本初の電気自動車として1947年に誕生した『たま電気自動車・E4S』をはじめ、初代シビックRSや初代プリウス、日産リーフなど時代を築き上げたクルマたちが並べられている。また、いすゞ・ビークロスなどのレア車から、レーシングカーやスポーツカー、輸入車まで様々な年代、趣味趣向の方が楽しめる空間になっているのも見どころ。

  • ジャパンモビリティショ-2025タイムスリップ・ガレージに展示されているMcLaren Honda MP4/4
  • ジャパンモビリティショ-2025タイムスリップ・ガレージに展示されているMcLaren Honda MP4/4

ジャパンモビリティショ-2025タイムスリップ・ガレージに展示されているMcLaren Honda MP4/4

往年の名車を展示するだけでなく、様々な時代を象徴する風景も再現されている。駄菓子屋モチーフの昭和ノスタルジーや、平成バブルを象徴する駅構内の風景、さらに80年代の若者のお部屋など、そのジャンルも様々。
当時の雰囲気を味わいながらタイムスリップしたかのような写真が撮れるフォトスポットとしても人気が集まりそうだ。

存在感バツグンの異色モビリティは一見の価値あり!

  • ジャパンモビリティショ-2025 SusHi Tech Tokyoブースに展示される『ツナグルマ』

    ジャパンモビリティショ-2025 SusHi Tech Tokyoブースに展示される『ツナグルマ』

煌びやかな自動車メーカーブースに並ぶコンセプトカーや新型車とは違った意味で度肝を抜かれ、思わずシャッターを切った1台がこちら。
東京都のスタートアップ戦略推進本部として出展する東ホール7の東京都スタートアップ戦略推進本部 東京eSGプロジェクト『SusHi Tech Tokyo』ブースに展示されるのは『ツナグルマ』と命名された巨大なモビリティ。都市課題の解決に向けた挑戦のひとつとして、お祭りでもおなじみの山車を最新技術でアップデートした意欲作だ。
というのも、近年は少子化&人口減少によってお祭りの花形とも言える山車の引き手が減ってしまい、お祭りの維持が難しくなってきているのだとか。そこでEVによるアシストを導入することで、少ない引き手でも山車の引き回しが行なえるモビリティを作り上げたというわけ。

  • ジャパンモビリティショ-2025 SusHi Tech Tokyoブースに展示される『ツナグルマ』

    ジャパンモビリティショ-2025 SusHi Tech Tokyoブースに展示される『ツナグルマ』

縁起物の亀をモチーフにした造形の上に山車の櫓を搭載。この櫓や最上部に配置される太鼓には東京都檜原原産の杉が素材として活用されている。
お囃子が搭乗するスペースはもちろん、後部にはDJブースと音響機器、 側面にはLEDモニターを搭載するなど、お祭りを盛り上げるギミックも満載!!

ベースとなるシャーシはトラックのフレームを流用し、十分な強度を確保。亀の頭部分に搭乗するドライバーによってブレーキやハンドルを操作することで、安全に引き回しを行なえる仕組みとなっている。
ぜひ、その存在感に圧倒されてみることをオススメしたい。

プロドライバー目線を体験できる貴重なチャンス!

  • ジャパンモビリティショ-2025 横浜ゴムブースにあるスーパーフォーミュラカー

    ジャパンモビリティショ-2025 横浜ゴムブースにあるスーパーフォーミュラカー

ファミリーでジャパンモビリティショーを楽しむなら、南館で開催されている職業体験プログラム『Out of KidZania in JMS2025』やトミカブースは真っ先に向かうべき場所だと思うが、そのほかにも探してみると魅力的なブースが多数点在しているのだ。
たとえば西ホール3にある横浜ゴムブースでは、スーパーフォーミュラの現行モデル『SF23』の特別展示車両「ツインタイガー(双寅)」が展示されていて、お子さま限定でコクピット搭乗体験も行われている。
会期中は午前10時から18時(ウイークデーは11時から17時、日曜日は17時)までの間で、各回10名限定。対象は小学生以下(未就学児は保護者の補助が必要)となっているため、思い出づくりにピッタリ!!

ほかにも、2019年にダカールラリーを走り優勝を飾った日野・レンジャーの運転席からポケモンまで、さまざまな乗り物を体験するチャンスが用意されているので、ぜひ会場を回って探してみてほしい。

親子でオートバイに乗ってハングオンしちゃおう

  • ジャパンモビリティショ-2025 スズキブースのフォトブース

    ジャパンモビリティショ-2025 スズキブースのフォトブース

ジャパンモビリティショーはクルマだけではなくオートバイ好きも楽しめるイベントだ。
クルマやバイク、船舶の船外機など幅広い展示で賑わいを見せるスズキブース(東ホール4)では、GSX-R1000Rでサーキットを疾走しているような写真を撮れるフォトスポットが用意されている。ハングオフ状態で固定された車体に跨り、ライディングフォームをキメれば上級ライダーの仲間入り。このフォトスポットで写真を撮るなら、革ツナギとブーツ、ヘルメットといったライディングウエアの持参もお忘れなく!
ちなみに、GSX-R1000Rの前を走るマシンは、スズキのスタッフが仕上げた手作りマシン。自作フレームに原付用の足まわりなどを駆使し、子供向けSSマシン(体重40kg以下、10歳以下)に仕上げている。お子さんと一緒にサーキットライド風写真が撮影楽しめる、激アツスポットなのである。

全国のご当地ナンバーデザインを完全網羅!

  • ジャパンモビリティショ-2025のナンバープレート館

    ジャパンモビリティショ-2025のナンバープレート館

一般公道を走るクルマには必ず取り付けられているナンバープレートも、実は様々なバリエーションが存在している。そのひとつがご当地ナンバーと呼ばれる図柄ナンバープレートだ。
平成30年10月1日から交付が開始され、第4弾まで続いている現在は72の地域で独自の図柄ナンバープレートが誕生している。

一般社団法人全国自動車標板協議会ブース(東ホール7)では、そんなご当地ナンバーのすべてのデザインが並び、今まで知らなかったデザインナンバーを見ることができるのだ。
ちなみに、通常は国土交通省の庁舎エントランスに飾られているそうだけれど、この機会にクルマに関するネタとして知識を増やしておくのもアリでは!?

無料でお土産いくつ集められるかな!?

様々なブースで行なわれているのが、アンケートに答えたりSNS投稿をしたりするとノベルティがもらえるプレゼントキャンペーン。
たとえば西ホール1にある三菱自動車では、キャッチーなキャラクターとしてお子さんにも人気の「デリ丸」のステッカーシートがもらえるというLINEアンケートを実施。競争率も高めとのことなので、品切れになってしまう前にブースに足を運ぶことをオススメしたい。

そのほかにも、キーホルダーやポーチ、ロゴ入りコースター、ガチャガチャなどなど、何個ゲットできるかチャレンジしてみよう!

シミュレーターで重機の運転体験も!?

変わり種の体験モノとしてオススメしたいのが、普段はなかなか触れる機会が訪れないであろう建設機械。
建設機械の遠隔操作とDX化をテーマにするARAVブース(東ホール7)では、遠隔操作訓練に使用するシミュレーター「重機でGO」というソフトを利用し、ジョイスティックで操作を体験することができるのだ。もちろん、このシミュレーターは実際の建設機械を無人化することを想定した環境が再現されているため、本物さながらの搭乗感を味わえる。人生で1度は重機を動かしてみたい…そんな欲求を満たしてくれること間違いなし!

宇宙で磨かれた技術がクルマに活かされる時代に!

  • ジャパンモビリティショ-2025小糸製作所ブース

    ジャパンモビリティショ-2025小糸製作所ブース

モビリティが活躍する場は地球上だけに限られたことではなく、将来的には宇宙空間にも広がっていく。その第一歩としてJAXAとトヨタが共同研究を進めるのがルナクルーザー(有人与圧ローバ)。2019年から開始されたこの研究に、ランプメーカーとして協力しているのが小糸製作所(西ホール4)だ。

今回ディスプレイしているのは、このルナクルーザーに装着するためのLEDライト。真空の月面では昼夜の温度差が300度。さらにレゴリス(ミクロン単位のチリ)で覆われているため、地球上での使用よりも過酷な環境で使用できるように各部が設計されている。2031年の実用化に向けて様々なテストが行なわれているとのことだけど、こういった技術が自分たちの愛車にも反映される日がやってくる(かもしれない)と思うと、なんだかワクワクしませんか!?

  • ジャパンモビリティショ-2025 ブリヂストンブースの月面探査車用タイヤ(第2世代)

    ジャパンモビリティショ-2025 ブリヂストンブースの月面探査車用タイヤ(第2世代)

タイヤメーカーのブリヂストンブース(西ホール3)から、宇宙ネタをもうひとつ。
2019年から開始しているルナクルーザー(月面探査車両)に向けたエアフリータイヤ技術を応用した『パンクしないタイヤ』は、すでに一般公道での実証実験が行なわれているそうで、そのタイヤ技術をさらに深めルナクルーザー用の第二世代モデルとして2024年に誕生したのがこのモデル。
これまでのエアフリー技術に対する研究を基に、薄い金属製のスポークと回転方向に分割したトレッドという新たな骨格へと進化。こちらも小糸製作所のLEDライトと共に2031年以降の打ち上げに合わせて開発が進められているという。

我々クルマ好きにとっても身近なメーカーさんが近未来に向けて取り組み、進化し続ける宇宙技術の一端を、その目で確かめて実感してもらいたい!!

最後にお土産をまとめ買いするならココが便利です!

ジャパンモビリティショーに出展する自動車メーカーのオフィシャルグッズを一堂に集めたのが、東ホール7の『オフィシャルグッズショップ』だ。トヨタや日産といった国産メーカーはもちろん、メルセデスベンツやBMW輸入車メーカーのグッズも並んでいるため、ブランドやアイテムを見比べることもできる。

また、JMS2025オフィシャルグッズも並べられているため、来場記念の逸品を探している人もチェックしてみてもらいたい。

(文:渡辺大輔)

ジャパンモビリティショー2025