トヨタ・セリカ…WRC参戦マシンのベース車特集

ラリーの最高峰であるWRC(世界ラリー選手権)において、トヨタはこれまでセリカやカローラ、ヤリスで戦ってきました。今回は、さまざまなWRC参戦マシンの中から、ラリー史に名を残す代表車種をピックアップ。そのベースモデルを週替わりで紹介します。

トヨタ・セリカ

1975年に設立され、トヨタのWRC活動を支えた故オベ・アンダーソン率いるトヨタ・チーム・ヨーロッパ(TTE)。その前身となるアンダーソン・モータースポーツから参戦した初代モデルによってセリカのWRC挑戦は始まった。

1984~86年にサファリラリー3連覇を果たしたグループB時代の3代目などを経て、1988年のシーズン途中からグループAの主流となった2リッター直4 DOHC 16バルブ ターボエンジン+フルタイム4WDシステムを備えた4代目セリカのGT-Fourを投入。1990年には、4勝を挙げたカルロス・サインツがドライバースタイトルを獲得し、日本車メーカーでは初の栄誉に輝いた。

1992年には5代目に世代交代。インタークーラーを水冷化するなどしてパワーアップしたホモロゲーションモデルのGT-Four RC(Rally Competitionの略)をベースにしたマシンで、同年にサインツが2度目のドライバーズタイトルを獲得。翌93年には日本車メーカーとしては初めてドライバーズ(ユハ・カンクネン)とメイクスのダブルタイトルを手にし、続く94年もメイクスタイトルを獲得した。

[ガズー編集部]