トヨタ・カローラ1600レビン…WRC参戦マシンのベース車特集

ラリーの最高峰であるWRC(世界ラリー選手権)において、トヨタはこれまでセリカやカローラ、ヤリスで戦ってきました。今回は、さまざまなWRC参戦マシンの中から、ラリー史に名を残す代表車種をピックアップ。そのベースモデルを週替わりで紹介します。

トヨタ・カローラ1600レビン

1970年に登場した2代目カローラとその双子車のスプリンターのクーペモデルに、1972年に追加されたモデルが、ファンの間ではTE27の型式名で呼ばれるカローラ レビン/スプリンター トレノである。足まわりを固め、オーバーフェンダーを装着して迫力を増したボディーのボンネットの下には、兄貴分のセリカ/カリーナ1600GTから1.6リッター直4 DOHCの2T-G型エンジンが移植されていた。

ラリー好きのエンジニアのアイデアから生まれたというレビン/トレノ。軽量コンパクトな大衆車のボディーに強力なエンジンという成り立ちから、“和製フォード・エスコートRS1600”などとも呼ばれたが、そのポテンシャルは高く、本家と同様にレースやラリーなどモータースポーツでも活躍した。

WRCにはトヨタのワークスラリー活動を統括し、後のトヨタF1の初代代表も務めた故オベ・アンダーソン率いるトヨタ・チーム・ヨーロッパ(TTE)から参戦。1974年後半から16バルブの特製ヘッドを持つ2T-G型エンジンを搭載、翌75年の1000湖ラリー(現ラリー・フィンランド)で優勝を飾った。実はこれより前、1973年のプレス・オン・リガードレス・ラリー(アメリカ)において、トヨタはカローラ クーペ1600SR(TE25)でWRC初優勝を飾っていた。だが、これは欧州のチームが参加しない、地元アメリカ勢だけが相手の勝利だったのに対し、1000湖ラリーでのレビンはフォードとサーブのワークスを抑えての優勝だった。

[ガズー編集部]