【動画】「トヨタGRヤリスRS」試乗インプレッション 試乗編

スポーツモデルの走りにはちょっとうるさい山田弘樹が、「トヨタGRヤリスRS」に試乗。非力な1.5リッターエンジンとCVTの組み合わせで大丈夫かと思いきや……? その印象を動画でリポートする。

前編の「車両紹介編」ではオタク度全開の不満をブチまけた筆者だったけれど、実際にGRヤリスRSをワインディングロードで走らせてみると、「これはこれでいいじゃないか」と思ってしまったから、いやはや実に情けない。いやいや、トヨタおみごとである。

シャシーは本気でつくられているわけだから、たとえパワーが120PSしかなくても、その走りは面白いのだ。ワイドトレッドと高剛性なボディーがもたらす余裕は安心感に直結し、ドライバーはちょっとした「いいモノ感」が味わえる。

サーキットでRSに試乗したときは、あまりにRZとのギャップが大きすぎて、正直評価に困った。シャシー性能が高すぎて、どこでも全開になり、クルマとの対話ができずにつまらなかった。

進入速度が遅くて、タイヤのグリップが高いなら、ブレーキングポイントをもっと奥に取ればいい。そうやって走りを突き詰めていけば、ターンインでぐいぐいオーバーステアを誘発して、グイグイ姿勢を変えながらコーナーに入っていくこともできたけれど、その走りはあまりにマニアックだ。もっと普通に、クルマの動きを楽しみたいな……。

しかしワインディングロードで走らせたRSは、打って変わって冗舌だった。

専用の足まわりは、ブレーキングで頼もしく荷重を受け止めた。そこからブレーキペダルをリリースしつつステアリングを切っていくと、グーッと気持ちよく旋回Gが高まっていった。

パドルシフトのレスポンスは完璧ではないけれど、スポーツCVTが頑張ってエンジン回転を引き上げ、コーナーの脱出に備えてくれた。そしてアクセルペダルを踏み込んでいくと、気持ちよく加速しながら次のカーブを目指してくれた。

タイヤ(ダンロップの「SP SPORT MAXX 050」)の剛性がちょっとばかり高すぎて、バネ下でドタバタしてしまうから、本来はもっと幅が細くて、かつエアボリュームを取った1サイズ小さなタイヤを履かせてもいいと思うけれど、コスプレ的な意味でも18インチは外せなかったのだろうから目をつむろう。

そこにあるのは速さよりリズムだった。カーブでこれを繰り返しているだけで、なかなか幸せな気持ちになれる。RZだと速すぎて、こうはいかない。……でも、やっぱりもうちょっとパワーがあっていいかな。いや、だからこそ、6段MTが欲しいのである。

(文:モータージャーナリスト・山田弘樹)

[ガズー編集部]

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