“ランドクルーザーの達人”寺田昌弘が、新型ランクルの最上級グレードZXを紹介

トヨタランドクルーザー」に詳しい寺田昌弘が今回試乗するのは、ガソリンエンジンを搭載する新型の最上級グレード「ZX」。折り畳み収納式のサードシートをはじめ、機能的な装備について詳しく解説する。

ランドクルーザーは「道なき道を走る」のが使命。トヨタにとって海外への販売・生産の道を切り開いたのもランドクルーザーでした。1958年に「クラウン」とともにアメリカで発売され、1961年に乗用車の輸出を一時断念した際も、ランドクルーザーだけはアメリカでの販売が続けられ、「日本車=壊れにくいクルマ」というイメージを広めていきました。またブラジルでは、1959年5月にトヨタ初となる海外現地生産がランドクルーザー(FJ25L)で始められています。

トヨタで最も長い歴史を持つロングセラーカーとして走り続けているランドクルーザーは、圧倒的に海外での販売比率が高くなっています。日本ではランドクルーザーはディーゼルエンジンのイメージが強いですが、販売台数が最も多い中近東で流通しているのは、ほとんどがガソリン車。中近東ではディーゼル車はトラックなど商用車のイメージが強く、高級車であるランドクルーザーに関しては、静粛性の高いガソリン車が好まれるのです。

ところで新型のガソリン車には、サードシートが設定されています。前モデルまでのサードシートはサイドへのはね上げ式でしたが、これだとカーゴスペースが狭くなったり、シートを出すのが面倒だったりします。対して新型ランドクルーザーのものは、スイッチひとつで床面からシートが電動で立ち上がってくるタイプ。普段はフロアに埋まっているので場所をとらず、荷室を有効に使えます。一方、ディーゼル車にはサードシートの設定自体がないため、新型ランドクルーザーにサードシートを求める人は、必然的にガソリン車を選ぶことになります。

スタイリングについては、「VX」「AX」「GX」の各グレードにみられる、オフロードでのアプローチアングルを意識したデザインが基本。ただ、前モデルでモデリスタなどのエアロパーツの装着率が高かったこともあり、今回試乗した最上級グレードZXには、最初からエアロパーツのようにボリュームを持たせたフロントバンパーが装着され、押し出し感の強いフロントマスクになっています。

このZXと「GRスポーツ」では、ガソリンエンジンだけでなく、ディーゼルエンジンも選択できます。前回はGRスポーツのディーゼルモデルに乗り、豊かなトルクを堪能しながらスポーティーなインテリアデザインと走りを楽しみましたが、ガソリンモデルのZXはどう違うのか? そのあたりをみていきたいと思います。

(文:ジャーナリスト・寺田昌弘)

[ガズー編集部]

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