三菱・パジェロ エボリューション・・・ フェンダー美人なクルマ特集
タイヤを覆うフェンダーは、クルマのエクステリアデザインを決める大事な要素。今回の特集では、フェンダーのデザインが印象的なクルマを、日本車を中心に紹介します。
三菱パジェロ エボリューション
1982年に誕生し、本格的なオフローダーの性能と乗用車の快適性を併せ持ったモデルとして、折からのアウトドアやスキーのブームにも乗ってヒットしたパジェロ。一方で、デビュー翌年の1983年から世界一過酷なモータースポーツといわれたダカールラリーに参戦し、1985年には早くも初の総合優勝を獲得した。
1997年には篠塚建次郎が日本人初の総合優勝に輝き、いわばパジェロの黄金期が幕を開けた。その年に生まれたダカールラリー参戦用のホモロゲーションモデルがパジェロ エボリューションである。
ベースとなったのは、2代目パジェロのショートボディー(メタルトップ)。トレッドを広げ、サスペンションストロークを伸ばしたシャシーを収めるべく、バンパーやサイドステップと一体化した大型フェンダーが特徴のボディーを架装していた。
エンジンはMIVEC(可変バルブタイミング機構)を備え、当時の自主規制枠いっぱいの最高出力280psを発生する3.5リッターV6 DOHC。変速機は5段MTまたは5段ATで、駆動方式はパートタイム4WDとフルタイム4WDの長所を兼ね備えたとうたわれた、パジェロ自慢のスーパーセレクト4WDだった。ほかにも専用部品が多く使われていたが、MT仕様で374万円というリーズナブルな価格で限定販売された。
[ガズー編集部]







