【連載全14話】第3話 ロータス・エリート・・・軽さが走りに生きている! FRPボディーの名車特集

金属でできた製品というイメージが強い自動車ですが、なかには軽量化の観点から樹脂製のボディーを持つものも存在します。今回は、そのうちFRP(繊維強化プラスチック)をまとうモデルをピックアップ。週替わりで紹介します。

ロータス・エリート

1957年のロンドンモーターカーショーでデビューし、センセーションを巻き起こしたロータス初となるクローズドボディーのGT。2座クーペボディーは金属製のフレームを持たないFRPによるモノコック構造で、これはマイクロカーの類いであるわが国のフジキャビンなどを除けば世界初だった。

フロントにダブルウイッシュボーン、リアにはドライブシャフトがロアアームを兼ねる“チャップマン・ストラット”(ロータスの創設者であるコーリン・チャップマン氏にちなんでそう呼ばれる)を採用した、4輪独立サスペンションのシャシー。フロントに積まれるパワートレインは、コベントリー・クライマックス製の1216cc直4 SOHCエンジン(最高出力76PS)とMGA用の4段MTだった。英国の自動車専門誌のテストでは、180km/h近い最高速度と0-60mph(96km/h)加速11.4秒という、1.2リッター級としては抜群のパフォーマンスを記録。車重585kgという軽量設計と空力特性の優秀さを実証した。

1960年に登場したシリーズ2のSEでは85PSに出力を増強して一段と走行性能が向上、レースでも活躍した。しかし凝った設計により高価格となり、にもかかわらず品質と信頼性は低かったため販売は振るわなかった。その主たる要因となった、画期的だったが生産性の低いFRPモノコックボディーに懲りたロータスは、1962年に登場した次作のエランでは別体式フレームにFRP製の外皮をかぶせる手法を採用。以来、その手法はロータスのロードカーに長く受け継がれた。

[GAZOO編集部]

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