【連載全14話】第7話 ジネッタG15・・・軽さが走りに生きている! FRPボディーの名車特集

金属でできた製品というイメージが強い自動車ですが、なかには軽量化の観点から樹脂製のボディーを持つものも存在します。今回は、そのうちFRP(繊維強化プラスチック)をまとうモデルをピックアップ。週替わりで紹介します。

ジネッタG15

1958年にイギリスで設立された、スポーツカーおよびレーシングカーのスペシャリストであるジネッタ。1961年に登場したG4の成功によって地盤を固めた後、1967年に発売されたジネッタ最大のヒット作がG15である。

G4の鋼管スペースフレームに対して、生産性を高めるべく採用された箱型断面のラダーフレームにFRP製の2座クーペボディーを架装。メカニカルコンポーネンツはメジャーなメーカーの量産車から流用しており、サスペンションはフロントがトライアンフ・ヘラルド、リアがミニのライバルのヒルマン・インプ用だった。フレーム後端につられるパワーユニットもインプ用の直列4気筒SOHC 875cc。1960年代までF1用エンジンも手がけていたコベントリー・クライマックス設計の総アルミ製で最高出力51PSを発生した。

560kg前後という軽い車重が効いて、やはりインプから流用した4段MTを介しての最高速度は161km/h。ハンドリングも軽快で、スポーツカーとしての評価は上々だった。発売後間もなくラジエーターをリアからフロントに移設するなどしたMk 2(写真)となり、1970年にはリアクオーターウィンドウを拡大するなどの改良を受けたMk 3に発展、998ccの65PSユニットも選択可能となる。1974年までにおよそ800台がつくられた。

[GAZOO編集部]

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