【連載全16話】第16話 日産シルビア2000RS・・・日本生まれの懐かしいスポーツモデル

今回は、一見ごく普通のクルマのようでありながら、優れた走行性能や運転の楽しさで知られたFR(フロントエンジン・リアドライブ)の日本車をピックアップ。1970年代のモデルを中心に16車種を週替わりで紹介します。

日産シルビア2000RS

1965年に誕生した初代シルビアはフェアレディ1600とシャシーを共有する2座の高級パーソナルクーペだったが、1975年に登場した2代目ではサニーをベースとするスペシャルティーカーへと路線変更。1979年にフルモデルチェンジした3代目(S110)はベースをバイオレット系(A10)に改め、販売店違いの双子車であるガゼールもラインナップ。当初のボディーはノッチバックの2ドアハードトップのみだったが、5カ月後に3ドアハッチバッククーペが加えられた。

当初のパワーユニットは1.8リッター/2リッターの直4 SOHCで、1981年に1.8リッターターボを追加。さらに翌1982年には、最高出力150PS、最大トルク18.5kgf・mを発生する2リッター直4 DOHC 16バルブのFJ20型ユニットとクロスレシオの5段MTをスカイライン2000RS(DR30)から移植した、同じく2000RSを名乗るグレードがハードトップに加えられた。シャシーは基本的に1800ターボと同じだったが、LSDが標準装備とされ、足元にはアルミホイールと185/70HR14のブリヂストン・ポテンザがおごられた。

数カ月遅れて、グループB規格だったWRC参戦を目的とした、シルビア ハードトップをベースとするホモロゲーションモデルの240RSもデビューした。軽量化されたボディーに、FJ20をベースに2.4リッター化したFJ24ユニット(標準で最高出力240PS)を搭載。パフォーマンスは最高速度200km/h、0-100km/h 6.35秒、0-400m 14.3秒と公表され、規定を満たす200台が限定生産された。

[GAZOO編集部]

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