【連載全20話】第15話 スバル・レオーネ ハードトップ・・・懐かしい日本の2ドアハードトップ


昔に比べて少なくなった、国産の2ドアクーペ。なかでも過去の車型となってしまった“ピラーレスの2ドアハードトップ”を、週替わりで紹介します。

スバル・レオーネ ハードトップ

1971年10月にデビューした初代レオーネスバル初の小型乗用車だったスバル1000、そしてスバルff-1シリーズの実質的な後継モデルだが、当初は2ドアクーペのみが登場した。翌1972年2月に4ドアセダン、同年4月に2ドアセダンと5ドアバンを加え、さらに1973年6月に2ドアハードトップを追加してボディーバリエーションが完成。ちなみに同一車種に2ドアクーペと2ドアハードトップをそろえたのは、日本車ではレオーネが初めてだった。

レオーネはすべてのボディーに長らくスバル車の特徴のひとつとなるサッシュレスドアを採用していた。加えてセンターピラーレスとなったハードトップは、ネオクラシックを基調にしたデザインと標榜(ひょうぼう)。車高はクーペよりやや高く、ほかのボディーがみな2灯式ヘッドライトだったのに対して4灯式を採用するなどして、スポーティーさよりゴージャスなムードを演出していた。機構的にはクーペやセダンと変わったところはなく、1.4リッターの水平対向4気筒OHVエンジンはシングルキャブ仕様とツインキャブ仕様の2種のチューンがあり、4段MTを介して前輪を駆動した。

その後は数回のマイナーチェンジが実施され、排ガス対策のため排気量を1.6リッターに拡大するなどの変更を受け、1977年11月には北米仕様に準じた大型バンパーなどを備え、明るいカラーをまとったアメリカンな雰囲気のグランダムシリーズを追加。1979年にフルモデルチェンジされるが、2代目はセンターピラー付きの2ドアクーペが廃止され、クーペ系ボディーはオペラウィンドウ(Cピラー部分の小窓)を備えた2ドアハードトップのみとなった。

[GAZOO編集部]

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