【連載全20話】第16話 トヨタ・カローラ ハードトップ・・・懐かしい日本の2ドアハードトップ

昔に比べて少なくなった、国産の2ドアクーペ。なかでも過去の車型となってしまった“ピラーレスの2ドアハードトップ”を、週替わりで紹介します。

トヨタ・カローラ ハードトップ

1974年4月に2度目のフルモデルチェンジを受け、型式名(KE/TE30系)からカローラ30(サンマル)と名乗った3代目カローラ。やや拡大されたボディーは2ドア/4ドアセダンと先代の2ドアクーペに代わる2ドアハードトップ。ちなみに兄弟車のスプリンターには2ドアクーペが用意され、クーペ系ボディーは両車で差別化された。

機構的には先代のものをほぼ踏襲しており、パワーユニットは1.2リッター/1.4リッター/1.6リッター直4 OHV(いずれにもシングルキャブ仕様とツインキャブ仕様を設定)とホットグレードのレビン(写真)専用の1.6リッター直4 DOHCの2T-G型。レビンは先代のようなオーバーフェンダーは装着されず、ややおとなしい姿となったが、ピラーレスのハードトップボディーは歴代レビンで唯一の存在だった。

その後は排ガス対策を中心に目まぐるしく変更・改良が重ねられていくが、DOHCエンジン搭載のレビンは1975年11月に生産終了。1977年1月にはEFI(電子制御燃料噴射)を備えて昭和51年排ガス規制をクリアしたDOHCエンジン搭載のレビンが復活するが、ボディーを2ドアハードトップからホットグレードのトレノを含むスプリンター クーペと基本的に同じ2ドアクーペに変更。同時にレビン/トレノを除くグレードでは、従来はカローラのみだったハードトップがスプリンターにも、スプリンターのみだったクーペがカローラにもラインナップされた。1979年3月にフルモデルチェンジを迎えるが、4代目にもハードトップは用意された。

[GAZOO編集部]

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