【連載全20話】第19話 マツダ・カペラ ハードトップ・・・懐かしい日本の2ドアハードトップ


昔に比べて少なくなった、国産の2ドアクーペ。なかでも過去の車型となってしまった“ピラーレスの2ドアハードトップ”を、週替わりで紹介します。

マツダ・カペラ ハードトップ

1978年、8年前の誕生以来初のフルモデルチェンジを迎えたカペラ。ボディーは4ドアセダンと従来の2ドアクーペに代わる2ドアハードトップで、後者はカペラとしては最初で最後、マツダ車としても最後のセンターピラーレスの2ドアハードトップとなった(ピラーレスの4ドアハードトップは、後にペルソナが登場している)。

FRの駆動方式をはじめ機構的には先代から受け継いだごくオーソドックスなものだが、クリーンなデザインのボディーは当時の実用車としては空力特性に優れ、2ドアハードトップはCd値(空気抵抗係数)=0.38と発表されていた。パワーユニットは、先代には存在したロータリーエンジンは設定されず、既存の1.6リッター/1.8リッター直4 SOHCのレシプロのみ。いずれもシングルキャブ仕様のみで、インジェクション仕様などの高性能版は用意されなかった。

1979年にトップグレードとなる2リッターエンジン搭載車を追加し、翌1980年にはマイナーチェンジを実施。従来は段差のあったヘッドライトとフロントグリルが“ツライチ”にされ、スムーズなスラントノーズとなった。1982年にファミリアに次いでFF化された新型にバトンタッチした。

[GAZOO編集部]

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