トヨタ・ターセル…生き物の名前が付いたクルマ特集
大自然の中を駆ける動物や、大空を舞う鳥、そして海洋生物――今回は、そうした“生き物”の名前を車名に冠した世界の名車をピックアップ。どんなクルマだったのか、週替わりで紹介します。
トヨタ・ターセル
英語で「雄のハヤブサ」を意味するターセル(tercel)。販売店の異なる双子車である、イタリア語で「疾走・競走」を意味するコルサ(corsa)とともに、トヨタ初のFF車として1978年にデビューした。
2ドア/4ドアセダンと3ドアハッチバックが選べたボディーのサイズは、スターレットとカローラの中間。だがホイールベースは2クラス上の2代目カリーナと同じで、居住空間の広さが特徴だった。前輪を駆動するパワーユニットは1.3リッター/1.5リッターの直4 SOHCで、すでにエンジン横置きが主流となりつつあるなか、縦置きを採用。FR車から乗り換えても操縦性に違和感が少ないというのが主たる理由であった。
1982年に世代交代した2代目では、新たにカローラIIが加わり三つ子車に。2ドアセダンが消え、5ドアハッチバックが加わったボディーはより小さくなった。1986年に登場した3代目では、先代の継続生産となったセダンを除きエンジン横置きFFに転換。リトラクタブルヘッドライトを採用した3ドアハッチバックのリトラ、ターボ、そしてディーゼルエンジン搭載車など選択肢が広がった。
1990年に登場した4代目では、ボディーが3ドアハッチバックと4ドアセダンのみとなった。1994年に出た最終世代となる5代目では、さらにラインナップを縮小。扱いやすく経済的なコンパクトカーだったが、スポーティーグレードは廃止され、車名の意味するところからは遠ざかってしまった。
[ガズー編集部]
生き物の名前が付いたクルマ特集
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