いすゞ・ビッグホーン…生き物の名前が付いたクルマ特集
大自然の中を駆ける動物や、大空を舞う鳥、そして海洋生物――今回は、そうした“生き物”の名前を車名に冠した世界の名車をピックアップ。どんなクルマだったのか、週替わりで紹介します。
いすゞ・ビッグホーン
北アメリカおよびシベリア北東部の険しい山岳地帯に住むオオツノヒツジを指す英語であるビッグホーン(bighorn)。これを車名に冠したのは、1981年に登場した国産SUVの草分け的存在となるモデル。ベースとなったのは小型4WDピックアップのロデオで、当初はロデオ ビッグホーンと称していた。
セパレートフレームに載る、初代レンジローバーに似た雰囲気のボディーは、メタルトップのショートとロング、ソフトトップのショートの3種で、いずれも2ドア+テールゲート。エンジンは2リッター直4ガソリンと2.2リッター直4ディーゼルで、すべて4ナンバーの商用車登録だった。
その後2.2リッターおよび直噴2.8リッターの直4ディーゼルターボや5ナンバー登録のワゴン、4ドアモデル、イルムシャー仕様などを加え、内容もブラッシュアップ。だが、半年ほど後に登場した三菱パジェロをはじめとするライバルに比べると地味な存在だった。
誕生から10年後の1991年にフルモデルチェンジされ、従来どおりロング(4ドア)とショート(2ドア)が用意されたボディーは全車3ナンバーサイズに。エンジンは3.2リッターV6ガソリンと3.1リッター直4のディーゼルターボで、イルムシャーとハンドリング・バイ・ロータスを中心にグレードを構成。車種追加と改良を繰り返しながら作り続けられたが、2002年に販売終了。いすゞは国内のSUV市場から撤退した。
[ガズー編集部]
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