【連載全11話】第8話 トヨタ・カローラ・・・“長寿の車名”を持つクルマ

長年親しまれてきた車名は、そのクルマが多くの人に愛されてきた証しでもあります。今回は、途中でブランクを挟んだものも含め、車名が何代にもわたって使われている11車種をピックアップし、週替わりで紹介します。

トヨタ・カローラ

1966年10月の誕生から2023年9月まで、およそ57年間の全世界における累計生産台数が約5339万台。単一銘柄における生産台数のギネス記録を更新し続けている、文字どおり世界のベストセラーカー。トヨタ製乗用車ではクラウンに次ぐ、国産乗用車でも3番目に長寿の車名を冠したモデルとなる。

初代のデビュー当初は、セミファストバックの2ドアセダンのみだったカローラ。1000ccが主流になりつつあった大衆車市場において1100ccエンジンを搭載、「プラス100ccの余裕」をキャッチフレーズ掲げて登場した。余裕のある性能、充実した装備に加えて、軽を除く国産乗用車ではベンチシートにコラムシフトが常識だった当時、セパレートシートに4段フロアシフトの組み合わせでスポーティーなキャラクターをアピール。市場では好評をもって受け入れられ、発売後間もなく大衆車市場のベストセラーとなり、1968年には同門のコロナを抜いて銘柄別国内販売台数1位の座に就く。そして2001年まで33年連続で王座を守った。

以後、代を重ねるごとにさまざまなバリエーションや派生車種を加え、また仕向け地別のつくり分けも行うなどして発展していった。2019年に登場した12代目となる現行の国内向けモデルは、4ドアセダンのカローラ、5ドアハッチバックのカローラ スポーツ、5ドアワゴンのカローラ ツーリング、SUVのカローラ クロスというラインナップ。ほかに11代目を継続販売するセダンのカローラ アクシオ、ワゴンのカローラ フィールダーが存在する。

[GAZOO編集部]

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