捨て犬を拾うが如く集めてきた可愛いカローラ達。なるべくノーマルで乗りたい理由とは?
現在、カローラFX-GT LIMITED、カローラFX-SR、カローラ5ドアセダンの3台がナンバー付き、カローラFX-GT LIMITED、カローラ5ドアセダン改の2台を車庫保管しているという「AE82乗りさん」。
小学校の頃から憧れていたカローラを、気付けば5台も集めていたと笑いながら話してくれました。そうなってしまったのは、理由があるそうです。
今回は、AE82乗りさん×カローラ達 のお話をお届けします。
――5台もカローラを?これはもう、カローラ祭りだ……
あはは(笑)!カローラ祭りって!でも、本当にその通りで、自分でもこんなに集めるつもりは無かったんですけど、気付けばどんどん増えていきました。
――カローラはカローラでも、それぞれグレードが違うんですね
そうです。1台目はカローラFXで、モータースポーツの世界で活躍していたカローラを彷彿とさせる、「GT」というグレードでした。
そもそも僕がカローラ好きになったキッカケも、家族がこのFX-GTに乗っていたからというのがあったので、カローラといえばコレ!最初は絶対にこのグレードに乗りたい!という感じだったんです。
ところが気付けば、カローラFX-SR、カローラ5ドアセダンやら…何台も所有していました(笑)。
――どうしてそうなっちゃったのですか?
「カローラ」というクルマ自体が好きになっちゃったんですよ。
だって、男女2人が落ち着いて乗る、ちょっとだけデートカーのような要素のある3ドアがあったり、ファミリー向けに「新ジャンルのセダン」と呼ばれていた5ドアのFXがあったりと、幅広いジャンルのあるクルマなんて、あまりないじゃないですか♪
たくさん所有することになった理由はそこで、そんな特徴があるカローラがそれぞれどんなものかと知りたくなっちゃったんです。
GTと名のつくグレードに憧れて乗っていましたが、SRにまで手を出し、ズルズルと深みにハマっていきました。
――ちなみに、SRに乗ってみてどうでしたか?
良い意味で、「80点主義」もしくは「80点+α主義」です。
――ほほう。その心は?
誰が乗っても普通に運転出来る。悪いところも特にないけど、飛び抜けて特徴があるわけでもない。現代のクルマと何ら変わりはないって感じでした。
――褒めてます?
褒めてます!そこがすごいところなんですよ。常に合格点を取れるクルマなんて、そうそういるもんじゃないんですから!
他には、ヘッドライトが角ばっていることや、包丁で斜めに切ったかのようなリアのライン、テールレンズの配置など、好きなところは沢山あります。
――安心しました(笑)。5台あるうちの、どのカローラが1番好きなのですか?
全部平等に大好きなんです。基本的な構造は変わらないですが、キャラクターがちょっとずつ違って、それぞれに良さがありますから。だから、どれが1番かなんて決められません。
でも……、強いて言うなら、解体することになってしまったカローラFX-GT かな。
――なぜ、解体することになったのですか?
そもそも購入時に状態などを詳しく見ていなかったし、カローラについて今ほど詳しくなかったということもあり、◯◯が故障しやすいとか、◯◯の部品が流用出来るとか、そういうのを今ほど知らなかったんですよ。
その結果、手の施しようが無くなって、部品取り車になってしまいました。解体をする時に、言葉では言い表せないほど悲しい気持ちになってしまったのを覚えています。
今くらいの知識があったら、なんとかなったのかなぁ〜なんて思ったりもします。
――よほど悔しかったんですね。
はい。その時の悔しい気持ちが忘れられなくて、カローラを集めるようになったんだと思います。
僕がこのカローラを買わなかったら、海外に行って2度と日本には戻って来ることはないんじゃないか? 鉄屑になったりするのではないか? と、捨て犬を拾う気持ちになってしまうんです。
――それで5台も拾ってしまったんですね。
そうそう。そして、まだまだ増えそうです(笑)。
あとは、産まれたままの形を残してあげたいから、なるべくノーマルで乗ってあげたいとも思っています。
さっきも話したんですけど、GTというグレードはモータースポーツの世界で活躍してきたから、でっかい羽を付けたりなど、スポーティーにいじる人が多いんです。
それが悪いというわけではなく、ノーマルのまま残っているのであれば本来カローラはこういうクルマなのだと、僕が保存しておこうかなと勝手に思っているんです。
たとえ走りが物足りなかったとしても、カッコ悪いと感じだとしても、ありのままを楽しんであげたいなって。カローラは、僕にとってそれくらい可愛いクルマなんですよ。
このクルマ達がいるからこそ、人生が楽しくなっていることは間違いないですから!
そう話してくれたAE82乗りさんの元には、カローラに乗りたいという若者達が訪れるようになったそうだ。
「そういう人達の助けになってあげたいんです。カローラ達も走りたがっているだろうから」と、優しい声で話していました。
まだまだ取材でお話を伺いたいところでしたが、AE82乗りさんがカローラに関して話し始めたら3日あっても足りなそうだったので、今回はひとまずこれにて。
(文:矢田部明子)
カローラとともに歩む素敵なカーライフ
トヨタ・カローラの愛車記事
-
-
生活必需品が人生を彩る愛車に。トヨタ カローラランクス&RAV4で刻む僕と家族の物語
2025.04.08 愛車広場
-
-
新車から40年!2ケタナンバーの愛車を息子に託したい。1985年式トヨタ カローラレビン GT APEX(AE86型改)
2025.02.21 愛車広場
-
-
生まれる前から一緒だったカローラGT。乗るたびに増していく魅力を満喫中
2025.02.06 愛車広場
-
-
傷もヤレも“生きた証”。34年を駆け抜けるトヨタ・カローラレビン(AE86)と叶えた日本縦断の夢
2025.01.01 愛車広場
-
-
いつか乗ってみたいと憧れた“ダートラで速かったカローラレビンTE27”を嗜む
2024.12.20 愛車広場
-
-
トヨタ カローラGTは18年間いつも傍に居てくれた「スーツを着たアスリート」
2024.12.16 愛車広場
トヨタ・カローラに関する記事
-
-
【連載全9話】第4話 トヨタ・カローラ レビンGT-Z/スプリンター トレノGT-Z・・・スーパーチャージャー付きの日本車特集
2025.04.02 特集
-
-
【連載全20話】第16話 トヨタ・カローラ ハードトップ・・・懐かしい日本の2ドアハードトップ
2024.07.17 特集
-
-
【最終回】『クルマはトモダチ』ハチロクへの『愛着』を「ボロはち倶楽部 走行会」で再確認!・・・山田弘樹連載コラム
2024.04.01 コラム・エッセイ
-
-
【連載全11話】第8話 トヨタ・カローラ・・・“長寿の車名”を持つクルマ
2023.12.20 特集
-
-
『クルマはトモダチ』ハチロク40周年! ボロハチ選手権でお祝いしたい…山田弘樹連載コラム
2023.09.21 コラム・エッセイ
-
-
日本国内限定70台「GRカローラRZ“モリゾウエディション”」ならではの特別なモディファイを解説
2023.04.20 クルマ情報
-
-
水素エンジンは5合目、今後は市販化に向け加速。来年2月に液体水素カローラがデビュー予定
2022.11.30 特集
-
-
ルーキーレーシング 水素エンジンを手の内化、GR86は楽しい車づくりを加速
2022.09.09 特集
-
-
トヨタ水素エンジン車は4合目、今後は液体水素にもチャレンジ、年内のレース参戦を期待
2022.06.08 特集
関連記事
-
-
生活必需品が人生を彩る愛車に。トヨタ カローラランクス&RAV4で刻む僕と家族の物語
2025.04.08 愛車広場
-
-
レクサス RX300は僕と一心同体! 気持ちを満たしてくれる最高の癒し
2025.04.07 愛車広場
-
-
「楽しみ方は1つじゃなかった」。青きSUBARU BRZが気付かせてくれた僕の本心
2025.04.06 愛車広場
-
-
「幻のクルマに乗るという幸せ」三菱・パジェロ エクシードを公道復帰させ自己流に楽しむ20代オーナー
2025.04.05 愛車広場
-
-
トヨタ エスクァイアと家族は最高の組み合わせ!息子との会話も弾む最高の空間
2025.04.03 愛車広場
-
-
ホンダ ヴェゼルが教えてくれた“オトナのクルマ遊び”素晴らしい仲間と出会えて見つけたもうひとつの青春
2025.04.02 愛車広場
-
-
トヨタ ランドクルーザー250は僕の「写し鏡」。妻のアドバイスで出会えた武骨で最高の愛車
2025.04.01 愛車広場
-
-
私の心を満たすスバル フォレスター。スバルを愛した彼女が見つけた最高のひと時
2025.03.31 愛車広場
-
-
子供の頃に憧れた、コラムシフト&べンチシートのY30グロリアに乗って
2025.03.30 愛車広場