三菱GTO…リトラクタブルヘッドランプのクルマ特集
パタパタとまばたきするようなアクションが印象的だった、リトラクタブルヘッドランプのクルマたち。その中から、記憶に残る国産車を紹介します。
三菱GTO
フルタイム4WDや4WSなどのハイテクで武装した、スタリオンの後継となるスポーツクーペで、1990年に登場。テールゲートを備えた2+2のボディーは、リトラクタブルヘッドライトをはじめスーパースポーツ風のルックスで、シャシーは3ナンバーのFFセダン/4WDセダンであるディアマンテがベースだった。
横置きされた3リッターV6 DOHC 24バルブエンジンは、自然吸気と水冷インタークーラー付きツインターボの2種。後者の最高出力は自主規制枠いっぱいの280psだったが、最大トルクは当時国産乗用車中最強の42.5kgmを発生した。変速機は自然吸気版が5段MTまたは4段AT、ツインターボ版はゲトラグ製の5段MTを採用。駆動方式はすべてフルタイム4WDだった。
ツインターボ版の車重は1.7tもあったが、自動車専門誌のテストでは、0-400m加速=13.3秒、0-100km/h加速=5.1秒というスカイラインGT-R(BNR32)やホンダNSXを上回る加速性能と、250km/h近い最高速度を記録した。その後も改良と仕様変更を加えながら2000年まで造られたが、1993年の大規模なマイナーチェンジの際に、ヘッドライトは固定式の4灯プロジェクタータイプに改められた。
[ガズー編集部]
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