スバル・インプレッサ…WRC参戦マシンのベース車特集

ラリーの最高峰であるWRC(世界ラリー選手権)において、トヨタはこれまでセリカやカローラ、ヤリスで戦ってきました。今回は、さまざまなWRC参戦マシンの中から、ラリー史に名を残す代表車種をピックアップ。そのベースモデルを週替わりで紹介します。

スバル・インプレッサ

1980年代からレオーネでWRCにスポット参戦していたスバル。1990年からは初代レガシィRSで本格参戦を始め、1993年シーズンの途中から初代インプレッサWRXを投入。スバル伝統のシンメトリカルAWDこと2リッターのフラット4(水平対向4気筒)ターボエンジン+フルタイム4WDシステムを、レガシィよりふたまわりほど小さい4ドアセダンボディーに積んだこのマシンで、翌1994年には3勝を挙げた。

1995年には5勝し、スバルは本格参戦開始から6年目にしてメイクス、ドライバーズ(コリン・マクレー)のダブルタイトルに輝く。翌96年にメイクスタイトルを連覇した後、97年はベースマシンを2ドアクーペに変更してメイクスを3連覇。メイクスタイトルの3連覇は、これまでのところ日本車メーカーではスバルのみである。

2001年にはベースマシンが、前年に世代交代し4ドアセダンに戻った2代目のWRXとなるが、リチャード・バーンズがドライバーズタイトルを戴冠。2003年にもペター・ソルベルグがドライバーズタイトルを獲得した。現在、これがスバル、そして日本車メーカーが最後に勝ち取ったWRCタイトルとなっている。

[ガズー編集部]