三菱ランサー エボリューション…WRC参戦マシンのベース車特集
ラリーの最高峰であるWRC(世界ラリー選手権)において、トヨタはこれまでセリカやカローラ、ヤリスで戦ってきました。今回は、さまざまなWRC参戦マシンの中から、ラリー史に名を残す代表車種をピックアップ。そのベースモデルを週替わりで紹介します。
三菱ランサー エボリューション
1967年にコルト1000Fで国際ラリーへの挑戦を開始した三菱は、1974年と1976年、サファリラリーにおいて初代ランサーで総合優勝。その後グループA時代に入ってから、2リッター直4 DOHC 16バルブ ターボエンジン+フルタイム4WDを搭載したギャランVR-4でRACに本格参戦を始め、1989年には2勝を飾った。
そのVR-4のパワートレインを、ひとまわり小さい4代目ランサーのボディーに移植したWRC用のホモロゲーションモデルが、1992年に登場した通称ランエボことランサー エボリューション(エボⅠ)である。翌93年からWRCに参戦、エボリューションII、IIIへと進化を重ねていき、1995年には2勝。翌96年には5勝を挙げたトミ・マキネンが、自身そして三菱にとっても初となるドライバーズタイトルに輝いた。
1996年には世代交代を果たした5代目ランサーをベースとするエボIV、1998年には3ナンバーのワイドボディーを採用したエボV、さらに1999年にはエボVIへと発展。それらを駆ったマキネンが前述の1996年から1999年までドライバーズタイトルを4連覇した。中でも1998年にはメイクスタイトル、さらには下位クラスのグループNでもタイトルを獲得、三菱がWRCを完全制覇した。
[ガズー編集部]
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