【懐かし自動車ダイアリー】1982年(昭和57年)~クルマで振り返るちょっと懐かしい日本
- ホンダ・プレリュード
1982年(昭和57年)| 自動車 ~ デートカー人気の裏で“元祖ミニバン”が誕生
ホンダ初のスペシャルティーカーとして1978年にデビューしたプレリュードはパッとしなかったが、2代目は一転して人気者に。ボンネットを極端に低く抑えたフロントノーズとリトラクタブルヘッドライトでスポーティーな印象を演出。若い女性に好まれるスタイルだったことで、最強の「デートカー」と目されるようになった。国産車初の四輪アンチロックブレーキシステム(ABS)を採用するなど、技術的にも新味を取り入れている。
拡大するコンパクトカー市場に日産が投入したのが初代マーチ。3ドアハッチバックのみでスタートしたが、後に5ドアモデルも追加された。ジウジアーロが基本設計を行ったという骨太でシンプルなスタイルが、広いユーザーに受け入れられた。テレビCMにはマッチこと近藤真彦が起用され、「マッチのマーチ」というフレーズが浸透する。
8月に日産は、8人乗りのワゴン型乗用車プレーリーを発売。両側にスライド式ドアを備え、センターピラーレス構造を持つ。3列シートの最後列を折りたたんで広大な荷室空間を作り出すこともできた。今では国産ミニバンの元祖といわれているが、当時はまだジャンル自体が存在せず、「びっくりBOXY SEDAN」と名乗っていた。
トヨタ自動車工業とトヨタ自動車販売が合併し、トヨタ自動車に。1949年の経営危機で余儀なくされていた“工販分離”を解消した。
1982年(昭和57年)| 世相と文化 ~ 鉄道網は整備されるが空では大事故が発生
東北新幹線と上越新幹線が相次いで開業。1964年の東海道新幹線、1972年の山陽新幹線に続く路線で、以後も北陸新幹線や九州新幹線などが開業して高速鉄道網の整備が進んでいく。空の交通では2月に大事件が発生。日本航空350便が羽田空港への着陸を前に墜落し、乗客・乗員24名が死亡した。被害妄想を抱いた機長がエンジンの逆噴射装置を作動させたことが原因である。
貿易摩擦は沈静化せず、欧米から輸入拡大を迫る声が強くなる。保護主義を回避するため、日本政府は関税率引き下げなどの市場開放措置を取らざるを得ない状況となる。アメリカ政府は貿易を軍事にからめて「安保ただ乗り論」を展開。日本に防衛費負担の増額を求め、シーレーン防衛の強化も要請した。中国、韓国との関係も悪化し、外交上の難問が山積する事態に。
3月にアルゼンチン軍がフォークランド諸島に侵攻。アルゼンチン沖の南大西洋上にあるが1833年からイギリスが実効支配しており、民族意識の高まりを背景に軍事政権のガルチェリ大統領が奪還作戦を遂行した。イギリス軍は空母2艦を中心とした機動艦隊を派遣し、逆上陸を敢行。激戦の末、アルゼンチン軍の降伏で72日間の戦闘は終結。ガルチェリ大統領は失脚した。
この年はベストセラーが豊作。江本孟紀の『プロ野球を10倍楽しく見る方法』、穂積隆信の『積木くずし』、鈴木健二の『気くばりのすすめ』の3冊である。何百万部もの売れ行きを示す本が続出した時代だった。
プレイバック1982年(昭和57年)
- ★アカデミー賞
- 『ガンジー』
- ★日本アカデミー賞
- 『蒲田行進曲』
- ★NHK朝ドラ/大河ドラマ
- 『ハイカラさん』『よーいドン』/『峠の群像』
- ★日本レコード大賞
- 『北酒場』細川たかし
- ★日本ダービー馬
- バンブーアトラス
- ★日本カー・オブ・ザ・イヤー
- マツダ・カペラ/フォード・テルスター
[ガズー編集部]
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