【懐かし自動車ダイアリー】2002年(平成14年)~クルマで振り返るちょっと懐かしい日本

ダイハツ・コペン
ダイハツ・コペン

2002年(平成14年)| 自動車 ~ 軽オープンスポーツがデビュー、燃料電池車にも注目が集まる

ダイハツが軽オープンスポーツのコペンを発売。1990年代初頭に登場したホンダ・ビートなどはすべて販売を終了しており、ダイハツとしてはリーザ スパイダー以来の軽オープンとなる。スズキはウサギをモチーフにしたアルトラパンを発売。若い女性層をターゲットに定めた。

トヨタはF1に参戦。エンジンだけでなく、シャシーも自社で設計するフルコンストラクターとして臨んだ。市販車では高級ミニバンのアルファードを発売。2代目となった日産エルグランドがFRだったのに対してFFを採用しており、室内空間の広さでアドバンテージがあった。ゴージャスなインテリアも好評で、販売台数はこのクラストップとなる。

マツダは新型セダンのアテンザを発売。国外ではMazda6として売られる世界戦略車である。ブランドコンセプトをアピールするZoom-Zoomキャンペーンを開始し、走る喜びや運転の楽しさを前面に出す方針を明確にした。

10月にホンダがFCXを、12月にトヨタがFCHVを発売。いずれも燃料電池車で、リース販売の形で日米の官庁などに提供された。新世代のパワーユニットを搭載するモデルが登場する一方で、トヨタ・スープラ、日産スカイラインGT-Rなどの販売が終了。ハイパワーを誇ったスポーティーカーは、厳しくなる排ガス規制に対応することができなかった。

  • ダイハツ・リーザ スパイダー
    ダイハツ・リーザ スパイダー
  • スズキ・アルトラパン
    スズキ・アルトラパン
  • トヨタ・アルファード
    トヨタ・アルファード
  • 日産エルグランド
    日産エルグランド
  • マツダ・アテンザ
    マツダ・アテンザ
  • ホンダFCX
    ホンダFCX
  • トヨタFCHV
    トヨタFCHV

2002年(平成14年)| 世相と文化 ~ 田中真紀子更迭で支持率急落の小泉首相が北朝鮮電撃訪問

サッカーの日韓ワールドカップが開催され、フィリップ・トルシエ率いる日本は2勝1分けでグループリーグを突破。決勝トーナメントに進んだが、トルコに敗れて準々決勝には進めなかった。イングランドのベッカムが人気となり、彼の髪型ソフトモヒカンが流行。決勝戦ではブラジルのFWロナウドとドイツのGKカーンが対決し、ブラジルが優勝した。

小泉純一郎内閣で外務大臣を務めていた田中真紀子と外務省に影響力を持っていた鈴木宗男議員との対立が表面化。大衆的人気のあった田中を更迭したことで内閣の支持率は急落した。9月に小泉純一郎首相が北朝鮮を電撃訪問して金正日朝鮮労働党総書記と会談。北朝鮮は日本人を拉致した事実を認め、謝罪した。

前年に日本初の感染牛が発見されていたBSE(牛海綿状脳症)問題が深刻化し、政府は国産牛肉買い取り事業を行っていた。一部の食肉卸業者が産地偽装を行って補助金を詐取していたことがわかり、雪印食品の偽装も発覚。2000年に親会社の雪印乳業が起こしていた集団食中毒事件に続く不祥事で、雪印グループ全体への不買運動が起きた。再建を断念せざるを得ず、雪印食品は解散する。

1999年に導入されていたヨーロッパ単一通貨のユーロが、この年から現金としての流通を開始。ユーロ紙幣やユーロ硬貨が使われるように。ノーベル賞で日本人がW受賞。小柴昌俊が物理学賞、田中耕一が化学賞だった。東京の多摩川にアザラシが出現。タマちゃんと名付けられた。

プレイバック2002年(平成14年)

★アカデミー賞
『シカゴ』
★日本アカデミー賞
『たそがれ清兵衛』
★NHK朝ドラ/大河ドラマ
『さくら』『まんてん』/『利家とまつ~加賀百万石物語~』
★日本レコード大賞
『Voyage』浜崎あゆみ
★日本ダービー馬
タニノギムレット
★日本カー・オブ・ザ・イヤー
ホンダ・アコード/アコードワゴン
★新語・流行語大賞
「タマちゃん」「W杯」
  • ホンダ・アコード/アコードワゴン
    ホンダ・アコード/アコードワゴン

[ガズー編集部]

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