【東京オートサロン2018特集】GT-Rも86も!勢いを増す海外製パーツに要注目!!

近年、日本のアフターパーツ業界で海外ブランド製のパフォーマンスパーツがシェアを拡大しています。もともと需要の多かったホンダV-TECエンジンをはじめ、第二世代GT-Rに搭載されていたRB26、トヨタの名機2JZなど、海外でも人気の高い車種やエンジンに向けたラインアップが増え、そういった海外製パーツを活用するマシンもよく見かけるようになってきました。
その背景には、価格のリーズナブルさはもちろんのこと、ストリートでの合法性や耐久力なども求められる日本とはちがって「レース専用なんだからとにかくパワーが出せればイイだろ!?」と割り切って作られた海外製品に、レースや競技での成績を求める日本のチューナーやオーナーが着目して導入するようになってきたという事情もあるようです。

今年の東京オートサロン2018にも海外製アフターパーツを活用したチューンドカーが出展される。ここでは注目の2台をご紹介しよう。

■ゼロヨンR35日本最速マシン

アメリカや欧州など世界じゅうで販売され“GODZILLA”のニックネームで親しまれる日産R35 GT-Rは、まさにその筆頭と言える車種ではないでしょうか。
搭載されるVR38DETTエンジンの排気量を高めるストローカーキットやタービン、エンジンパワーアップに耐える専用トランスミッションなどの駆動系パーツが、アメリカやオーストラリアなど世界各国で続々と登場しています。

そんな海外製パーツを活用してデモカーを製作し、R35のドラッグレース日本レコードを記録したのが、富山県のチューニングショップ『サブライブ』です。
「海外のR35チューニングシーンから、本家の日本が取り残されている」と感じた代表の佐分さんは、1500psの出力を想定して海外製のエンジンパーツやコンピューターをいちはやく導入。セッティグと走行を重ね、2017年10月に開催された大会でR35日本初となる8秒台を記録しました。

3.8リットルから4.3リットルへと排気量アップしたエンジンに、アメリカのaamコンペティション社製タービンを装着。アルコール燃料を使用し、オーストラリア生まれのエンジンコントロールユニット・モーテックM150でセッティングすることで約1400psを発揮しています。ホイールやタイヤもドラッグレース専用の海外製で、リヤにはパラシュートが装着されたゼロヨンマシンらしい出で立ちです。

この車両は、海外製R35パーツとともに北ホールのCLUB-RH9チューンドPRO SHOPグループにあるサブライブのブースに展示されるので、ぜひ『日本イチ』を拝みに訪れてみてはいかがでしょう?

■ドリフト競技で戦うトヨタ86

F1やWRCを主宰するFIAが『FIAインターコンチネンタル・ドリフティング・カップ』を日本で初開催するなど、世界的に注目が高まっている“ドリフト”。
そんなドリフト競技の日本最高峰イベント『D1グランプリ』で戦うために製作された1台がこちら。新型ベース車として定番となっているトヨタ86に、日産VR38DETエンジンを搭載した『LYZER VR386』です。

このマシンを製作したのは、アジアを中心に海外でも多くのマシンメイクを手がけている神奈川県のプロショップ『Do-Luck』。エンジンは日本を代表するチューニングパーツメーカーHKSの製品を使って組み上げているいっぽうで、ドリフトのキモとなる駆動系や足まわりには海外製パーツが目立ちます。

特にアメリカ生まれの『WISEFAB』は、足まわりのアーム類やナックルなどをごっそり交換(青色の部品)することで、タイヤが切れる角度やトラクション性能を大幅に変更することができる注目パーツ。D1マシンのなかでも装着率が高まっています。

昨年末に富士スピードウェイで開催された『TOYOTA GAZOO Racing FESTIVAL』でもデモ走行を披露していたのですが、フロントタイヤの角度に注目!! 自分の愛車のハンドルを目一杯まで回した状態と比べていただければ、どれだけスゴイかがよくわかると思います。
ちなみにこのマシンのステアリングを握るのは、タイ王国出身のポン選手。東京オートサロンの屋外イベント会場でおこなわれる『TOYO TIRES デモラン』で走行予定なので、ぜひフロントタイヤの異次元な切れっぷりにも注目してみましょう。

このほかにも、なかなかお目にかかれないレアな海外製パーツに出会えるのも“カスタムカーの祭典”東京オートサロンならでは。珍しいブランド名を見かけたら、それは海外製かもしれませんよ。

[ガズー編集部]

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