【86 Style with BRZ 愛車紹介 vol.9】ワンオーナーのAE86ラリー仕様に乗るオーナー

7月31日(日)、富士スピードウェイで86オーナーの祭典「Fuji 86 Style with BRZ 2016」が行われた。イベントに参加された、86やBRZ、AE86で充実のカーライフを送るオーナーさんをご紹介。

橋爪靖さんの愛車は昭和59年式のAE86(トヨタ・カローラレビン)。約32年前に橋爪さん自身が新車で購入した、正真正銘のワンオーナーカーだ。最大の特徴は純正のスタイリングを維持しながら細部まで作り込んだラリースタイル。そのオーラは独特で、たくさんのカスタマイズカーが並んでいるイベント広場の中で異彩を放っていた。

「AE86のラリー車の活躍に憧れ、当時ラリーで活躍していたキャロッセでつくってもらいました。“なんちゃってラリー仕様”ですが、本気の人にお願いしたかったんですね」。
ラリー仕様のポイントとなる部分はたくさんあるが、タイヤ&ホイールや高くなった車高、ラリーコンピュータやルーフベンチレーションなどが定番。当時モノのパーツを中心としながら、流用品や現在販売しているパーツをうまく組み合わせ、往年のスタイルを維持している。

「ホイールは当時モノのアドバンARB、タイヤは今でも売っているアドバンA035です。サスペンションは車高調整式(フロント)に変更し、テインの長いラリースプリングを組みあわせています」。

ビックリするのは機能面。外観同様オリジナルを維持していると思いきや、エンジンは1.8L、ミッションはアルテッツァの6速MTと、AE86のカタログスペックから大きくかけ離れているのだ。

「外観は純正のスタイルを活かしたラリー仕様で、これはキープしたい。でも中身は人のやっていないことをやりたいと思っています。当時のトヨタ車は構造が簡単でいじれるところが多いですね」。

今は毎週末、主治医の板金屋にクルマを持ち込み、ちょこちょこと手を加えている。驚くのは今後のカスタマイズプラン。なんと左ハンドル化にチャレンジしたいと言うのだ。

30年以上も一緒に過ごしてきたAE86は、橋爪さんにとって1分の1のプラモデル。愛車のひとつひとつのパーツは、橋爪さんの体そのものと言っても過言ではない。

[ガズー編集部]