ヤリスカップに挑戦中! プロでもない僕が本気でレースに参戦する理由
休日の趣味として、HONDA S2000でサーキット走行を楽しんでいたという「ありマさん」。
もう少しタイムを縮めたい、本格的に走ってみたいと思っていた矢先にヤリスが発表され、購入すると共にヤリスカップへの挑戦を決意したそうです。
ところが、実際に走ってみると、想像と違ったそうで……。悪戦苦闘しながらも、ヤリスカップに参戦し続ける理由をお伺いしました。
今回は、ありマさん×ヤリスのお話をお届けします。
――昨年からヤリスカップに挑戦されているとのことなのですが、実際に参加してみてどうですか?
う~ん。自分の実力の無さを痛感していますね……。
ヤリスカップに参加する前は、S2000でサーキット走行をしていたんですけど、やっていくうちにラップタイムが縮まってきていたんです。
ちょっとずつ実力がついているのかなぁ?もっと技術を磨きたいな~なんて思って、競技に参戦してみようと思ったわけなんですが……。
いやぁ、分かってはいたけど、競技で走るのと趣味で走るのとは全く違いますね。友達からヤリスカップについて色々聞いてはいたんですけど、ここまでとは思わなかったんです。
――例えば、どんな所でそう感じましたか?
単純に、レベルがめちゃくちゃ高いんですよ。あと、本気度が全然違う!
挑戦するにあたって公式ホームページを見たり、それに関するネット記事を読んだりすると、初心者でも参加しやすい!enjoyしよう!的なことが書いてあったから、そういう方も多いのかなと思っていたんです。
だとすると、僕はサーキット走行もしたことがあるしと、ちょっとだけ自分に自信がありました。その時までは(笑)。
――その時までは……?
いざ蓋を開けてみると、皆さん僕の想像以上に上手いし速いしで、もっともっと必死にやらないと足元にも及ばないなと思い知らされたんです。
だから、初めてヤリスカップを走り終えて思ったのは、楽しいとかそういうことではなく、頑張ろう、練習しようでした。
当然のことなんですけど、同じ道具を使って、同じ車種で、同じレギュレーションという、全く同じ条件で走るわけじゃないですか。そうなってくると、本当に自分の腕が試された結果、僕はこの順位なんだなって。
コース上を走っていると、血の気の多い?走りをされる方もいらっしゃるし、反対に冷静な方もいらっしゃいます。そんな個性豊かなメンバーの中で勝ち抜いていけるという人は、本当に凄いんだなぁと思いますね。
――初心者でも参加しやすい!ではなかったわけですね。
まんまと騙されました……(笑)。なんて、僕の認識が甘かっただけなんですけどね(笑)。
あっ!でも、初心者でも挑戦しやすいようになっている部分は確かにあるんですよ。
車両購入後に、ほぼそのままの状態でヤリスカップにエントリー出来るし、専用チューニングサスペンションとかが最初から装着してあるから自分で何もしなくていいし。
シートやブレーキホースはレギュレーション内で好きなの選べますよ~みたいな感じになってるんです。
1番良いなと思ったのは、ディーラーでサポートしてくれるところです。ベアリングとか、走れば消耗してしまう場所はしっかりメンテナンスしてくれるから安心といいますか。
趣味でクルマいじりはしていたので、タイヤの組み換えなどを自分でやって節約しています。結構お金がかかるので……。
――ちなみに……、どれくらいかかるんですか?
えっ!?それ聞いちゃいますか!?
う~ん、数字にすると悲しい気持ちになるので、見て見ぬふりをするように心がけています(笑)。
強いて言うなら、色々な生活を犠牲にして、今月は赤字かなぁ……というときもあります……。レースだけじゃなくて、サーキットで練習走行もしてますからね。
――上手くなりたい!って仰っていましたもんね
富士スピードウェイに練習のため月1回以上は通っているんですけど、絶対に上手くなりたい!っていう気持ちで走っているんです。
僕なりに運転技術で足りていない所や、クルマの性能について知らないことを行くたびに感じ取ってやっています。そうすると、運転するごとに丁寧になってきて、どうやって運転したらクルマを速く走らせられるかが分かってきました。
クルマを100パーセント使いこなすことが目標なんですけど、レースが終わったら、もっといけたはずだ、ヤリスの良さを引き出してあげられたはずだっていつも思います。
大変だし、色々キツいこともあるけど、本気でやってみようって思っています。
――それが、ありマさんがレースに参戦する理由ですか?
プロでもないのにそこまでしてやる意味あるのか?って感じだし、そう思われてるんだろうなとも分かっているんです。
でも、唯一、自分の全てを出せる場がレースなんです。だから、やってみたいし、頑張りたいんですよね。
――深いですね。
あとは、速く走るとか順位をあげるということだけじゃなくて、極限の状態での自分の人間力が浮き彫りになるのも面白いですよ。俺ってこんななんだって知ることができるというか。
例えば、晴れると予想してタイヤを選択して、車両のセッティングをしていたのに、雨が降り始めたとかってあるんですよ。逆も然りで、雨だったのに晴れてきてしまったとか。
そういうイレギュラーなことをどうやって楽しむのか?対処していくのか?って、レース以外でも活かせると思うんです。技術だけじゃなくて、人としてっていうのも勝敗に関わってくるのもレースならではですよね。
レースについて語り始めると、あと2時間は話したいです(笑)
今年は、7/16~17に富士スピードウェイで参戦したありマさんは、予選45番グリッドからスタートして、ちょっと波乱もあったようで47位という結果に。
後半戦も自分なりのレースをしていきたいと話してくれたありマさん。これからももっと高みを目指して、頑張れ!!
【Twitter】
ありマさん
(文:矢田部明子)
[GAZOO編集部]
関連記事
-
-
愛情を注ぎすぎた過去の経験を糧に ホンダ・ヴェゼルとスローペースで歩んでいく
2024.12.22 愛車広場
-
-
-
中学生のころに憧れたスバル・アルシオーネSVXを日常使い、人生が豊かに
2024.12.21 愛車広場
-
-
-
「自分だけが知っている良さ」が嬉しい マツダスピードアクセラ
2024.12.19 愛車広場
-
-
-
「僕の好きがすべて詰まってる」いすゞ・ピアッツァは僕の人生の原動力となる相棒
2024.12.18 愛車広場
-
-
-
トヨタ カローラGTは18年間いつも傍に居てくれた「スーツを着たアスリート」
2024.12.16 愛車広場
-
-
-
ジムニー×沖縄=新たな発見の連続!スズキ・ジムニーは自分好みに遊べる
2024.12.15 愛車広場
-
-
-
ジムニーを極めたいと行き着いた「サムライ」。憧れだったクルマに乗って広がったライフワーク
2024.12.14 愛車広場
-
-
-
唯一無二の相棒。ホンダ・S660が新たな楽しみを連れてくる“特別な日常”
2024.12.12 愛車広場
-
-
-
510ブルーバードに憧れて。旧車の洗礼を受けても譲れないもの。
2024.12.11 愛車広場
-
最新ニュース
-
-
ホンダ『プレリュード』、米国でも25年ぶりに復活へ…次世代ハイブリッド車として2025年投入
2024.12.22
-
-
-
名機・A型エンジン搭載の歴代『サニー』が集結…オールサニーズ・ミーティング
2024.12.22
-
-
-
軽自動車サイズの布製タイヤチェーン「モビルシュシュ」が一般販売開始
2024.12.22
-
-
-
スバル「ゲレンデタクシー」5年ぶり開催へ、クロストレックHVが苗場を駆ける
2024.12.22
-
-
-
「カスタマイズは人生に彩りを与える」、東京オートサロン2025のブリッツは『MFゴースト』推し
2024.12.22
-
-
-
ヒョンデの新型EV『インスター』、東京オートサロン2025で日本初公開へ
2024.12.22
-
-
-
スズキ『スイフト』新型のツートンカラーが「オートカラーアウォード2024」特別賞に
2024.12.21
-
最新ニュース
-
-
ホンダ『プレリュード』、米国でも25年ぶりに復活へ…次世代ハイブリッド車として2025年投入
2024.12.22
-
-
-
名機・A型エンジン搭載の歴代『サニー』が集結…オールサニーズ・ミーティング
2024.12.22
-
-
-
軽自動車サイズの布製タイヤチェーン「モビルシュシュ」が一般販売開始
2024.12.22
-
-
-
スバル「ゲレンデタクシー」5年ぶり開催へ、クロストレックHVが苗場を駆ける
2024.12.22
-
-
-
「カスタマイズは人生に彩りを与える」、東京オートサロン2025のブリッツは『MFゴースト』推し
2024.12.22
-
-
-
ヒョンデの新型EV『インスター』、東京オートサロン2025で日本初公開へ
2024.12.22
-