最初は不満タラタラだったレガシィツーリングワゴンでも、今ではすっかり虜に!

  • スバル・レガシィツーリングワゴン

結婚を機に積載力と走行性能を兼ね備えたレガシィツーリングワゴン(BR9)を購入し、峠ドライブを楽しむ栃木県在住のshingo.nakaさん(31歳)。

買った当初は「不満タラタラでした」というこのレガシィツーリングワゴンに今ではすっかり魅せられ、最近では同じ型の後期モデルで限定300台のSTIコンプリートカーに乗り替えることが決まっているくらい、このクルマにはまっているそうです。

今回はそんなshingo.nakaさん×レガシィのエピソードをお届けします。

――結婚を機にこのクルマを購入したそうですが、それまではどんなクルマに乗られていたんですか?

免許を取ったのが18歳で、最初にホンダのフィットを5年くらい乗った後にインテグラタイプSを3年くらい、その後にこのレガシィツーリングワゴンを4年半ですね。

  • スバル・レガシィツーリングワゴンの左サイドビュー

――インテグラに乗っていたということは、スポーツカーが好きだったんですか?

はい、10歳の時にアニメでみた『頭文字D』にはまってしまって。

子供の頃って、カードゲームとかおもちゃとか公園で遊ぶことがメインだと思うんですけど、僕にとっては『頭文字D』が初めて触れた大人の趣味のような意味があったのかもしれないです。

――なるほど! では1台目はなぜフィットに?

栃木はどうしてもクルマ社会なのでクルマが必要なんですけど、お金がたまったらスポーツカーに乗り替える前提で、手に入れやすかったフィットに乗っていた感じです。

――それでお金を貯めて手に入れたのが、インテグラタイプSだったんですね!

  • ホンダ・インテグラ タイプS
  • ホンダ・インテグラ タイプSのリヤビュー

はい。インテグラは普段乗りからドライブまで全部このクルマで3年間くらい乗っていました。

その後ちょうど結婚を考え出したタイミングで足まわりのオーバーホールが必要なくらいの状態だったので、将来的なことも考えて乗り替えるクルマを探したんです。

そこで人も乗れて積載性もあり、さらに走りごたえのあるクルマがいいなと思い、2018年の年末にこの5代目レガシィツーリングワゴン(BR9)を購入しました。2009年式の前期モデルです。

――ご自身の求める走行性能とご家族のことを考えたセレクトだったわけですね。実際に乗り始めてどうでした?

正直、スポーツカーが好きというのが根底にあったので乗り替え当初はこのクルマがあまり好きではなかったんです。

乗る前の印象も普通車で、重いしでかい、出だしもトロいとか…まあしょうがないかっていう思いの方が強かったんですけど。

――でも、好きになったんですよね?

  • スバル・レガシィツーリングワゴンとホンダ・インテグラ タイプS

そうなんです。長く乗っているうちに気に入ってしまって。というのも、一番は長距離移動でもリラックスして運転できるところが素晴らしくて。

それに加速も必要十分、足まわりも硬いわけでもなくものすごく安定感があって変に気を遣わなくても運転できるんです。それにスバルらしい走りごたえもありますし。

それに家族ができてからは、ボディが大きくてファミリーユースでも十分使えて、さらに自分の走りの欲求にも応えてくれるこのBR型のレガシィツーリングワゴンがすごく好きになりました。

――乗っていくうちに良さがわかって好きになるって素敵だと思います! ところでshingo.nakaさんはドライブが趣味とのことですが、どんな楽しみ方を?

  • スバル・レガシィツーリングワゴンと峠道

自分ひとりで出掛ける時は、峠に行くことが多いです。峠って自然のものでその時々で景色が変わるので、それを眺めて楽しんでいます。

僕の場合は、自分のお気に入りの峠を探すのが好きなんですよね。メジャースポットというと例えば群馬ならば榛名山や赤城山などがそうですが、そうではなくマイナースポットでお気に入りを探して走りに行ったりしていましたね。

それで見つけたのが僕の1番のお気に入りでもある栃木県田沼市にある古峰ヶ原です。2つの峠が複合していてお気に入りのコースと知り合いのお店もあるので、そこに行くことが多いですよ。

――なるほど。例えばわざと細い道に行ったりすることも?

  • スバル・レガシィツーリングワゴンで行く山道

下調べ次第ですね。でも本当に僻地だと場所の写真もないから、ナビの画像からYouTubeのバイクで走っている動画を見て、おもしろそうだなと思って行ってみたり。古峰ヶ原もそれで見つけました(笑)

――峠巡りが趣味ということは、峠ステッカーも集めたりしてますか?

はい! ジャパン峠プロジェクトのファンなので、それもあってステッカーを買うために峠巡りを始めたというのもあります。

「発売されたからここにいってみようか」的な感じでファイリングしていて、今は60枚以上はストックしています。

――それはすごい! 本格的ですね!

いえいえ、僕なんてマイペースにやっているだけなのでまだまだです。

  • ジャパン峠プロジェクトのステッカー

――ちなみに奥様はshingo.nakaさんのクルマ趣味をどう思っているんですか?

妻もクルマに詳しいというわけではないけれどドライブが好きという共通点があって、子供が産まれてくる前は峠巡り兼旅行でいろんなところに一緒にいきましたね。

あとは「個人が好きなものを大事にしましょう」という考えなので、理解はしてくれていますね。

――それはよかった! そうそう、クルマはカスタムしていますか?

ステッカーチューンとホイールくらいですね。ホイールは純正があまり好きではなかったので、ワークエモーションのガンメタをたまたま運良く見つけたので、それを履いていますね。

  • スバル・レガシィツーリングワゴンの左フロント

――ブラックのボディによく似合っていますよね。ただ、この取材をさせていく直前に“憧れのクルマ”への乗り替えが決まったのだと伺いました。

そうなんです。実はこのレガシィが15万kmくらい走っているので、どこかで乗り替えたいなという希望があって。

そこで次のクルマは最初レヴォーグにと思ったんですけど、子供が小さいからってボディをダウンサイジングするのは違うかなと思ったんです。

あとはどうしてもスバル=ターボという方が多くて僕が乗っているモデルのレガシィもターボ車が人気があるけれど、NAはそうでもないんですね。

僕は人と何かが違うプラスアルファを求めたいので、たとえニッチな車種でも自分の好きなものに乗りたいなというのがあって。そんな時に限定300台のBR型のNAで、STIコンプリートの存在を知ったわけです。

――それでレヴォーグとの2択になったわけですね

  • スバル・レガシィツーリングワゴンSTIコンプリート『2.5i EyeSight tS』

はい。悩んでいた時にたまたま中古車サイトで自分が求めていた仕様とほぼ同じ2013年式BR型のSTIコンプリートを見つけ、こちらに乗り替えることにしました。

正直今のレガシィもまだまだ乗れるとは思うけれど、4年半乗っているとSTIのコンプリートカーって憧れになりますよね。いつの間にかスバリストになっていたみたいです(笑)

――shingo.nakaさんが購入したのは、後期のレガシィツーリングワゴンをベースにしたSTIコンプリート『2.5i EyeSight tS』でしたよね。実際に乗ってみてどうでした?

現物の程度を見て「こいつだな」と。実際に乗ってもみましたが、すごくよかったです。

本来のキャラクター的には速く走るクルマではないのにSTIだけあって走りの質が高いし、後ろの席にエアコンがあって夏場のドライブが快適になったりとファミリーユース的にも良くて。

――おー、それは楽しみですね!

  • スバル・レガシィツーリングワゴンのリヤビュー

はい。ただ今回は自分の欲求優先で乗り替えるので100%喜べないところはありますね。ずっと乗ってきたレガシィも気に入っているので…。

それにしても最初は不満タラタラで始まったBR型レガシィに、自分もここまでハマるとは思わなかったです。

――そういうことありますよね。そうそう、shingo.nakaさんはご自身でカー&モビリティメディアを展開して記事を書かれているんですよね?

はい。長年クルマ系メディアの仕事に興味がありまして、「car barn」というマイメディアを展開しています。

本業はエンジニアなんですけど、新車試乗記やコラム、イベントレポートなどをアップしています。

コツコツ継続するのは得意な気がしていて、個人的な趣味の範囲にはなりますが、発信し続ける使命感的なものはあるのかなと思います。とかいいながら、最近は試乗会も行けていませんが…(苦笑)

――そういう活動をされている時点で、すごいと思います。では今後カーライフの目標はありますか?

  • スバル・レガシィツーリングワゴンの左フロントビュー

そうですね、一生クルマ好きでいたいなと思っています。今31歳で子供の頃からずっと自分の趣味のトップにいるのがクルマなので、今後も好きなクルマでカーライフを送りながら、最後までクルマ好きでいられたらなと思うんです。

あとは、子供に好きなものにずっと夢中でいられる姿を見せていけたらなと思っています。

  • スバル・レガシィツーリングワゴンSTIコンプリート『2.5i EyeSight tS』のリヤビュー

ご家族を大事にしつつ積極的に大好きなクルマに関わる活動を行うshingo.nakaさん。

これからは新しい相棒と共にたくさんの思い出を重ねながら、より充実したカーライフを送っていくことでしょう。

【Note】
カー&モビリティメディア「car barn」/ SHINGO.naka

【Instagram】
shingo.naka666さん

(文:西本 尚恵)