ATドリフトからキャンプまで!オーナーが15年間乗り続けるマークIIブリット(JZX110W)

  • トヨタ・マークⅡブリット

走りの性能と居住性や積載性を両立させた“プレミアム・スポーティワゴン”として2002年に発売されたトヨタ・マークⅡブリット。
今回ご紹介する藤原浩喜さん(48才)は、若い時からAE92や180SX、ハイラックスサーフなどいろいろなクルマを乗り継いできた末に、このマークIIブリットに辿り着いたという。

「ここまで長く乗っているのはこれ1台だけ」と15年間乗り続けている理由を伺った。

「マークIIブリットが発売された当時、僕は100系チェイサーのツアラーVに乗っていて、いずれはこういうクルマに乗ってみたいなと目をつけていたんです。

それに同級生のレガシィツーリングワゴンに乗ってみたら、居住性も良いし荷物もたっぷり載せられるので羨ましいなと感じていまして。しばらく経ってからその時に乗っていたクルマの調子が悪くなり、どうせなら気になっていたマークIIブリットに乗り換えようと中古車を探しました」

  • トヨタ・マークⅡブリットのオーナー藤原さん

こうして藤原さんが即決購入したのが2002年製マークⅡブリット(JZX 110W)。直列6気筒1JZエンジンに2.5Lツインカムターボを搭載する最上級グレードの2.5iR-Vだ。

「前のオーナーさんは土日しか乗っていなかったようで、購入時は6年落ちで走行距離も3万キロと程度がとても良かったんです。通勤用としてスバルのR2に乗っているので、このクルマはイベントや走行会など土日の遊び専用として乗っていますが、現在まで事故もなく16万8000km走りました」

藤原さんはチェイサーに乗っているころからサーキットでドリフト走行を楽しんでいて、このマークⅡブリットもオートマ車ながらドリフト走行対応の仕様になっているのが大きなポイントだろう。

  • トヨタ・マークⅡブリットの移植された再度ブレーキ
  • トヨタ・マークⅡブリットのインタークーラー
  • トヨタ・マークⅡブリットのマフラー
  • トヨタ・マークⅡブリットの運転席

「ドリフトをするために友達に安く譲ってもらった機械式LSDに交換して、もともと足踏み式のサイドブレーキを、セダンのマニュアル車から移植した手引きサイドに変更してドリフトのきっかけ作りに使っています」

インタークーラーは前置きで、マフラーは「車庫の事情で大きい台形マフラーだと擦ってしまうので、このフジツボ製レガリスRの台形マフラーに付け替えました」とのこと。足まわりはテインの車高調を装着している。

また、後部座席以降はノーマルのままを生かした状態だが、運転席のシートとステアリングを社外品に交換。カラーリングもブルー系で統一されスポーティな印象だ。

  • トヨタ・マークⅡブリットの右フロントタイヤ
  • お気に入りのAVSホイールを履いたトヨタ・マークⅡブリット
  • 常に工具は積んでいる

そして藤原さんいちばんのお気に入りパーツが、最近手に入れたというホイールだ。
「このAVSモデル7のゴールドカラーを昔から履かせたくてずっと狙っていたんですが、新品は手を出せなくて。ネットオークションで傷はあるけどそれなりに手頃なものがでてきたので見つけた瞬間『落札するしかないでしょ』と即決しました(笑)」

日頃のメンテナンスから吸排気系や足まわり交換などまで、可能な作業はご自身で行っているそうで、ラゲッジスペースには最低限の工具も常に積んである状態だという。

「最近だとバンパーに筋傷が見えていやだったので、下地を作って缶スプレーで塗ったりしました。このカラーは純正なんですけど、前期と中期にしか設定のない色で、僕は現存しているこの純正カラーのクルマは知り合いでは1台しかみたことがないですね。それも気に入っている点です。

あとネットオークションで手に入れたトムス製タワーバーももともと錆びていたので自分で塗りなおしました」

  • トヨタ・マークⅡブリット左斜め後ろ

そんな藤原さんの愛車を眺めていて目についたのが、リアガラスに貼られたステッカーだ。
「実は『U-CH tono』というYouTubeチャンネルで週1回くらい配信していまして。

配信内容はクルマ紹介や走りに行った報告やオフ会イベントレポなどなんですが、ステッカーはクルマ関係のYouTubeで絡みのあった方々のステッカーを貼らせていただいているんです」

  • 藤原さんのYouTubeチャンネル『U-CH tono』

関わった方々との繋がりをステッカーという形で愛車の一部に残しているという藤原さんの行動からは、クルマ仲間や出会いを大切にする温かい人柄が伝わってくる。

「いつでもサーキットに行けるように走行会用のヘルメットとグローブもいつも積んでいて、都合がつけば毎月通いたいくらいなんですけど、最近は半年に1回くらいになってしまいました。

その代わりに、最近はキャンプに目覚めてしまって、今は簡単なシュラフとマットとテーブルを積んでいますよ!楽しいですよね」

  • トヨタ・マークⅡブリットのリアハッチ
  • トヨタ・マークⅡブリットの運転席に座る藤原さん
  • トヨタ・マークⅡブリットのラゲージにはキャンプ道具をいつも積んでいる

280psを発揮するパワフルさでドリフトも楽しみながら、居住性や積載性を活かしてドライブやキャンプも楽しめるマークⅡブリットは、藤原さんのライフスタイルにドンピシャな1台。
だからこそ長年愛用し、これからも大切に乗り続けていくのだろう。

取材協力:フェスティバルウォーク蘇我

(⽂: 西本尚恵/ 撮影: 古宮こうき)

[GAZOO編集部]

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