「初心者に戻れる」懐かしのホンダ CR-Xデルソルで感じる若き日の想い
「子育てがひと段落して、もう一度走るのが楽しいクルマに乗りたい」……クルマ好きなパパならではな願いを持っていたyasuhiko.kさんが出会ったのはホンダS660。
そこからクルマ好きだった若いころの思い出がよみがえり、かつての名車に乗りたいということで次に迎えた愛車が5代目プレリュード。そして現在の愛車CR-Xデルソルでもネオクラシックカーでありながら新しい発見があったそうです。
そんな、yasuhiko.kさん×CR-Xデルソルetc.のお話です。
――yasuhiko.kさんの最近の車歴を拝見するとS660、5代目プレリュードと来て、2023年の10月からはCR-Xデルソルとホンダ車のオンパレードですが、もともとホンダがお好きだったんですか?
いや、以前はずっと日産車をメインに乗っていたんですよ。S660の前は子供が小さかったのもあり、セレナにずっと乗ってきたんです。
――ということは、子育てがひと段落して「走りが楽しいクルマに乗りたい!」という感じでS660を選んだのですか?
その通りです(笑)。僕の知り合いに中古車を扱っているお店の方がいて、そこで販売されていたS660を見て、気に入ったので買ったのがその始まりでした。
ちなみにプレリュードもデルソルもそのお店で購入しています。
――S660は一目惚れのような買われ方をしたと思うのですが、プレリュードもそうだったのですか?
そうですね。プレリュードもそのお店に在庫として置いてあるのを見つけて、「これをいじったらカッコよくなるだろうな」という思いで買いました。
――S660からプレリュードという買い替えは時代も逆行しますし、方向転換の度合いがすごいなと思ったのですが……?
プレリュードを見た時に感じたのが「懐かしい」という思いだったんです。
昔を思い出してというか、僕が若いころに走っていたクルマは今では「ネオクラシック」というジャンルになると思いますが、その頃のデザインが好きだししっくりきて、免許を取りたての初心者に戻った気分になるんですよ。
――ちなみに人生初のクルマは?
トヨタのAE86レビンなんですよ。世代なのかもしれないですが2ドア車がすごく好きだったし、そのころからクルマは大好きで。
だから結婚して子供ができてから乗っていたセレナは正直、「物足りないな」という気持ちがずっとどこかにあって(笑)。日常の足としては大活躍してくれたんですが。
――そうした思いがS660に乗って火が付いたという感じですかね。だんだん古いクルマになっていいっていますが、ご家族のリアクションはどうでしょう?
妻からも子供からも「なんで古いクルマばかり乗っているの?」と不思議がられますね。そりゃそうだよねという感じではあるんですけど(笑)。
――セレナからS660への乗り替えは一番変化があったと思いますが、乗ってみてどんな印象を抱きましたか?
S660からMT車に戻したのですが、左手も使って運転するというのが20年以上ぶりのことだから運転する楽しさを思い出した感じでワクワクしました。
――クルマを替えてからはお出かけの頻度は増えましたか?
増えましたね。ちょっとしたことでもドライブしたいなという感じで。
僕は福岡に住んでいるので、ドライブというと熊本の阿蘇山を目指してみたり、近所に海があるので海沿いの海岸線の道路を目指して走るというのはよくやります。
――SNSを拝見すると、オフ会にもよく参加されているみたいですね
そうなんです。クルマを購入した知り合いのお店が主催しているもので僕もお手伝いとして参加しているんですよ。S660に買い替えてから声をかけてもらって。
――参加してみていかがでしたか?
「最近のクルマの集まりってこんな感じなんだ」って驚きました。僕らの若いころは夜な夜なPAとかの大きな駐車場に集まるという感じでしたが、この時は90年代のクルマというテーマのイベントだったんですが、日中に堂々と集まってクルマ好きが集まるっていいなって。
これをキッカケに大きなものだと年に3回くらい、小さいモノでも結構頻繁に参加するようになりました。
――イベントに参加する魅力とは?
やっぱりいろいろな世代のクルマ好きに出会えることですよね。僕と同年代の方はもちろんですが、若い世代の子たちともクルマを通じてお話しできるのが楽しいです。
――プレリュードを購入する際、カスタムしたいという思いが芽生えたということですが、イベントに出てから火が付きましたか?
付きましたね(笑)。テーマとしては「ユーロ系、当時モノでまとめる」ということでやっていましたが、このプレリュードの自慢がホイールで当時のモノが手に入ったので履かせていました。
お金はもちろんですが、探す時間もけっこう掛かりますが、知り合いのお店のオーナーがたまたま見つけてくれて。これに出会ったらもう他のものはいらないという感じですぐに飛びつきました(笑)。
――そうしたオフ会やドライブで特に印象深い思い出は?
プレリュードでなら、行きつけのお店が主催したホンダのファンミーティングに参加したとことですね。100人以上が参加している大きなものだったんですが、クルマ好きな方々とクルマの自慢、修理しての苦労話とかたわいもない話をしたのが何より楽しかったし一番印象深いですね。
――「修理しての苦労話」は古いクルマを持っている方にはあるあるかと思いますが……yasuhiko.kさんはこうした故障が続いたりすると、手放そうと思うことはありませんでしたか?
ないことはないですがその分、乗れることの喜びが大きいし、手をかけた分愛着が増しますからね。手を入れるたびに新品のようにキレイになっていくのも楽しいですよ。
――それだけプレリュードに思い入れがある中で、なぜCR-Xデルソルに乗り替えたのでしょうか?
僕のプレリュードを「欲しい」という方がいてくれたんです。僕のフォロワーさんで、行きつけのお店にプレリュードを買いに来たみたいなんですが、程度が良くて条件にハマるのが僕のクルマしかなくて。
禁煙車のワンオーナーで点検記録簿が付いているなんて条件のクルマは僕のプレリュードしかないだろうということで、お店のオーナーから相談されて。
僕としては「欲しい」という方に乗ってもらえるならいいなと思っていたし、お話を聞くとすごくプレリュード愛のある若者だったので、可愛がってもらえるならということでその方に譲ったんです。
それで次に何に乗ろうということで、再びそのお店に在庫として置かれていた5速MT車のデルソルに買い替えたという形です。
――まだ乗り始めて日が経っていないのですが、プレリュードとCR-Xデルソルとの乗り比べての違いは?
乗り味というよりもS660以来のオープンカーで、2シーターなのが好みだし、5ナンバー車で軽いからワインディングを走るのにいいなという印象は持ちました。
――また新しい楽しみ方を見つけたんですね。ちなみにここ3台で2台はオープンカーとなりますが、屋根が開くクルマに憧れがあったんですか?
ありましたね。セレナに長く乗っていたからその反動で(笑)。今からの時期だとデルソルみたいなオープンカーは楽しく乗れますし(笑)。
――CR-Xデルソルもカスタムされる予定ですか?
あります。早速、中古ですが当時モノのBBSホイールを手に入れたのでそれを履かせています。20代のころはBBSのホイールなんて高価で買えないから、付けてみたいという思いもありまして。
――となると、お気に入りはこのホイール?
そうですね。BBSのホイールと車高を下げた際のバランスですね。年相応にやり過ぎないようにという思いを持ってカスタムしたのでそこを見て欲しいです。
――そんなS660、プレリュード、CR-Xデルソルでクルマを楽しんでこられましたが、yasuhiko.kさんにとってクルマはどんな存在ですか?
僕にとっては「癒し」です。実はこの3台とも職場まで通勤で使っていたのですが、会社に行く前は「よし、頑張るぞ!」とハンドルを握って気合いを入れるし、会社から自宅に戻る際にクルマに乗った時はホッとするみたいな。
そして、最初に話した「免許乗りたてのころに戻れる」というノスタルジーに浸れるのもいいですね。それこそが僕の思うネオクラシックカーの魅力だと思います。
【Instagram】
yasuhiko.kさん
(文:福嶌弘)
[ガズー編集部]
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