【連載全12話】第7話ホンダCR-Xデルソル・・・ルーフが開く日本生まれの2シーター

サンルーフやパノラマルーフもいいけれど、ルーフそのものが外せたら、さらに開放的なドライブが楽しめます。今回は、そんな屋根が開くモデルのなかから、2人乗りの日本車をピックアップし紹介します。

ホンダCR-Xデルソル

1983年、ベースとなる“ワンダーシビック”こと3代目シビックよりひと足先に登場したバラードスポーツCR-Xは、テールゲートを備えたコンパクトな2+2スポーツクーペだった。車名を単にホンダCR-Xと改めて1987年にフルモデルチェンジした2代目は、定評のあった動力性能、運動性能を一段とブラッシュアップ。FFスポーツとしての高い評価を世界的に確立した。

だが、スペイン語で「太陽の~」を意味するデルソルというサブネームを冠して1993年に世代交代した3代目は、それまでの走りを追求したFFスポーツから、開閉式トップを備えてオープンエアモータリングも楽しめる2座スペシャルティークーペへと路線変更。その背景には、主要な輸出先である北米でのスポーツカーに対する保険料の高騰などがあり、マイルドな方向へ舵を切ったのだった。

最大の特徴は、「電動トランストップ」と呼ばれる着脱式トップ。形状としてはいわゆるタルガトップに近いものだが、電動でトップがトランクルームに収まる、あるいは逆にトップがトランクルームから出現してルーフの位置に固定されるまでの一連の動きが、まるでロボットのようにメカメカしく、エンターテインメント性があったため話題を呼んだ。なお、手動でトップを着脱する仕様も用意されていた。

シャシーやメカニカルコンポーネンツに関しては、ベースとなった“スポーツシビック”こと5代目シビックと共通。エンジンは1.5リッター直4 SOHCまたは1.6リッター直4 DOHCで、変速機は5段MTまたは4段ATである。凝った設計による重量増のせいで、当然ながら動力性能および運動性能は先代より低下したが、それはメーカーも織り込み済み。それとトレードオフでオープンの楽しみを加えたわけだが、その思いがユーザーに届いたとは言い難かった。市場全体でのクーペ需要の低下もあって、1999年までの1万6000台弱という国内販売台数は、先代の2割強にとどまった。

[GAZOO編集部]

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