スポーツカーが楽しい!走る、遊ぶ、繋がるということ
クルマ好きのご両親の影響で、子供の頃からマニュアル免許を取ってスポーツカーに乗ることが夢だったと話してくれた「佐藤さん」。
シビックタイプR、S660、86、BRZなどたくさん候補はあったそうですが、選んだのはセリカ(ZZT230)だったそうです。走りや見た目がカッコいいのはもちろんのこと、このクルマに乗ることで、色々な出会いがあったそうで……。
今回は、佐藤さん×セリカ(ZZT230)のお話をお届けします。
―――セリカ(ZZT230)を選んだ理由は?
とにかく、マニュアルでスポーツカーに乗りたい!という漠然とした思いがありました。それで、そういったクルマを探していたときに、父が「セリカが運転しやすくて、入門編としてはいいんじゃない?」と提案してくれたんです。
中古車屋さんに行って、インプレッサなどのスポーツカーを試乗した結果、セリカなら丁度良いだろうとなったらしいです。
―――息子のために、自ら中古車屋さんに足を運んで試乗なんて……!良いお父様ですね!
いや、多分試乗したかっただけかと。
―――あぁ!なるほど(笑)。そんなお父様オススメのセリカですが、実際に乗ってみてどうでしたか?
18歳から乗り始めて10年が経とうとしているのですが、愛車として迎え入れて本当に良かったなと思うし、今ではかけがえのない存在になりました。このセリカと過ごしている初期から現在に至るまで、いつも違う楽しさを見せてくれます。
―――例えば?
乗り始めたばかりの頃は、エンストしまくりで「大丈夫かな……」という不安から始まりました(笑)。
扱いやすいからセリカにすれば?とのことだったのに、後ろが見えにくいから駐車しにくいし、坂道発進で手こずって後ろのクルマにクラクションを鳴らされたりとか、このクルマを楽しむ余裕が無かったです。
それから人知れず練習していくと、まずは街乗りが楽しくなりました。自分の家からドラッグストアまでいくのに、何回もシフトアップ、シフトダウンをしながらガチャガチャやって進んでいくのは、操っている感があって面白かったですね〜。
オートマに比べて走り方を細かく調整出来るから、それが難しくもあり、これこそマニュアルの魅力だったんだなって。
―――私も一緒でした!その時は、買うんじゃなかった!とさえ思うくらい上手くいかないんですけど、慣れてくるとまた新しい世界が広がるんですよね。
そうそう!今思えば、この「くそー!うまくいかないー!」も楽しさなんですけどね。
僕の場合はその段階を過ぎると、コーナリングの時に減速のやり方を変えてみたりだとか、スムーズに曲がれるようにハンドルの切角を調節するなど、セリカがどのようなクルマなのかを試すようになりました。
その辺りから、どうやったらもっとセリカの性能を感じることができるだろうとか、他のクルマの乗り味が気になるようになってきたんです。
で、次はSNSで知り合ったクルマ好きと集まるようになりました。
―――おおお!第2章と言うわけですな!
僕の周りはフレンドリーで優しい方ばかりなので、聞いたら色々教えてくれるし、良い刺激を沢山もらっています。
この出会いはセリカに乗っていなかったら無かっただろうから、これだけでもセリカに乗った意味はあるなと感じています。クルマが人との縁を繋ぐというのは、好きなクルマに乗らなかったら知らなかっただろうなと思います。
―――クルマという共通の趣味があるだけで、老若男女、色々な人と友達になれますもんね。
そうなんですよね。その友達の中に、免許取り立ての時に乗りたいなと思っていた、86やシビックのオーナーさんがいらっしゃったので、運転させてもらったんですよ。
最初に話したんですけど、セリカは「最初はこれくらいが良いんじゃない?」と父が提案してくれたクルマだったでしょ?だから、1番乗りたかったクルマというわけではなかったんです。
そろそろ乗り替えてもいいかな?なんて思い試乗させてもらうと、セリカが他のクルマと比べて車重が軽いので鋭い加速を見せてくれることや、メーターなどがアナログチックでエモい感じがして何とも言えない良さがあるなど、逆にセリカの魅力に気付いてどんどん好きになっていったんです。
そして、最初のクルマで長く乗っているから、思った以上に愛着が湧いていたことに気付きました。
―――乗り替えるどころか、好きだったことに気付いたと
その通りです。で、現在の“章”は、セリカをより自分色に染めるために、車高調を入れて曲がる時にロールしないようにセッティングしたり、自分らしくカスタムするようになりました。
特に気に入っているのは、GTウイングとサイドスポイラーです。目立つんだけど、純正っぽい雰囲気のものを選んだのですが……どうでしょうか。
―――コンセプト通りだと思います!
Instagramを見て、あっ!これいいかもーというカスタムがあれば、ご本人に伺って真似っこさせてもらっているんです。そこからまた、繋がりが増えていったりするんですよね。これもまた、購入した当初はなかったカーライフの楽しみ方です。
こんな風に、セリカといると いつも新しい発見があるし、僕をドキドキさせてくれるんです。だから、僕はセリカから離れられないんです。
これからも、大切に乗っていくと話してくれた佐藤さん。走っていくたびに、所有する時間が伸びていくたびに、また新しい発見があったり、次の楽しいが生まれでいくのでしょうね。
(文:矢田部明子)
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