エアコンも設置!? 震災きっかけで購入したNバン。いざという時に、誰かの役に立つために
震災を機に、いざという時のことを深く考えるようになったという「K職人さん」。それまでも、水や食料の備蓄などを一応していたそうですが……、「とはいっても、何となく大丈夫な気がする」と構えていた節があったと話してくれました。
そんな時に震災に遭ったことで、何をすべきか?今後どういう風に生きるか?と、自分と向き合うようになったということです。
今回は、K職人さん×Nバンのお話をお届けします。
―――震災にあわれたとのことですが、被害は大きかったのですか?
沢山の方が亡くなられたし、家が倒壊して、避難生活を余儀なくされた方が沢山いらっしゃいました。
幸い、僕の住んでいるところはそれほどではなかったのですが、信号が止まって交通が乱れたり、それなりに……という感じでした。だけど、まぁ……大変だったし、不安でしたね。
―――そうだったのですね。その震災がキッカケでNバンを購入されたと伺いましたが、なぜNバンを選んだのですか?
歴代の愛車がホンダ車なので、“使い慣れていること”が1番の理由でした。
スイッチの位置や触った時の感触、アクセルペダルを踏んでから加速するまでのタイミング、乗り心地、ハンドルを切った時のクルマの挙動などが身体に染み付いているから、パッと乗って迷わず操作出来るだろうと思ったんです。
―――“使い慣れている”が、最も重要視することだと思っていなかったから少し意外です。
実際に被災して感じたのが、地震の瞬間、想像以上に自分がパニックに陥ってしまっていたことです。こういう時こそ落ち着かなくちゃ!と頭では分かっているのに、いつもと違うことをしようとすると「あれ!?どうだったっけ!?」って気が動転してしまうというのかなぁ……。
例えば、今までに起こった地震に関することって、YouTubeに上がっているでしょう?だから、そういう動画を見て、地震が起こったら何をすべきなのかは何となく理解していたつもりだったんですけど、いざ起こってしまうと頭が真っ白になっちゃってね。
それもあって、使い勝手や広さで選ぶのではなく、慣れ親しんだメーカーのクルマに乗ろうとNバンを選びました。でも、これはあくまでも“僕の場合は”で、そうじゃない人も沢山いらっしゃると思いますけどね。
―――大きな地震を体験したことはありませんが、私もそうなってしまうかもしれません。どれくらい揺れるのか?などを体験したことがありますが、それはほんの数秒のことで、実体験と比べるとかなり大きな差があると思いますし。
筆者さんだけではなく、きっとそういった方が多いと思います。それでいくと、被災するまではキャンピングカーや防災倉庫が良いんじゃないかと考えていたんですけど、細い道もスイスイ行けて、燃費も良くて、動き回れるクルマが1番だと軽自動車にしたんです。
あとは、とにかく電気が大事!だから、このNバンは走行充電可能、ソーラーパネル付、HONDA EU26iという発電機を積んでいます。
―――私は、水や食料が1番先に頭に浮かびました
僕もそうだったんですけど、うれしいことに日本人はみんな助け合いの精神があるから、水や食料は配給で何とかなったりするんですよ。
それよりも困ったのは、電気でね〜。計画停電で使えない時間が長いと、スマホか充電出来なくて連絡が取れない、エアコンが付かなくて暖が取れないとか色々ありました。
今の時代は、電気が無かったら使えないものがものすごく多いんですね。だから、冷蔵庫、電子レンジ、ベッド、そしてエアコンのみを搭載したNバンを作ってもらいました。
―――エアコン……。
そう。これは絶対に付けないとって。12Vという少ない電力で動くようなエアコンもあるけど効きが悪いみたいなんです。100Vのポータブル電源も買ったので四畳半用のエアコンを取り付けました。
―――それ、間違いないですね。即冷えですよ
そうそう(笑)。というのもね、震災が起こったのが寒い時期だったから服を着て寒さを何とか凌げたものの、夏の暑い時期だったら?と考えたときにエアコンがないとキツイよなぁと思ったんです。
年齢を重ねて暑いのを感じなくなってきたから、クルマの中にずっといると熱中症になりそうだなぁと。
―――被災して、そういった期間を過ごしたからこそのK職人さんのこだわりですね。
はい。他にこだわったところでいくと、エアコンを設置している運転席側の後ろのスライドドアで開くところは、板張りにして乗り降りできないようにしています。これでエアコンの排熱もしながらプライバシーや防犯上も安心できるような設計にしています。
―――お、思い切りましたね……。いつ起こるか分からない災害に備えるということはすごく大切なことだと思いますが、そこまでしたい理由は何ですか?
僕の仕事上、震災の時も「どうなってますか?」と訪ねてくるお客さんというか、そういった人がチラホラいらっしゃったんです。だから、例え家が潰れようとも、この場所にいなくちゃいけないなと思ったんですよ。
なかには、心の拠り所にしてくれている人もいらっしゃってね。そういうのを感じると、僕はここに留まることが人のためになるんだなと思ったんです。だから、暑かろうが寒かろうが、一緒にこの場所を守っていけるクルマに乗ろうと誓ったわけです。
人の役に立ちたい、誰かの力になりたいというのは常々思っています。大きな震災はみんな余裕がなくなってしまう時だからこそ出来る、自分の在り方を考えるようになった結果、愛車として迎え入れたという感じですね。
K職人さんは震災にあったことにより、人のために何が出来るか?を考えるようになったそうです。そのために、Nバンは欠かせないアイテムだと話してくれました。
(文:矢田部明子)
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