19歳で購入したマツダ・アテンザと18年、これからも共に人生を歩んでいく


「えのっちさん」が中学生の頃、東京モーターショー2001でマツダ・アテンザが出品されたそうです。ひと目で速そうだと分かる躍動的なフォルム、インテリアの心地よいタイト感から、スポーツカーならではの緊張感や、上質で先進的なテイストを感じてワクワクしたと話してくれました。

その後、グランツーリスモでアテンザスポーツを運転してからというもの、このクルマの虜になってしまったのだとか。

今回は、えのっちさん×アテンザスポーツ の お話をお届けします。

―――19歳で乗り始めたということは、アテンザが初めての愛車ですか?

はい!乗るなら絶対にアテンザスポーツだと決めており、高校を卒業して社会人になったタイミングで、中古車を思い切って購入しました。

お陰様で、大きなトラブルもなく今年で18年目、去年の年末に走行距離が30万kmに到達しました。その日は赤飯と、アテンザの車内で宴会を開くくらい嬉しくてね〜。僕はこのクルマが本当に好きだから、Xで「大好きだよ、いつもありがとう」とメッセージを添えて呟いちゃいました(笑)。

―――固定ポストにされていたような(笑)?

へへへ……(笑)、思わず……。

マニュアルで、カナリーイエローマイカというカタログの表紙に使われていたボディーカラーが、どうしても欲しかったんです。納車された時は、今まで何度も何度も、いや…何万回かな?雑誌やカタログ、グランツーリスモで見たクルマ、目を閉じれば細部まで頭に思い浮かぶくらい憧れたクルマが目の前にあったから、底知れぬ喜びを感じたのを覚えています(笑)。

純正オプションだったBOSEのスピーカーが付いていたから、THE ALFEEやユーロビート系の音楽を聴きながら秋吉台を走りまくりましたね。

―――私もそうでしたが、実物を見るとさらに良いなぁ……!と思うようになるんですよね。

そうそう!大きめのスポイラーや、当時は珍しいデザインだった細めで切れ長なライト、シュッとしたグリル周りのデザインが風を受けて流れているような感じがして、駐車場でボーッと眺めては「俺のクルマ…かっこいい……」と思っていました。

ノーマルのままでも充分だったんですけど、1年もたたないうちに自分なりに色を付けてみたいと感じる様になり、カスタムするようになりました。

―――結構カスタムしていらっしゃいますよね?

そう見えるのは、ボンネットをチャージスピードさんのダクト付きのものに変えているからかもしれません。とにかく、オリジナルよりもスポーティーな見た目にしたかったから、ENKEIのホイール、5ZIGENのマフラーにするなど、専門誌やカタログを見て色々取り付けていったんです。

そうなってくると、今度は本格的に足周りもいじりたくなってしまって、戸田レーシングのサスペンションやダンパーを入れるようになっていったわけです。

でね?そうなってくると、今度はサーキットを走って性能を試したくなってきましてね。そこからは、あれよあれよと……。

―――沼にハマっていったというわけですね?

はい(笑)。ハンドルを切るとクルマがスッと付いてきてくれる感覚が面白かったり、ライン取りの仕方を行きつけのショップのお兄さんに教えてもらってタイムがどんどん縮んでいくと、それもまた走りたくなる1つの要因になるわけですよ。

アテンザスポーツの特性はこうなのかとか、自分はこういうコースが得意なんだなとか、サーキットだけではなくて、日常運転にも活かせるスキルをかなり学ぶことが出来ました。

―――今もサーキットを走ってらっしゃるのですか?

できれば、お手上げ状態になるまで乗り続けたいので、今は走っていないんです。その代わりに始めたのが、アテンザスポーツと行く車中泊旅です。

―――おお!車中泊ですか!ちなみに、なぜ挑戦してみようと思ったのですか?

一番は、大好きなクルマとの思い出を作りたいと思ったからです。

僕はイニシャルDが大好きなんですけど、今年のお盆は山口県を出発し、実家の岡山に2時間ほど滞在、鳥取、京都、福井、滋賀、岐阜で一泊。富山に抜けて、新潟で一泊。新潟から群馬に入って“いろは坂”などの聖地巡礼をしました。

車中泊向きのクルマではないんですけど、リアシートを全部倒したらフルフラットになるし、隙間に詰め物をしたら意外と平面になって寝れたから、今後もどんどん旅行に出かけたいと思っています。

今までは、アテンザスポーツといったら「走り」というイメージがあって、そういう使い方はしていなかったんですけど、今後はイメージに縛られずに、アテンザと一緒に沢山の場所を巡りたいです。

走行距離を重ねて感じるのは、意のままに走ってくれることです。どんなシチュエーションでも、どんな道でも、心強い相棒であることは変わらないんだなと、ここ数年でまた惚れ直しました。

―――これからのカーライフも楽しみですね。

ハンドルを握ると自分の好きなところに行ける、見たい景色を見せてくれる、そんなアテンザがやっぱり大好きなんです。19歳の頃から変わらず、探究心をくすぐられ、いつも僕の生活に彩りを与えてくれる大切な存在です。

そう話してくれた えのっちさん のXさんをチラリ覗くと、今日は防府にサバゲーをしにドライブに行っているようです。これからも、えのっちさんらしくカーライフを楽しんでください♪

【X】
えのっちさん

(文:矢田部明子)