私の愛車はワンダーシビック!仲間や仕事にも恵まれたワンダーライフ
1987年式のワンダーシビックに乗るのは、このクルマを愛車として迎え入れるのが長年の夢だったという「Sさん」。
同級生にはクルマ好きはおろか、免許すら取らないという子が多かったそうで“ちょっと変わってる子”と思われているかもしれないと、笑いながら話してくれました。
ですが、このクルマに乗って良かったと、胸を張って言えるというSさん×ワンダーシビックのお話をお届けします。
―――クルマ好きになったのは、いつ頃ですか?
高校生くらいからですかね。それまでは特に興味が無かったんですけど、どこかへ行く時に高速道路を走っていて、ただ座っているだけじゃ暇だからと行き交うクルマの名前を覚えるというゲームをしてから「あっ!クルマって色んな種類があって楽しいかも♪」と思うようになったんです。
で、それをキッカケに、あのクルマカッコいいな〜とか、自分でも調べるようになったという感じです。
―――なぜ、ワンダーシビックを選んだのですか?
NSXに乗っている旧車ショップの社長さんに、話しかけたのが始まりです。
実は、クルマに興味を持ち始めた頃からNSXが憧れのクルマで、大黒PAにふらっと立ち寄った時に偶然停まっていたのを見つけて、近くで見たい!オーナーさんにお話を伺ってみたい!と思って、気付いたら声をかけていたんです(笑)。
そうしたら、すごく丁寧にご対応して下さって、その社長さんのショップに遊びに行くようになりました。それで、そのショップにあったのがワンダーシビックでした。
当時は名前も知らなかったんですけど、全体的に凹凸のあるデザインが可愛いなと思い、購入を決めました。
もともと、古いクルマには乗ってみたいという夢があったんです。その時代独特の角ばったフォルムや、ハンドルを手でクルクルしながら窓を開けるという面白さなど、今のクルマにはない魅力がギュッと詰まっているなと感じていましたから。
―――そう考えると、時代の流れってあっという間ですね。私達の時なんか、クルクルが主流で、ちょっと良いところの子のクルマが電動でした。
じゃあ、良い時代に産まれたんですね!だって、その頃だとマニュアル免許を持っている子も多かったんじゃないですか?
―――いえ、それは流石にオートマ免許が多かったですね(笑)。ということは、Sさんはマニュアル免許を取ったのですね?
はい!オートマの方が圧倒的に運転は楽だと思いますが、あえて無駄なことをしたかったんです(笑)。
でも、実際にマニュアル車に乗って思うのは、大正解の選択をしたということです。普段使いしている86はボディ剛性がしっかりしていて、クルマと一体化して走っているという感覚を味わうことができます。
それに対して、ワンダーシビックは、色々な箇所から軋む音がして……怖い(笑)!でもそれが良いんです!!
―――あはは(笑)!怖いって(笑)!
いやいや!大袈裟に思われちゃうかもしれないですけど、本当に剛性感が弱くて、高速道路で風が吹いたら分かるくらいの……例えるなら“箱ティッシュ”のような感じなんです(笑)。
だけど、重ステだからクルマの挙動を感じながら操作する喜びや、加速し始めると軽快に走ってくれます。カーブを曲がるとすぐにアンダーが出るから、どういう風に運転したら良いのか?と考えさせてくれる楽しみに、不思議とハマっちゃったんですよ。
快適に運転出来るかと聞かれると“違います”と答えますが、楽しいか?と聞かれたら、答えは“YES”なんです。だから、維持もそれなりに大変ですが、頑張れちゃうんです。
―――噂によると、パーツがなかなか見つからないとか。
そうなんですけど、私は同じワンダーシビックに乗る仲間にすごく恵まれたんです。基本的に部品はヤフオクで購入するんですけど、お互いに「これ出てたよ!購入するなら自分は今回辞めとくよ〜」とか、みんなで協力し合って維持することができているので、不安だとかそういう気持ちが無いんですよね。
休日は、そんな仲間と一緒に旧車のミーティングに行ったり、隣の県の川越までご飯を食べに行って、このタイヤサイズが〜とか、あのアルミホイールに換えたら速くなるらしい〜とか語り合うのが、私にとってすごく大切な時間になっています。
こうしてインタビューに答えていても感じますが、そういった意味でも好きなクルマに乗っていて良かったと思います。だって、このクルマに乗らなかったら出会えなかったヒト、モノ、場所、出来事が沢山ありますから。
―――例えば?
仕事もそのうちの1つですね。自分って将来どんな仕事に就くんだろう?と具体的に決まっていなかったんですけど、クルマ好きになってからは、スポーツカー専門店に就職したいと思うようになり、現在働いています。
そこで、コーティングや磨きに関する資格など、まだまだではありますが、現在進行形でクルマについての知識を深めることが出来たのも、私の人生において重要なことだと思います。
あの時、一歩を踏み出して良かったと思います。クルマに傷がつくからネイルは出来なくなったけど、それ以上に得るものが大きかったですね♡
リーガマスターのホイールと、太陽の光に当たると紫と緑に変光するボディーカラーがお気に入りとのことで、80年代のクルマ好きが乗っていそうなクルマをコンセプトに仕上げているそうです。
今後は、少しでも長く走れるように、しっかりメンテナンスをして、楽しく乗っていくということでした。
(文:矢田部明子)
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