走らせてこそS2000 —まずは走りの土台作りから 愛車と向き合う日々
「クルマは、走らせてなんぼだと思っています」 - そう語るのは、1999年式ホンダ・S2000(AP1)を愛車とするYukimiさん。管理栄養士として働く一方で、SNSを通じて自身のカーライフを発信し、S2000と真剣に向き合う日々を送っています。購入のきっかけから、走りを重視したカスタマイズ、自分の手で整備するというこだわりまで、26年目を迎えた名車とともに歩む、リアルな“愛車との関係”を聞きました。
―― 愛車はホンダS2000ですね?
はい。1999(平成11)年式なので、まさにS2000が発売された年の「AP1」です。
―― 購入されたのはいつですか?
1年ちょっと前です。
―― S2000を探して、1年前に理想のクルマに出合ったのですね?
実は、もともと乗りたかったのは「キュウマル」スープラ(トヨタ5代目スープラ)だったんです。あのカタチが好きで(中古車を)探していたんですけど「価格面でちょっと無理かな…」って思っていました。そこで、同じような「ロングノーズ、ショートデッキ」のスポーツカーということでS2000に目がとまり、価格的にも「S2000一択」になりました。
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「ロングノーズ・ショートデッキ」のスタイルに惹かれ、S2000を選んだという。
―― 今の愛車を見つけて、「このクルマだ!」と思った理由は?
(ウェブサイトや雑誌で)いろいろと見ていたら、夫が「S2000もいいな!」と言い始めたんです。「先に買われちゃう!」と思ってスイッチが入りました(笑)。そのときに中古車情報サイトで目についたのが今の愛車でした。
私で3人目のオーナーなんですが、とても大切に乗られていたようです。内装は本当にきれいで「この価格は安すぎる!」と試乗せずに即決しました。
―― 試乗しなくて心配ではなかったですか?
ちょっと「賭け」ではありましたが、20年以上前のクルマなので、ある程度の整備が必要なのはわかっていました。程度が良くても、だいぶ年数が経っているので、ある程度のリフレッシュは必要だと割り切っていました。
―― なるほど!購入後に整備やカスタマイズなどをされたのですね?
はい。車高調が不調だったので新しくして、タイヤも換えました。ほかには、純正ナビがついていたのですが、好みのディスプレイオーディオが付いたものにしました。
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父は整備士。教わりながら、自分のクルマはできる限り自分の手で整備する。
―― タイヤはどのブランドですか?
ひとまずハイグリップタイヤで手ごろな価格だったナンカンの「NS-2R」にしました。本当はトーヨータイヤの「R888R」か「R1R」を履きたかったんですが、希望サイズの在庫がなかったので、NS-2Rにしました。
―― トーヨータイヤは性能面で気になっているのですか?
D1グランプリが好きで、トーヨータイヤのチームを応援していることからタイヤを履いてみたいんです。それから、ちょっと単純なんですが…ブルーが好きなんです。トーヨータイヤのイメージカラーが青なのも好きで(笑)。
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購入後は車高調とタイヤを交換。走りの土台づくりから手を入れていった。
―― タイヤ以外に、これからハードウェアの部分でカスタマイズしたいところはありますか?
カスタマイズではありませんが、プラグの交換を自分でやる予定です。
―― お話を聞いていると、見た目よりも「本質的な走りを楽しむ」のがお好きなんですね?
そうですね。やっぱりクルマは「走らせてなんぼ」だと思ってます。見た目も「いずれは変化が欲しいな」とは思いますが、まずは自分好みの走りができるようにしていきたいです。
―― 「クルマ大好き!」な感じが伝わってきますが、これまでの愛車歴を教えてください。
学生のころはクルマを持つのが金銭的に難しかったので、初めての愛車が今のクルマです。
―― なかなかマニアックなクルマから…(笑)。お仕事は何をされているんでしょうか?
管理栄養士です。
―― 管理栄養士の方が、ここまでクルマにハマったきっかけは?
父が整備士なので、小さいころからクルマが身近だったんです。父がサーキットに連れていってくれたのも大きいと思います。私もモータースポーツが好きになって、クルマにも興味をもつようになりました。
―― クルマをいじる場合「やらない」と決めているカスタマイズはありますか?
走りが悪くなるようなカスタマイズだけは絶対にありえない、っていう感じです。あと、もちろんですが車検対応の範囲内ですね。
―― 今後のプランは?
「スポーツカーたるもの、良い音をさせたい」という思いはあるので、マフラーを変えたいとは思いますが、今のところ具体的には決めていません。今はカスタムよりもリフレッシュが最優先なんです。26年も前のクルマなので手入れをしてあげないと、と思っています。
―― 普段の整備もご自身で?
はい。夫もクルマに詳しいので、教えてもらいながら自分のクルマはなるべく自分で整備したいと思っています。ブレーキ周りなど安全に関わる部分はプロに任せますが、バッテリーやオイルの交換は自分でやります。クラッチ交換も自分でやってみようと思います。
―― 今までにリフレッシュしたパーツは?
クーラント関係のホースや車高調(サスペンション)の交換ですね。あとは、ボディの塗装に傷が多かったので、磨いてコーティングしました。内装は本当にきれいなので、しばらくはこのままで大丈夫です。
―― 一台目のクルマでご自身でそこまでやるのはすごいですね。
旧車に乗っている友達も周りにいるので、ある程度は覚悟していました(笑)。楽しいですよ!
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通勤から週末のドライブまで、すべてをS2000と共に。次の目標はサーキット走行だ。
―― 普段はどんなところへ?
通勤も近所の買い物も、すべてS2000です。あと、自然の中を走るのが好きなので、埼玉県の秩父のほうによく行きます。
―― サーキット走行は?
まだありませんが、これから挑戦したいと思っています。
―― S2000のおかげで変わったことは?
SNSでカーライフを発信するようになって、レーシングドライバーの方やパーツメーカーさんなど、いろいろな方と繋がれました。
―― これから愛車と一緒にやってみたいことは?
クラッチを交換したら、やっぱりサーキットで走ってみたいですね。街中だとVTECに入る場面ってなかなかないので。VTECをガンガン入れて走れるのがサーキットなのかなと思っています。
―― 最後に、Yukimiさんにとってクルマとは?
お金はめちゃめちゃかかって大変なんですけど(笑)それでも人生を豊かにしてくれる存在だと思います。
S2000を前にしたYukimiさんの言葉からは、「走る」という行為そのものを丁寧に、大切にしている姿勢が一貫して伝わってきました。派手なカスタマイズよりも、まずは走りの土台を整え、自分の手で向き合い続ける。その積み重ねこそが、26年目の名車を“今”も輝かせている理由なのでしょう。
次にVTECをガンガン入れる舞台は、きっとサーキット。その瞬間を迎える日も、そう遠くはないはず。
【Instagram】
Yukimiさん
【YouTube】
Yukimiのくるま日和
(文:石川 徹 写真:Yukimiさん提供)
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