【スマホ撮影レシピ】クルマのテーマパークで家族の笑顔を撮ろう
おでかけ写真をSNSにアップしても反応がイマイチ……。それは写真から楽しそうなストーリーが感じられないからかもしれません。
そんなおでかけ写真をワンランクアップさせるコツをプロフォトグラファーが伝授するシリーズ連載、講師は福井麻衣子さんです。使うカメラはiPhoneだけ。一眼レフのような細かい設定を考える必要はありません。記事を読んでそのとおりに実践してもらえば、SNS映えするのはもちろん、あとで振り返ったときに素敵なアルバムになること間違いなしです!
笑顔から真剣な表情まで発見できるテーマパーク
東京・お台場にあるトヨタのモビリティの体験型テーマパーク「メガウェブ」。たくさんのクルマが並んでいるだけでなく、子供向けの運転体験やホンモノのクルマにも試乗できるというので、家族4人で訪れてみることにしました。子供たちは到着する前からワクワクが止まらない様子。
「クルマのテーマパーク」で抑えておきたい鉄板カット
1. 到着前のワクワク感を収めた1枚
2. たくさんのクルマを前に大興奮の1枚
3. マイカーと違うクルマで非日常感のある1枚
4. 子供が運転する緊張感ある様子の1枚
5. めずらしいクルマにキラキラした表情の1枚
1. 到着前のワクワク感を収めた1枚
到着する前の子供たちの期待感タップリな様子は楽しいですよね。車内から撮影をはじめてみましょう。
到着すると、さっそく入場口で、「メガウェブ」大きなロゴが目に入りました。こうした場所で写真を撮っておくと、「いつごろ・誰と・どこへ行ったか」があとから振り返りやすくなります。
●こんなふうに撮りました!
子供たちの期待感あふれる表情を撮影してみましょう。観光施設やテーマパークには、アイコンとなるフォトスポットが用意されています。
どこに来たか分かるように、ロゴやサインボードを入れた写真を撮っておくと記念になります。
2. たくさんのクルマを前に大興奮の1枚
メガウェブの「トヨタ シティショウケース」には、たくさんの市販車が並んでいます。そのなかでも目をひく「GAZOO Racing」のスポーツコンバージョンライン「GR」が並ぶ「GRゾーン」で記念撮影しました。
【作例】赤い「GR スープラ」かっこいいですね
【作例】「GR ヤリス」の車内にて、興味津々の表情
子供たちは、たくさんのクルマを前に大興奮です。ほとんどのクルマで車内に入ることもできるのも楽しいようです。なかでも小型モビリティの「C+pod」やトヨタ車体「コムス」に乗りこんでご満悦の様子。
【作例】このクルマ、なんかカワイイ!
【作例】興味の向くまま、動く様子を収めてみます
●こんなふうに撮りました!
たくさんクルマがあると、子供はくるくると興味が移りますが、その自由に動き回る様子を撮影してみてください。
いきいきとした表情が撮影できるはずです。記念撮影はスタッフに依頼してみてください。
3. マイカーと違うクルマで非日常感のある1枚
クルマの試乗体験ができる「ライドワン」では、30分前までに予約すれば、用意してあるなかから好きな車両を運転することができます(1台300円)。選んだクルマはオープンカーの「コペン GR SPORTS」。全周1.3kmの試乗コースを2周します。
●こんなふうに撮りました!【図解】
開放感のあるオープンカーを選んだことで、車内の2人の顔も明るく捉えることができます。
試乗に出発する前に、家族揃って1枚に収まるカットを撮ってみました。
試乗コースの撮影ポイントとして、ヒストリーガレージ1階の「カフェ&バー グリース」横のテラスでターンするコーナーがあります。ここは、柵のある屋外に出られるようになっていて、走っている車両を見ることができます。あらかじめ待ち受けておくとよいでしょう。
【作例】同乗して撮影するときは、ドライバーのいい表情を狙って
●こんなふうに撮りました!
クルマが走っているところを撮りたいときには、撮影ポイントに先回りして待っているようにします。
風景を大きく入れた広角とクルマ主体に運転する様子が分かる望遠の2パターンを撮っておきましょう。
計2周するので、撮影チャンスは2回。バーストモードの連写を活用してもよいでしょう
4. 子供が運転する緊張感ある様子の1枚
子供でも運転が楽しめる「ライド スタジオ」には、ミニマムながら電気自動車や燃料電池車など本格的な車両が揃っています。最初は初心者講習、何度も走行体験を繰り返すとグリーン、ブルー、ゴールドと免許の色が変わっていきます。
走行体験は2周。運転中の真剣な表情を撮影しましょう。室内はやや暗めなので、撮影時に露出補正するのではなく、あとから明るめに調整した方がブレずにうまくいきます。
※ 撮影のために特別に「FC-PIUS」を使用しています。
室内は暗めなので、撮影時に露出補正ではなくあとから明るく調整するのがおすすめ。
【作例】無事に完走しました
【作例】顔写真入りの免許証も
一方、「プチ ライドワン」なら、保護者同伴で未就学児でも楽しめます。こちらの「SORA」も水素で発電して走っています。1人同伴することになるので、別の家族にコース外から撮影してもらうとよいでしょう。
【作例】ハンドルを握ると子供も真剣な表情に
●こんなふうに撮りました!
運転中の真剣な表情を狙ってください。体育館のような室内では、ズームし過ぎると画質がわるくなるので、2倍ズーム程度にとどめて撮影できる範囲で撮りましょう。
撮影時に露出補正をせずに暗めの露出のまま撮影し、あとから明るく調整するとブレの少ない写真に仕上がります
5. めずらしいクルマにキラキラした表情の1枚
最後に、ヒストリーガレージ1階にある「レストアピット」を訪れてみました。トヨタ車に限らず世界中から集められたヒストリックカーを動態保存していて、今回は匠のツナギをお借りして、ガレージを見学、記念撮影もできました。見たことないめずらしいクルマやたくさんの工具に、子供たちも興味津々です。
※許可を得て撮影しています。コロナ禍のため、現在はガレージ内へ入場できません。
【作例】印象に残った箇所も写真に残しておきましょう
●こんなふうに撮りました!
狭いスペースでは広角レンズが便利です。広角では斜めにならないよう垂直を意識するのと、顔がゆがむので人物はあまり端にしないことがコツです。
ポーズのバリエーションも撮影してみます。いろいろ目移りするワクワクの表情をうまく狙ってみてください。
<講師プロフィール>
福井麻衣子
雑誌・広告を中心に、ポートレート、旅、街歩き撮影などで活躍するフリーランスフォトグラファー。スマホ写真も使いこなす。これまでにカメラメーカーへの作品提供、カメラ書籍の執筆なども務める。今回の作例はすべてiPhone 11 Proを使って撮影している。
[GAZOO編集部]
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