スーパーフォーミュラ、シーズン前半最後はサッシャ・フェネストラズ選手が初優勝! ~スーパーフォーミュラ第5戦SUGO~

  • 第5戦 1位の表彰台に立つサッシャ・フェネストラズ選手/KONDO RACINGと近藤真彦監督

    第5戦 1位の表彰台に立つサッシャ・フェネストラズ選手/KONDO RACINGと近藤真彦監督

早いもので、スーパーフォーミュラは、第5戦を終え今シーズンの折り返しを迎えました。今季は、これまでのシーズンと違い、このカテゴリーに関するさまざまな事にテコ入れがなされてスタートしました。

長期計画だと思うのですが、レースが本当におもしろくてね。
まずはそこが大事ですから、順調な滑り出しに見えますねえ。では振り返ります。

新しいウィナー誕生

  • 2位の大湯 都史樹選手/TCS NAKAJIMA RACINGと3位の野尻 智紀選手/TEAM MUGENに祝福のシャンパンファイトをされる初優勝のサッシャ・フェネストラズ選手/KONDO RACING

    2位の大湯 都史樹選手/TCS NAKAJIMA RACINGと3位の野尻 智紀選手/TEAM MUGENに祝福のシャンパンファイトをされる初優勝のサッシャ・フェネストラズ選手/KONDO RACING

#4 サッシャ・フェネストラズ選手/KONDO RACING

  • ♯20 平川 亮選手/carenex TEAM IMPUL

5戦中、2戦勝っているのが平川亮選手。他にはチャンピオンの野尻智紀選手、松下信治選手がいます。そして、今回はサッシャ・フェネストラズ選手が悲願の初優勝となりました。
昨年は、野尻選手の圧勝のシーズン。もちろん今季も速いので現在ランキングトップですが、今年は有効ポイント制も無いですし、後半頑張ってタイトル争いに絡むことも可能?かもしれません。

とにかくちょっとおもしろいシーズンではあります。次の富士スピードウェイでは、通常通り1戦ですが、8月のもてぎでは2戦ラウンド。灼熱の暑さの中、2連戦は荒れそう。
何が起こるかわからないぞ~!・・・って全戦そうですけどね。

もてぎの2戦でどうなるのか?最終の鈴鹿ラウンドも2連戦。どちらもHondaさんのホームコース。ここを攻略できるチームの勝ちであることは間違いないです。今季復調のトヨタ勢の踏ん張りどこですね。楽しみです。

〇その手応えは

今回はお話できませんでしたので、docomo business ROOKIEの東條力エンジニアのブログをチェック。“強い良いチームになってきた“と一言をInstagramからのシェアで更新。
一旦ゼロから始めたチームで試行錯誤の2年があり、ふたたび東條さんがチームを移籍しリセット。

今季の開幕戦は、1秒以上もタイムを短縮して、大いなる飛躍をしたとおっしゃる東條さん。もっと上位になればなるほど、タイムは拮抗してきますので、タイム的にはコンマ数秒を追い求める戦い。予選はほんとに僅差。開幕の1秒詰めたのなんて、飛躍が大きすぎると思ったけれども、それだけ下位から(失礼)ターゲットのポジションまで浮上したということ。

使命を果たすべく、しっかり成果をあげていますね。そして躍進できる可能性を毎戦東條さんはお感じになっていると、そういうことだと思います。

任されたチームの立て直し。スーパーGTではタイトル争いに絡み、まったく心配はないのですが、スーパーフォーミュラで苦労していた新規チーム。このじっくり手応えを感じる姿は、あとあと怖いです。近い将来…何がどうなるかわからない。

それだけドライバーとチームの力量で飛躍するカテゴリーがスーパーフォーミュラです。次はどんな言葉が出るかな?みなさんもそっとチェックしましょ。

TikTokの大湯くん

  • 前から2番目 #65 TCS NAKAJIMA RACINGの大湯 都史樹選手

#65 TCS NAKAJIMA RACINGの大湯都史樹選手は、ファンサービスが素晴らしいのです。
ここのところ続けて戦績が良くなかったので、きっとそれどころではなく?凹んでいたと思いますが、今回2位で表彰台獲得です。拍手!

SNSで元気がなかったのですが、アップしてましたねTikTok。切り替え早いなあ今のコは…(上からではありませんよ)。

とても個性的な彼ですが、動画配信を頑張っていて、マメにアップされていますね。
そしてTikTokはますます個性的。その特徴が、お客様を背景にいれて踊る、というファンが喜ぶスタイル。これはお客様も一緒に映るのでうれしいでしょうね。もうみなさんわかっていてお待ちになっているんですよね。

その影響からか若いファンの方が一気に増えたようにも思えます。うちわに名前を書いてアイドルを追いかけているようなスタイルのファンの方も増え、もちろん以前からもいらっしゃいますが、もっともっと盛り上がれ~!と見ていて思うのです。どんどんやって欲しい!

ファンシートのグッズの受け取りの場所に行ってみると、大湯選手のブースのところにだけ長蛇の列が出来ているのは、開幕戦でも見て驚きました。良いですね。彼が頑張った証。

SNSってむずかしい

そこで、私もここまで流行ると思っていなかったTikTokのアカウントを復活しました(笑)。だいぶ前に登録したものですが、彼やほかのドライバーさんが頑張る姿をチェックさせていただいております。

踊ってませんよ?見るだけ。たまに動画をアップしてみたり。まあ、20代と同じことをするのはツライですが(笑)、音楽を聴くのがもともと好きなので、その情報を得る意味でも利用しています。動画は、今はモータースポーツの撮って良いシーン(規制がいろいろあります)だけアップしていますが、やっぱり見る方が多いかな。

10代、20代の若者コンテンツだけあって、他の方のコメント欄を見ているとかなり辛辣なコメントもあり、ちょっとTwitterに似ているところも感じますね。Twitter同様匿名性が高いからでしょうか。当初はアカウントを開くのさえ躊躇いたしました(笑)。
マーケティングを言い聞かせて作りましたけどね。思えば、Instagramも若者のものでした。そのうち私のような世代が侵略していった感じがします。

SNSを見て感じることを少々。InstagramのリールやYouTubeのショート動画などの短い動画配信コンテンツは、バズるととんでもなく拡散されます。

その特性はとても素晴らしいのですが、モータースポーツ普及活動としてはなかなか難しいものがあります。バズっても終息するのが早くてね(涙)。
もっとモータースポーツをメジャーにしたいところではありますが、地道にそこも攻略していかなくては。テクニックが必要なのですが、それが普及活動になるのかは疑問です(笑)。まずは“オススメ”に乗らないと始まらないのでそこを頑張ります(切実)。

Facebookが若者にあまり人気がない分、Instagramを経てTikTokに企業アカウントを開く会社も増えてきました。5秒~10秒の動画に伝えたいことを盛り込んでいますが、これがほんと仕事の中身はバズらない。
全く思いがけない、凝らない、フツーの動画がバズったり…。また、3日で流行りが変わったりと移り変わりも早いです。最近は、それでもまた前のコンテンツが戻ってくることもありますけどね、思い出したように。まわりまわって動画が良いものになればと思います。

そんなこんなで、SNSもますます頭を使いますね。
楽しくやっているようで、企業はマーケティングの上で計算づく。わたくし個人も結構頭使って考えているということをちょっと覚えておいていただけると嬉しいです(笑)。

第5戦菅生を終えて

  • スタートで残念ながら接触によりスピン、リタイアとなった #3 山下 健太選手/KONDO RACING

    スタートで残念ながら接触によりスピン、リタイアとなった #3 山下 健太選手/KONDO RACING

何度も書いてますが、今季レースがとてもおもしろい。開幕からワクワクでした。
とても順調だと思っていたのですが、今回の決勝レースは、セーフティカーが長かったのでちょっと残念でした。マシンの撤去に思いのほか時間を要しました。よって、レースが時間切れ。レース運びは、戦略の違いでいろんな可能性を秘めていたのですが、時間でジ・エンド。んー…、こんなこともあるのね。

今回はメディアの規制がなく、ほぼ自由に取材が出来たのですが、それはそれで時間が無くなり…、自分で笑ってしまいました。ステージもあるしサポートもレースもあるし。
そうなんです、サーキットは楽しい場所なのですよ。あちこち、内容がいっぱいだったことを思い出しました。そうね、そうそういつも休む時間なかったですからね。

気づけば今季も中盤、だいぶ戻って来た感じがあります。残りのシーズンをお客様に思いっきり楽しんでいただきたいですね。

おめでとうございます!

  • #37宮田 莉朋選手/Kuo VANTELIN TEAM TOM’S

こちらを忘れちゃいけません。先日発表がありました、2年目にして早くもベテランのような安定した速さの 宮田莉朋選手!ご結婚、そして結婚1周年おめでとうございます!
是非みなさまに祝ってもらってくださいませ。奥様と末永くお幸せに!

では、また!

(写真 折原弘之、テキスト 大谷幸子)

[GAZOO編集部]