笹原右京選手、悲願の初優勝! ~スーパーフォーミュラ第6戦~
雨、雨、雨、最後晴れ!の富士スピードウェイに行って来ました!
決勝では、せつないアクシデントが続き、元気がなくなりましたが、凹んでいてもしょうがない。勝者は一人ですから割り切らなくては!というわけで振り返ります。
おめでとうございます!
Honda笹原右京選手(以下、右京くん)が初優勝を遂げました。
おめでとうございます。ほんとおめでとう!
レギュラーシート獲得まで、苦労しましたね。ここ数年、気にかけているドライバーさんで応援しておりました。苦労人を発見すると応援したくなります。
昨年は、スーパーフォーミュラの代役参戦での表彰台獲得。それが早く活かされればいいなあと思っておりましたが、なかなかシートが決まらず。ようやくシートを今季獲得して、開幕戦ではポールポジションと順調に来ていました。そして今回の初優勝です。
海外に活動の場を求め、経験も積まれた右京くん。結果的には少し遠回りになりましたが、日本で地盤を固めSUPER GT GT500クラスのシートを得て、しっかりトップドライバーとしてモータースポーツ活動に携われるようになりましたね。
サーキットで見かけると、必ず気づいてくれて、以前からよくお話をさせていただいておりましたので、この姿を見ることが出来て良かったです。
レース展開では、タイミングが右京くんに転がっていた感じ。
全てが運とは言いません。運が転がる先も、ちゃんとタイミングを見計らった先だったということです。びっくりしましたが、そのタイミングでピットに引き寄せたことが優勝を導きました。
#1 野尻智紀選手(TEAM MUGEN)
同チームの昨年のチャンピオンの野尻智紀選手(以下、のじりん)は、3位表彰台を獲得です。チーム無限はダブル表彰台となりました。これはシリーズをかなりリードする結果に。
こうなると、チーム力の高さも賞賛せざるを得ません。
これは、もう以前から分かり切ったことではありますが、トップチーム、さすがです。
そして、どんなに難しいレースでも、必ずそこ(表彰台)にいるチャンピオン。素晴らしいですよね。強さの表れ。スーパーフォーミュラ公式YouTubeに記者会見の模様がアップされていますが、発する言葉も深くて、今ののじりんには、誉め言葉しか出てきませんね。
チャンピオンとなるドライバーは、こうなんだなとこちらも毎回確認させられますね。年を重ねただけ、とご本人からInstagramにコメントをいただきましたが、それだけではないですよ。みんながその姿を追いかける存在として、どんどん君臨してもらいたいです。
ライバル陣営ではありますが、とにかく追いかけて勝たないといけないしね。チームのみなさま、おめでとうございました。
Honda陣営だけではなく、この初優勝というのは、まだ達成していないドライバーからすると、のどから手が出るほど欲しい勝利。人生で一度きりですからね、この優勝でお尻に火がついた、いやそんなの毎レースの話だけれども、切磋琢磨するシーズンにますますなっていって欲しいです。
38号車 坪井翔選手(P.MU/CERUMO・INGING)
坪井翔選手(以下、坪井くん)が2位となりました。
優勝を逃したというのが、状況的には正しい言い方かもしれません。
セーフティーカーのタイミングとピットアウト、コースインのタイミングでのじりんの前に出てトップに立った彼は、見えないセーフティーカーを追うことなく減速で対処してしまいました。その為、あとからピット作業を終えコースインした右京くんにトップを奪われました。
本来、全力でセーフティーカーに追いつかないといけないのですが、SUPER GTのFCYみたいにその場で減速しちゃったんです。私たちがモニターやテレビの中継で得られる情報と、チームが持つ情報は違う訳ですから、そこに注視いたしましたが、会見を見る限り、特に指示はなかったようですね。
会見では、自分の責任…と坪井くんはおっしゃっていました。チームがちゃんと対策するはず、もしくは私が掴んでいない情報もあるかもしれません。間違っていたらすみません、今後のことはチームに当然お任せです。
昨年の不調から、今季は結果に繋がってなかったにせよ、随所で速さを見せていたので、速さを持つ坪井くんが戻って来てうれしいです。このまま終わる訳がないと思っています。
ずっと期待を込めて見届けますので、頑張ってください。
チームメイトの阪口晴南選手も良い感じで浮上して来ました。安堵しつつ、もっともっと上に羽ばたいてくださいよ!ガンバ!
残念が多すぎた
20号車 平川亮選手(carenex TEAM IMPUL)
オープニングラップの平川亮選手。予選で中団に沈むとスタートで他車とからむリスクが増えますが、今回は巻き込まれてしまいました。
チャンピオンシップを考えると、これはかなり痛い…ノーポイント。残念でなりません…。言葉にならない。嗚呼…。
19号車 関口雄飛選手(carenex TEAM IMPUL)
そしてもう1つ。ポールポジションの関口雄飛選手(以下、雄飛)が決勝でリタイアしたこと。速さもあって盤石なレースと思われましたが、タイヤが外れるアクシデントに見舞われました。
5秒台とめちゃくちゃ速いピット作業で送り出したチームではありましたが、まさかの…。トップ走行中のこのアクシデントは辛いね…。いつも辛いけどさ…。見ているこちらも悲鳴が出そうでした。
レース後のミックスゾーン(インタビューエリア)に現れた雄飛は、サバサバしていました。あとで話したときももちろん“悔しい“と口にはしておりますが、気持ちの切り替えの速さもプロでね、そのメディア対応はリスペクトです。
今回のこのエラーはチームが解決するから、そこはもう頑張れしかないね。
もうしっかり前を向いた発言が、ご自身のSNSで展開されておりますから、またそーっと応援して行きます。
後続の車が接触し、大クラッシュをしてしまったサッシャ・フェネストラズ選手。大破して半分になったクルマから降りる姿は、カラダが痛そうでした。こちらもSNSで発信してくださっているので、元気なのはわかりますがショックでした。
ちゃんとマシンはドライバーのことを守ってくれるのだけれど、続くなあと(漠然とした表現でごめんなさい)思ってしまう自分がいました。まずは無事で良かったです。
他にも切ないシーンがたくさんの決勝となりました。
レースですからアクシデントだってつきもの。当たり前なんです。
でもね、やっぱ切ないよね。一か月ぶりの現場だったのですが、レース後いろんなことが起こりすぎてちょっと呆然としたわたし。
そして、“そうだ仕事しなきゃ”って思い直すことがありました。レース後、いろいろ撮り忘れていましたね(苦笑)。
結局、「みんな頑張れ!」のただの応援団ですから、残念なことがあればまた頑張れ!という想いで見ていることが多いですが、年々その想いも深くなっていて困りますね。
ま、いっか!簡単ですがレポ終了!またね!
(写真:折原弘之 大谷幸子 テキスト:大谷幸子)
レポーター(お)ねえさん・大谷幸子
随時、クルマに関する様々なイベント・テーマでレポートしていきます!
[GAZOO編集部]
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