レースが好きでずっと自分の居た場所 ~引退を決意 レースクイーン近藤みやびさん インタビュー~
今季、6月でしたね?さみしいお知らせがシーズン序盤で飛び込んで来たのは。2015年からレースクイーンとして活動して来た近藤みやびさんが、引退をすると発表しました。“みやびん”の愛称で親しまれて来た彼女。日本人離れしたルックス、とっても脚の長~いレースクイーンでわかる方も多いと思いますが、カッコよくて憧れでもあるのに、遠い人なのかと思っていたら親しみやすさがあって、ほんと素のままで話すギャップが愉快な女性。いろんな頑張る人を追いかけてきましたが、こんな(どんな?)レースクイーンさんっていたかな?
お母さん目線で応援したくなるんですよね。ニッチなモータースポーツ業界、メジャーは程遠いから少しでもお手伝いできないかなと思ってね。暑い寒い、大変さを表に出さないほんと男前な彼女たち。最近は、ちょいと忙しくてあまり撮りにいけてないのですがね。写真ではなく、私は動画でごまかしている昨今です。彼女とあれだけサーキットで会っているのに、コラムに使えそうな写真がないな…。動画はたくさんあるんだけどね。
引退をする前に話を聞きたいと思っていたのですが、SUPER GT 第7戦オートポリスでようやく伺うことができました。マネージャーの富田さん、急遽お時間を作っていただきありがとうございました。それでは、少しですがどうぞ!
――――現場も残り少なくなりましたが、今の率直なお気持ちを教えてください!
近藤:「めっちゃさみしいです!レースが好きでずっと居た場所なので…。でも心残りはありません」
――――引退の決意に至った経緯を教えてください
近藤:「レースクイーンとしてやり切ったからです!一番最初にもうレースクイーンを卒業しようと思ったのは、レースクイーン・オブ・ザ・イヤーの1回目を獲得した時で、レースクイーンをやっている上でこの賞を獲ってそれ以上はないので、やめようと思いました。カッコよく辞めたかったんです。その1回目を獲ってからコロナ禍になり、出番がなくなり今度は中途半端に終わりたくないと思ったので、そのまま頑張りました。そして、2回目の賞を獲得した時に、8年間もやらせていただいたので、よしっココだ!と思って決断しました。ピークの時にやめたい!カッコよく辞めたい!という気持ちも叶いました。マネージャーさんにずっと“終わりっていつだろう”と相談をしていましたが、2回も賞を獲得したし“完璧でしょう!”と言っていただいたことも大きいです」
――――シーズン途中で引退を発表されたのは、なぜでしょう?
近藤:「ファンの方と会えるのも、今季が最後。全国のサーキットをレースで伺うのですが、先に発表をすることで最後に会いに来て欲しいという気持ちから発表させていただきました。すべてのサーキットにファンの方が来られる訳ではないので…。オートポリスならここでしか会えない方に最後に会いに来て欲しい…、その想いからです」
――――レースクイーンになったきっかけを教えてください
近藤:「レースクイーンの水谷望愛さんに憧れていて、会いたいと思っていました。そこで同じ仕事をすれば会えると思ってこの業界に入りました。それまでは、高校卒業後、専門学校に進学しましたが、芸能活動にも興味があったので、とても軽い気持ちでやってみようかな?と入ったのが最初ですね」
――――“カリスマレースクイーン近藤みやび”のルーツとして、そのカッコイイみやびさんは、ご家族のどなたに似ていますか?
近藤:「父に似ていますね。そして家族みんなが背が高いんです。両親と年子の弟がいます」
――――普段、レースクイーンやモデルの活動で気をつけていることは、ありますか?
近藤:「周囲にちゃんと気配りが出来ているか?などでしょうか。美容に関しては、特に気をつけていることは何もないです。食べることなども…。あっ!昼食後の決勝のスターティンググリッドに行く前だけ、少し食べる量を減らしていますね(笑)。たくさん写真を撮られるので…」
――――8年間で思い出に残っていることを上げるとしたら(沢山ありすぎるのに、この質問は酷ですね…)
近藤:「この8年間の活動の中で、SUPER GTでシリーズチャンピオンを獲得したことは初めてだったので、昨年の36号車のタイトル獲得は思い出として非常に大きいです。また8号車ARTAに在籍した年は、チームで2カテゴリーに参戦していますが、GT300クラス、GT500クラスの両方で優勝したことがありましたね。思い出深いことが沢山あるので、挙げたらキリがないくらいです」
――――今後のことをお聞かせください
近藤:「レースクイーンの年間契約は、今季で終わりとなります。この先は、未定ではありますが、これまでレースクイーンとしての活動と併せて行って来た芸能活動を充実させて行こうと思っています。海外でも活躍できるような仕事も挑戦して行きたいですね」
ありがとうございました。
彼女に最初にお目にかかったのは、近藤みやびとして活動を始めたスーパー耐久でした。2017年だったと思います。あれ?いままで見たことのないタイプの女性がいると思ったのが記憶に残っています。SUPER GTでも気になり始めました。8号車で傘を差していらして、とても印象深かったですね。写真撮りまくってました。
2018年は、19号車のレースクイーンとなりこれまたびっくり!他のカテゴリーももちろん活躍されていましたが、TGR陣営で傘を差すことになり、毎戦、近くでお目にかかることとなりました。このチームは、近年レースクイーンの中でも大人気のコたちが名を連ねるチームで、コスチュームが脚の長さを強調するようなコス。ますます注目の的となりました。
2019年から、同じくTGR陣営の36号車を担当され、レースクイーン・オブ・ザー・イヤー19―20を獲得しました。これで初めての受賞でした。
スーパーフォーミュラでも同チームのレースクイーンをされるなどして、今季でトムス在籍は4年目。時の経つのは早いですね。SUPER GTの36号車のレースクイーンは、代々、高身長の方が務めていますが、宝塚ご出身の相棒の央川かこさんとは、背格好がとても良く似ていてヘアスタイルを揃えると後ろから見ると区別がつかないくらいそっくりでした。このコンビも今季限りと思うとさみしいです…。
彼女にお目にかかれる最後のチャンスの最終戦が3カテゴリー控えています。スーパーフォーミュラ(10月29日~30日鈴鹿サーキット)、SUPER GT(11月5日~6日モビリティリゾートもてぎ)、スーパー耐久(11月26日~27日鈴鹿サーキット)。スーパーフォーミュラでは、一緒にレースクイーンをやって来られた吉見あやさんも引退を表明しています。いつか去って行くのは当たり前なんだけどね、やっぱりさみしい。ぜひ彼女たちの最後の晴れ姿をサーキットでご覧になってくださいませ。
今後も同じ女性として…というのは、とてもとてもとてもおこがましく(笑)、こちらはただのお母ちゃんではありますが、引き続き応援して行きたいと思っています。頑張ってください!では、また!
(大谷幸子)
レポーター(お)ねえさん・大谷幸子
随時、クルマに関する様々なイベント・テーマでレポートしていきます!
[GAZOO編集部]
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