2022年スーパーフォーミュラシーズン終了!~最終ラウンド鈴鹿大会とシーズン振り返り~
遅いぞ~!すみません…。現場続きで移動疲れに年齢を感じていたこの一か月…。気づけば日本のフォーミュラ最高峰も2022年シーズン、コロナ過3年目が終わってしまいました。
2022年シーズン振り返りその1
今シーズンも圧倒的なチーム無限、野尻智紀選手のタイトル防衛。リスペクトしたくなるほど、いやリスペクトしてますが強かったね…。今季の?今季もかな、F1のマックス・フェルスタッペン選手のようで、強すぎてもう成す術なしと感じることもあり勝てる気がしないシーズンでした。
3月の春の鈴鹿テストで野尻智紀選手にお目にかかった時、TGRレポーターもしているにも関わらず、昨年の勢いと強さに勝てる気がしないと思えばご本人に言ってましたね。あらら…。今季もその通りになってしまいましたけど…。最終戦の金曜日のフリー走行。下位の沈んだリザルトに驚きましたが、翌日の2レースは何事もなかったかのように立て直して来て、小柄な彼から偉大さすら感じ、彼を倒すのは今後しばらく至難の業なのかなあ、TGR勢にももっと奮起してもらわなくてはと思いました。チーム無限のみなさま、おめでとうございました。
チーム無限の2台目の笹原右京選手も2勝をあげ、天晴れでしたよね。この2代目の貢献度もきっとデカい。他のチームならエース扱いなんじゃないかと。2台体制は、どんなに強い無限さんでも比較できるチームメイトがいることを考えれば良い事しかないですよね。1台体制のチームの苦労もなんとなく、技術的なことまでわかりませんが見て来たのでそう思います。
その笹原選手ですが、彼はシートが当初なかったようですね。開幕寸前、他が決まっていた時に最後のHondaさんのシートに決まったような。それまで今シーズン危ういのか?とやきもきしましたが。過去にコロナ過で代役参戦した時も表彰台にあがる実力がありましたが、この限られたシートに収まるのはやっぱり大変なんだなあってね。来季もすでにネットの情報はザワザワしていますが、シートがあるといいね。
Honda山本尚貴選手も久しぶりにスーパーフォーミュラで笑顔が見られました。Hondaさんのホームコースではありますが、めっぽう「もてぎ」に強い。中嶋レーシングに勝利をもたらしました。こちらのチームもメンバーの入れ替わりなどを経て今は新しいチーム。勝つことの経験を積むことはとても大事で、うれしかったですよね、おめでとうございました。
山本尚貴選手の母校の応援もあった時でしたね。夏のもてぎ2連戦の時ね。後輩のみなさまもますます先輩を尊敬すると思いますし、過去の実績からHondaのエースでもあり大先輩ですからね。若いドライバーも先輩の背中を見て来たのではないでしょうか。
話はそれますが、個人的に、SUPER GTで伊沢拓也選手と組んだとき、あのコンビが好きでしたね。伊沢選手を先輩としてリスペクトする関係が見て取れてね。仲良しなんだよね先輩後輩として。
2022年シーズン振り返りその2
トヨタ勢は、開幕で平川亮選手が勝利しました。世界と二足のわらじで頑張る彼は好スタートを切ったと思いました。そして、近年厳しいシーズンをおくったトヨタ勢にも今季はチャンスがあるのかと思いうれしかったのですが、終わってみれば大差の結末…。あれれ???でしたねえ…。サッシャ・フェネストラズ選手のシーズン復帰は貢献度高く、ランキング2位で終了したものの、スーパーフォーミュラ、日本のレースを一旦卒業となる?ようですね。ご本人は、フォーミュラEにフル参戦しますが、SUPER GTだけでも走りたいみたいだけどね。正式には何も出ていないけれど、最後みたいにも発言してました、残念!
SUPER GTも厳しいシーズンだったトヨタ勢は、スーパーフォーミュラが先にシーズンが終了したのですが、最終戦もちょっとさみしかったな。あれ?なんか手持無沙汰…~ってね。最終戦は、タイトルを獲るとあれこれあって非常に忙しいのですが…さみしい。そうそう、今季もチームインパルの奮起はシーズンを盛り上げてくれました。関口雄飛選手も1勝。あと一回勝ててたよね、タイヤ外れなければ。あと坪井翔選手も夏の富士、優勝出来たレースだったけれど、2位でこれはこれで戦績としてはうれしかったです。昨年とても苦労していたので。伸び悩んだドライバーたちもおりますが、コンマ数秒にドライバーがずらりと並ぶの予選を見る限り、本当に難しいレースなんだなと実感します。
トヨタ勢はどうしたら良いのかなあ…。まずはインパルの予選が苦手なところから攻略しないと。下位からあれだけ決勝を追い上げる2台。走りが素晴らしいのはみなさんもご存じだと思います。しかし予選が思いのほか上向かない。ドライバーの2人平川選手と関口雄飛選手も同様のコメントをします。ここを攻略できればもっとチームを押し上げられるんだろうね。いまや、トヨタ勢のトップチーム。もっと君臨して欲しいです。
最近は勝利からちょっとだけご無沙汰のトムスチーム。昨年のルーキーデビューから安定して速い宮田莉朋選手は、2シーズン目も変わらず速かった。今季は、ちょっともったいないレースがあったね。ピット作業のミスは痛かったなあ…。もちろんみんなめちゃくちゃ頑張ってるんだけど、優勝できるクルマだけにもったいなかった。最終ラウンドの鈴鹿は、ご本人はシケインが苦手とおっしゃっていましたが、それでも予選は2戦とも堂々2番手。チャンピオンを倒せる可能性もあった訳です。もちろん野尻選手、非常に手強いけどね。チームと共に初優勝は3シーズン目で遂げて欲しいね。
そんな宮田選手は、ここで足踏みをしている場合ではなく、世界!とおっしゃっていました。そうだよね!目指すものはそこじゃないと!だから近い将来、タイトルを獲らないとね。宮田選手だけではないです。特に若手は大きな結果を得て、それを弾みに羽ばたきたいですよね。WEC(世界耐久選手権)に、平川選手がデビューしたことは大きく、もともと世界で頑張っている中嶋一貴さん、小林可夢偉選手、先輩ふたりの存在も大きいですし、彼らからシートを奪う存在にもなって欲しいです。
中嶋一貴さんが昨年WECを引退されたのはさみしかったですが、その代わりにTGRチームに加入した平川選手の活躍は全く見劣りしません。同等と言っても良いほど。世界チャンピオンにもなりました。来季からWECではライバルが増えるので、今季はチャンスとおっしゃっていましたが、それを成し遂げるのだって大変。ル・マン24時間でもル・マンウィナーとなり、それと世界とルーキーイヤーで2つの大きな結果を手に入れました。そんな姿を間近で見て目指す世界がすぐ近くにあるのであれば、絶対に後輩たちは感化されます。コレ、いいこと。
だから、狭き門をくぐって世界を目指すメーカー育成ドライバーは、早く国内から卒業して欲しい気持ちもあります。そういう世界を目指す生の声を鈴鹿最終ラウンドで聞くことできて良かったと思いました。今シーズンダメだっだ…だけではなく、私も全身ポジティブシンキングで行こうと思いました(笑)。
最後に
コロナ過の行動制限が解除になり、徐々にレースウィークのコンテンツが戻って来てはおりますが、まだまだ難しいですね。一旦サーキットに来ないでレースを楽しんでしまった3年間、その足並みをコロナ過以前に戻すには起爆剤が必要なのかなあ。いや、焦らず待てばいいのかな? WEC富士にF1日本グランプリ、motoGPが開催され、かつラリージャパンも無事に終わり、久しぶりに世界がやって来たことでやはり現地観戦は良い!というのを身をもって実感しました。今後、スーパーフォーミュラは、NEXT50に携わる方々の努力も結果として見えてくることでしょうし、サーキットに人が戻ってくることに期待を込めたいですね。
やっぱりいいですよ、にぎわっているサーキット。フォーミュラのレースもハコ同様におもしろいよ!来季もぜひ観戦してくださいね! では、また!
(写真 折原弘之 テキスト 大谷幸子)
レポーター(お)ねえさん・大谷幸子
随時、クルマに関する様々なイベント・テーマでレポートしていきます!
[GAZOO編集部]
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