モータースポーツが隆盛を極める? …東京オートサロン2024

ちょうどコラムを執筆していたら事務局からメディア宛のメールが届きました。累計で23万人の来場があったようですね。

確かに以前の最盛期には届いておりませんが、昨年の17万9千人より大幅に数字を伸ばしました。充分なのではないでしょうか。今シーズンのイベントの指標になるかも?という訳で続けます。

何か今年は、ますますモータースポーツがクローズアップされるシーズンになりそう?なムードがあるので、そこについて触れます。

ラリー

東京オートサロン開幕とほぼ同時にリリースされた、ラリーに関するTGRの今季の活動。ますます裾野を広げていきますね。

GR Yaris Rally2の投入がアナウンスされ、国内だけではなく、全世界のカスタマーモータースポーツへ供給されていくことは大きな変化です。また、全日本ラリーに育成クラスが新設されることなど、ますます活発になります。

自分が近い将来、現場から去ったあと、きっとモータースポーツが文化として根付く時が来るだろうと考えると、その期待は膨らむばかり。メーカーのモータースポーツ活動に惜しみなくチカラが注がれ、なんて今の時代は幸せなのでしょうと思います。

もちろん先の情勢などは見えませんが、以前は撤退の文字が頭をかすめることが多かったです。景気に左右されるのは当然の事ではありますが、心配しないで取り組むことが出来る環境になったということですね。

活動が盛んになれば、もっとメディアも取り上げるでしょうし、観戦する人も増えるでしょう。また参加型モータースポーツもさらに裾野を広げ、プロスポーツ車両ではなくとも、市販車を使って盛り上がって来るはずです。

ラリー活動は、蒔いた種が芽を出し、一気に開花して加速して行きそうな予感。そして、WRCを頂点とするピラミッドは、国内の一つひとつの活動と繋がって、しっかりとしたピラミッドを形成した感ありと、そう思いましたね。他のカテゴリーもTGRとしての動きが見えて来ているので、正式な発表待ちで今後に期待です。

東京オートサロンで、ラリーのデモランコンテンツがあったのですが、体調が悪く3日目は休ませていただきました。YouTubeをご覧くださいませ。

【ご参考】

スーパーフォーミュラも一気に!

昨年、来場者数を飛躍的に伸ばしたスーパーフォーミュラ。最終ラウンドの鈴鹿では、JRPの上野禎久代表取締役社長が大入り袋を配布するほどうれしい悲鳴を上げていました。

東京オートサロンでは、昨年の勢いそのままにスーパーフォーミュラがバンバンあちこちで露出していました。マシンの展示だけ、というのは昔の話。

置いただけじゃあダメなんです、と言っているようにも感じましたが、今回の東京オートサロンでは、スーパーフォーミュラにタイヤを供給しているヨコハマタイヤのブースでトークショーを展開してくださいました。

よくぞ、あんなに!という感じで、スーパーフォーミュラドライバーが全員は無理でしたが、日替わりで登場してくれました。

チーム無限のブースも含め、濃かったですねえ。熱い無限の小池エンジニアも登場してましたね。

  • 阪口晴南選手・大湯都史樹選手

ひとつのトークショーが終わってもまた次のトークショーと、立ち去るのももったいなく、また通い詰めたりしていたら立ちっぱなしで脚がやられました(笑)。

東京オートサロンで、これだけモタスポコンテンツを詰め込むブースはこれまでなかったので、驚きでした。

HondaさんもTGR同様モータースポーツを起点とするクルマづくりという考えは同様で、若手が参戦するスーパーフォーミュラにチカラを入れていくとのことですから、その意向にも沿っていてもろもろ納得です。

昨年12月のルーキーテスト。このオーディションもいつからか公開テストにしたり、メディア取材にも門戸を広げたりと、数年で目に見えて大きな変化があります。話題をさらったまま、来月のテストを経てシーズンインになりそう。オフの今でも話題だらけだしね。楽しみにしていますね。

そしてSFgoアプリは、私も使っていますが、本当に役に立ちます。取材活動や記事の執筆の際にね。今年も活用していきます。ダウンロードがまだの方、すぐちゃちゃっとやってくださいね!

注目のあのクルマ

上記のヨコハマタイヤのトークショーから、大注目だったHondaからTOYOTA GAZOO Racingへの移籍組のひとり、大湯都史樹選手に触れておきます。

彼が所有するS2000について、これはファンの方も注目するところのようです。カスタムにかけた金額もかなり大きい様ですからね。

TGRは、クルマ好き集団。他メーカーのクルマの所有もご法度のムードはないですよね。

もちろんドライバー自身がワークスドライバーですから、TGRのフラッグシップとなっていくことも大切だと思うので、そこは立場を考えてもらうことも必要ですが(笑)。しかし、モリゾウさん自身が今回、他メーカーのクルマを所有していることを見せているくらいですから、絶対ダメはないよね。

彼の移籍そのものは、みんなが知る事実となっている訳ですから、Honda車を所有しているのも当然ですからね。

トークショーでは、S2000のカスタマイズは今も楽しんでいて、今後はGR86を買って楽しんで行きたいと話していました。そうなると、今度はGR86 界隈がかなりにぎやかになるのではと思います。

トヨタ 86が出てから10年以上経過。GR86の登場から、その盛り上げの起爆剤として一役買いそうですね、大湯選手。ひょっとすると、盛り上げ大使に任命されちゃうかも?そんなのないか。でも良い機会となるのではと思いますが、いかがでしょうか。

彼のクルマ好きは、きっとTGR陣営で大きく評価され広がっていくと思っていますよ。それに、ほっといたらもったいないので、みんなでレースもクルマも楽しんで欲しいですね。

SUPER GT

ブリヂストンタイヤブースは、老舗中の老舗でここのトークショーはレベルが高い。今年も楽しませていただきました。

ブリヂストンユーザーのチームのドライバーや監督が出演するのですが、こちらも全部は見られなかったです。相変わらず豪華なゲストで、トークもプロでした。昨年はチャンピオンを獲得、しかもGT500、300両クラスとも獲得でした。

チャンピン車両は引っ張りだこで、TGRブースにありましたので何が展示されるかなと思ったら、懐かしいLEXUS SC430でした。ブリヂストンタイヤと共に歩んだ立川祐路選手の引退もありましたので、この車両なんだと思います。ブリヂストンさんありがとう!でした。

  • ZENT CERUMO SC430

    ZENT CERUMO SC430

あとね、いつもこのブースはレイアウトがおしゃれ。好きなブースです。それは変わらずです。今季もSUPER GTを牽引するブランドとして、また私の前の愛車のタイヤはこちらでしたが、足元を支える強い味方としてよろしくお願いいたします。

東京オートサロンもあっという間に終わってしまいました。例年、シーズン中の激務に備え、2月は現場をお休みにさせていただいていたのですが、今年は2月にサーキットの現場仕事がスタート。イベントもありますし、ちょっと落ち着かない感じ。合間を縫って休むけど。

あと、昨年自分のクルマを久しぶりに購入したので(納車待ち)、ドライブが今年は増えそうです。Vlogでもやろうかな。

前のクルマを手放してから主人のクルマを4か月くらい乗っていたら何かまた癖がついて(笑)。早く新しい愛車に慣れないと。そんなワクワクを楽しみながらオフを過ごしています。では、また!

(テキスト、写真 大谷幸子)

[GAZOO編集部]