モータースポーツ一気に花盛り! SUPER GT注目の選手たちとフォーミュラE東京から感じる“未来”

スーパーフォーミュラが開幕し、SUPER GTの2回目の公式テストからのフォーミュラE、そしてF1日本グランプリ! そして、SUPER GTの開幕戦と連続で続いています。

国内モータースポーツのオフシーズンも何やらもろもろお仕事があり、お休みなくずっと続いていて、ちょっと体調を崩しました。手と指も限界でして、フリーランスとしては贅沢な悩みで申し訳ないのですが、休まないというのは好きな仕事でもメンタルおかしくなりますね。この原稿がなにかタイミングを逃してしまいました。ごめんなさい。

では、早速SUPER GTの私目線の注目ポイントを。GT500クラスは書いたのでGT300クラスを少々綴ります。

SUPER GT 今季の注目ポイント(こちらは公式テストの段階で執筆)

女性ドライバーが来日中!フランス人のリル・ワドゥー選手!フェラーリ・ワークスのコンペティツィオーネGTに所属する初の女性ドライバーで、先日23歳になったばかり。

昨年WECのLM-GTEアマクラスで優勝し、女性初の優勝ドライバーとなりました。富士スピードウェイの公式テストでお目にかかりましたがピットウォークで気さくにボンジュール!とファンの方にも声をかけていました。

お話する時間がなかったので、興味津々のままです。通訳のスタッフとして帯同している友人に伺いましたが、レースが大好きで他にあまり興味がないそう。女子という感じよりもレーサーらしいです。素晴らしい!

GT300クラスから45号車PONOS FERRARI 296で参戦。チームメイトは日本育ちのイタリアと日本のハーフ、ケイ・コッツォリーノ選手。サーキットに来られるみなさま、注目ですよ。

6号車 UNI-ROBO BLUEGRASS FERRARI/Team LeMans

ちなみに、同じタイミングでフェラーリ参戦! GT300クラスの6号車UNI-ROBO BLUEGRASS FERRARIも同じくフェラーリ。お互い紅白の色で、ピットも隣だったので紅白でおめでたいよ〜とチームの方もおっしゃっていましたね。

こちらのチーム、めきめき力をつけて昨年は表彰台を獲得。この片山義章/ロベルト・メリ・ムンタンのコンビはかなり期待大ですね。楽しみです。

7号車Studie BMW M4に、ニクラス・クルッテン選手が参戦。彼も2002年生まれとお若い。GT500クラスから撤退したミシュランタイヤユーザー、今年も安定に違いないので、どこかで勝ち星をあげて来そうですね。

昨年は、柳田真孝選手を助っ人に器用したところ、彼がポイントリーダーになってしまったような? 4度もタイトルを獲得したドライバーでしたから、チームに大貢献しました。

今年は、荒聖治選手とこのニクラスくんとブルーノ・スペングラー選手の3人体制。カラーリングも、あ、今は「リバリー」って言うんですね。開幕戦でお披露目となります。このグリーンのスーツがヒントみたいですよ。ビジュアルは公開されていましたがワクワクです。

4号車 グッドスマイル 初音ミク AMG/GOODSMILE RACING & TeamUKYO

大人気の4号車グットスマイル初音ミクAMG。毎年楽しみなカラーリングですが、今年は白が多めのすっきり仕様。給油タワーもかわいいのよね。

大ベテランの谷口信輝選手と片岡龍也選手のコンビで何もかも大人気のチームです。レースアンバサダーの人気も群を抜いています。盛り上がるんですよ、ココが勝つと。スターがおりますからね。がんばってください。

グッドスマイルレーシングの他にも欧州車の参戦が、実力を伴うもので注目なのですが、写真を撮りきれておらず…ごめんなさい。ランボルギーニ・ウラカンGT3のエボがずっと速いし、アストンマーチン・ヴァンテージのエボも参戦。チームのD'station RacingもSUPER GTへと復帰しました。頑張ってください!

  • 25号車 HOPPY Schatz GR Supra GT/ HOPPY team TSUCHIYA

25号車も復帰しました。昨年、大クラッシュによりシーズン途中で参戦を諦めた25号車HOPPY Schatz GR Supra GT。戻ってきましたよ。土屋武士監督がお父様の代から引き継ぐレーシングチーム。

行ったことありますが、立派なファクトリーなんですよね。GT500クラスに参戦していた時から、打倒ワークスを掲げて頑張ってきました。途中、GT500クラスから離脱し、しばし休止。しかしGT300で復活しました。

2007年、GT500クラスの頃に、スタッフとしてお手伝いを少ししたことがあります。レース好きの血が脈々と流れるDNAの武士さんは、お父様に負けないくらいのレースバカ(褒め言葉)。

彼は若者の面倒も見てきましたね。メーカーの育成に乗れなかったドライバーの面倒をみたりね。ほんと困った人です(褒め言葉)。彼のガレージがSUPER GTに参戦していないのはちょっと気味が悪いほど(褒め言葉)…それだけ「いて当たり前」の存在なんです。戻ってきたので楽しみにしたいと思います。

今季も華やかなGT300クラス。これまで自分が追いきれていない部分でもあります。今年、こちらのコラムはスタイルを変えていこうかなと思っています。ただレースウィークのタスクが多すぎで、どこまでできるのか…ですけどね。GT500クラス中心の取材もあるので。

でも目線を変えて、もう少しお伝えできたらなと。よろしくお願いいたします。

フォーミュラE

お仕事でフォーミュラEの現場に行って来ました。日本初の公道レースの実現です。過去に都内でデモランなどが開催されておりましたが、本当に現実となる瞬間が来ました。小池百合子都知事さん、ありがとう!

コンパクトなパドックやコースアウトに驚きましたが、このコンパクトさゆえ開催期間を短くして撤収もきっとすばやく、世界を転戦できるのかなと勝手に思いました。このカテゴリーは、全てがエコでなくてはいけないのだろうし。

最寄り駅に降り立つと、看板などが一切なかったんですよね。前日までの強風や大雨の影響でなかったのか、その理由はわかりません。実に殺風景でした。もしや、この看板広告の少なさもエコなことに繋がっているのだろうか? 真相はわかりませんけどね。他の大会に行ったことがないので。

前述のパドックのコンパクトさは、これはスペースの問題でもあるのかもしれません。まして22台でサポートレースなどはなかったので、あれくらいのものなのかも今思えばね。

海外の公道レースと言えば、私が実際に行ったことがあるのは、マカオグランプリ。今年で71回目を迎えます。

街の雰囲気をみると、街の人も慣れたものでその日の走行が終わると数時間後にはフツーの道路に戻っているんです。開放されるのが実に早い。走行が終わってすぐにタクシーでマカオグランプリのコースを周ってもらったことがありますね。

でもってフォーミュラE。レースと言わずゲームと言っている関係者もいましたし、新しさしか感じなかったです。そりゃ初開催ですものね。テレビとは違いました。レース村と呼んでいる私がいつも伺うカテゴリーのみなさんはいらっしゃるけど、やっぱり数が少なかったですね。

  • 東京ビッグサイト内

東京ビッグサイトのメディアセンターは巨大ですが、ほんと少しだったんですよね。FIA管轄のカテゴリーですので、人数制限的なことや媒体的なことなど違うのでしょう国内とは(当たり前ですね失礼)。

ワンデーで予選決勝を行うので、前日の半日含め私のフォーミュラEは一日半で終わってしまいました。さみしかったですね。

そして思うにレースを見ることを考えると観客席の方が楽しかったかも。これまでテレビではつまらなく見えていたのものが、実際見てみるとテレビより数倍楽しかったですしね。確かに音のないレースではありましたが、風切音にモーター音に、未来感がハンパなかったです。金網越しでしたが。

実際訪れていた人は、もしかするとレースは初めての方ばかりだったのかもしれません。レース時間も短くお手軽に観戦して、公共交通機関で帰還するというやっぱりゲームと呼ぶのがちょうどいいゲームだったかも。

お台場でよく開催されているクルマのイベントを見に来た感じですね。この手軽さは「癖」になるかもしれません。楽だもの。

今回お仕事の内容として、全部をレポートするものではなかったのでコラムもざっくりで申し訳ないのですが、未来感満載のレース、実際その目で見た方がおもしろいよ!これが結論かな。

芸能人の方もたくさんいらしてました。さすが世界戦でした。翌週のF1日本グランプリへと繋がるこのレースウィークは、すごい!(語彙…)しかなかったです。世界戦が2週連続だなんてそんな時代が来たんですね。世界中から注目されていたかな、日本が。そう思うと余計に感慨深かったですね。

余談。5年間の開催契約でそのお台場開催の契約が終わったら、次はNISSANのお膝元の横浜開催はいかがでしょうか? みなとみらいにコースを作ってもらって…。観覧車にランドマークタワー、赤レンガ倉庫、中華街。映えスポットが隣接しております。

県知事さんなのか、横浜市長さんにお願いすれば良いのか? あのコンパクトさなら、実現可能???(かなり失礼な言い方)。熱海で開催したら、F1モナコグランプリみたい!と妄想は尽きません。もちろん小池都知事のおかげなんですけどね。なかなか良かったのでますます妄想も加速ということでお許しを。

未来のレースは観客側で見ることになると思いますが、この光景を忘れることなく細々と伝えることも大事なのかなと思いました。では、また!

(写真:折原弘之・大谷幸子/テキスト:大谷幸子)

[GAZOO編集部]