悪天候に荒れたレース、シーズン終盤タイトル争いも佳境! 〜SUPER GT第7戦〜
いやー、悪天候ばかりで嫌いにならないでね(汗)。
菅生ラウンドに続き、オートポリスも悪天候でございましたよ。悲しいこと悲しいこと。そんな中、力走を見せた39号車DENSO KOBELCO SARD GR Supra!優勝おめでとうございます!
中山雄一選手が一度GT300からシートを失いGT500へ復帰。その後、脇阪寿一監督が就任し、関口雄飛選手が移籍してからのパッケージで念願の初勝利!チーム内も大きく変わり体制を固めるまで時間がかかりましたが、一回勝つと、チームはまとまっていきますのでこれからが楽しみですね。ますます伸びていってください。
ワンデー開催となった第7戦オートポリスについて、GT500クラスについて振り返ります。
書いていて気づきました。第5戦は台風の為12月に延期となったことを考えると、3戦連続の悪天候ですね。それに第4戦富士大会は8月の頭で酷暑。熱中症警戒アラートが出ている時間は、不要不急の外出をできるだけ控える時期ですしね。
ネットの書き込みを見ると時期を変えろと書かれているのを見ましたが、んじゃどこに移すの?と。
もうカテゴリーが増えてどこにも移せないですよね、それに自然が相手なのでどうしようもないし。誰かの行いがどうとか、魔物とかの話は個人的にリアリティがないので嫌いだから(笑)置いといて…。ため息ばかりですが、ほんと仕方ないとしか思わないです。
第5戦が12月開催となったことで、異例のサクセスウェイトがマックスのオートポリスラウンドを迎えました。路面がハードでタイヤに厳しいオートポリス。
バースト祭りになるのではと言っていた方がいたけど、それも考えられたかもですが、結果そこまで…でしたね。厳しいことには変わりはないので、デブリがいっぱいコースに散らばっていましたから、暑かったら大変だったのかもしれません。
4回のセーフティーカーで、4回のリセット。一喜一憂するチーム側も大変でした。
そして、大きな番狂わせが最後にありました。ラッキー、アンラッキーと言ったら良いのか。トップを走っていたニスモ陣営の23号車MOTUL AUTECH Zは、悔しい結果となりました。
スタートしてから、後続をめちゃくちゃ離していて、シーズン終盤に来てようやくファン待望の1勝という勢いでしたからね。2位でしたが、あれはさぞかし残念だったと思います。日産応援団さんたち、九州まで来られてましたしね。
SCで大きなアドバンテージを手にしたのは優勝した39号車DENSO KOBELCO SARD GR Supra。もちろん中山雄一選手も頑張っていたので、SCが入っていなかったとしても勝っていたかもね。しっかり後続を押さえていましたので、とても成長を感じました。偉そうにごめん。
17号車Astemo CIVIC TYPE R-GTと14号車ENEOS X PRIME GR Supra
19号車WedsSport ADVAN GR Supraのマシントラブル、17号車Astemo CIVIC TYPE R-GTの14号車ENEOS X PRIME GR Supraとの交錯、61号車SUBARU BRZ R&D SPORTの単独スピン、64号車Modulo CIVIC TYPE R-GTのクラッシュ。
これで4度のSCが入りました。いつもオートポリスは荒れる展開ではありますが、時間が3時間と長いこともあり、4度もという感じでしょうか。残念無念のリタイア組…。
また3時間レースという今季登場した初めてのレースフォーマットは、各陣営にお話を伺うと、2回のピットの義務もありますから1時間ごとのスティントで分ける戦略しかないと。
同じタイヤメーカーだとだいたい同じタイヤのライフと考えられるので、そのタイミングでピットに飛び込みます。だからみんな一緒にピットイン。違うのは、ドライバー交代のタイミングとなりますね。
1回目のピットでドライバーを交代、残り2スティントをそのまま走り切るところ、2回目まで同じドライバーで最後に交代するところもあります。毎回変えるところも当然ある。速いドライバーにどんどん追い上げてもらって最後にきっちり運んでもらうという意味なのか、いろんなストラテジーがあります。
ドライバーを変えないで走るのは、ピット作業で起きるリスクを少しでも減らしスムーズに送り出すためと伺いました。2スティント、ほぼ2時間走る体力はみなさん十分ありますので、そんな戦い方もあり。
今季はもう長いレースはないので、残りの2レースは、スタートドライバーがどこまで走るかに、少し注目してみてください。ドライバーの特性で分けていると思うので、ちょっと楽しいです。勝手にあーだこーだいうネタにもなりますね(笑)。
17号車の14号車とのアクシデント。ペナルティが14号車に出ましたね。この判断、テレビの解説をされていた本山哲氏の話を聞いていても、判断が難しそうに思いました。
14号車の大嶋和也選手は見てないだろう、見えてないだろう、さまざまな意見もありますが、結果的に接触してスピンさせてしまったことに対して出たペナルティなのではないかと本山さん。理由は正確にはわかりませんが、どちらにしろ、レースを途中で終えてしまう17号車陣営の悔しさこの上ないでしょう。
開幕戦もオープニングラップでクラッシュに巻き込まれてリタイアした17号車。悔しいことが再び起こってしまい、このクルマが速いだけにもったいないなと思いました…。遅いから良いという話でもないので、挙げ足取らないでね。
マシントラブルで戦線を離脱したクルマの原因の詳細は不明ですが、次のレースまで2週間と短いので、どうにか解消して万全の体制で戦って欲しいですね。続けてみられるのはうれしいけど、短いスパンだとキツイね。
この第7戦は、今回はサクセスウェイトがマックスで、ウェイトの軽いクルマが有利になるはずですが、結局タイトル争いをしているクルマが、しっかり上位を走っていました。「強さ」とはそういうことなのですね。そう思いませんか?
苦しい戦いとなったのは、ランキングトップの36号車au TOM'S GR Supra。さすがに、ドライの路面ではサクセスウェイトもまともに効いてキツイ。
そんな中、100号車STANLEY CIVIC TYPE R-GTが4位に入りました。ずっと36号車とタイトル争いをしていて、36号車よりも前でフィニッシュしたいと言っていたので、ここでランキングが2ポイント差に縮まりました。
まだ2大会ありますので、大接戦のまま最終戦に向かうと思われますが、トップ36号車に2ポイント差でチームメイト37号車Deloitte TOM'S GR Supra、そして100号車。次が7ポイント差で、3号車Niterra MOTUL Z。
そして、もてぎ大会でサクセスウェイト50 kg以上にいるのが、トムスの2台、36、37号車と100号車の計3台です。エントリーリストをしっかりチェックしてください。燃料リストリクター1段階だとむしろ速そうです。漠然とした印象ですみません。第8戦も大注目のレースとなりそう、もうすぐですのでしっかりご覧ください。
GT300クラスは、ランキングトップの65号車LEON PYRAMID AMGと2号車muta Racing GR86 GTの差がぐっと縮まりました。5ポイント差。2018年にタイトルを取った65号車。昨年タイトル争いにからんだ2号車。実力派揃いです。
3位は、今季2勝の88号車VENTENY Lamborghini GT3、4位は、今季1勝を挙げている777号車D'station Vantage GT3!
欧州車が来るのいいですね。日本のレースではあるけれど、欧州ブランドのGT3車両が暴れているなんてかっこいい。なんだかんだワクワクしてきましたよ。
ワクワクしているときに残念なニュース。
カルソニックブルーで親しまれ、マレリと社名が変わってから12号車MARELLI IMPUL Zをサポートしてこられたスポンサーさまとの契約が終了となることがアナウンスされました。長きに渡り、スポンサーをしてくださる会社は、なかなか少ないです。とうとうその日が来たかと思いましたが、こればかりはさまざまな事情があるので、それは立ち入れない話。
みんなに注目され、誰が聞いてもドライバーの名前がわかるとか、いつもテレビでやっているとか、そんなことがないプロではあるけどマイナーなスポーツ。費用対効果を考えると、厳しい業界への投資になってしまうかもしれませんが、それでもこの業界はモータースポーツを愛する企業、人で頑張り続けていますね。残念なニュースですが、感謝を送る気持ちでこのニュースを受け止めました。
残り2戦、サーキットに来られる方は、勇姿をしっかりカメラに収めて欲しいですね。最後のドライバーとなる平峰一貴選手とベルトラン・バゲット選手がタイトルをプレゼントしていて良かったと思いました。彼らにも残りのレースをしっかり頑張ってもらわないとね。
おわりに
この時期にまだあと2レースあるというのが不思議ですが、さみしいオフシーズンが短くなって良いかも。12月の最終戦で雪が降ったら笑えないけどね。来週のもてぎですら天候が心配ですが、快晴となって欲しいです。
オートポリスのレースウィークは、暑いは寒いは4時起きの5時出発で、日曜日の夜にはすっかり疲れきってしまいました。自宅に帰って来てからもしばらく疲れが出てしまい、若さを永遠に届かない密林でポチり続けています。
おまけに右手に火傷をしてしまい原稿書くのに必死。小さい傷なのですが、水ぶくれがデカい。お見せしたいくらいです。これも時間かかりそう。潰さない方が良いとのことなので待ちますが、やだね…。
風邪をひかないで済んだものの、なんかもうね。まあ、時は待ってくれませんので、来週の第8戦までに体調を整えてしっかり見届けたいと思います!では、また!
(写真:折原弘之、GTアソシエイション / テキスト:大谷幸子)
レポーター(お)ねえさん・大谷幸子
随時、クルマに関する様々なイベント・テーマでレポートしていきます!
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