2024 SUPER GTシーズンが終了!最終戦を振り返る!〜SUPER GT第5戦鈴鹿サーキット〜
とうとう終わってしまいましたね(TGRチーム関連は、TGRコラムで執筆)。
悪天候によりスケジュールの延期など12月にまで渡る長いシーズンとなりましたが、あっという間に駆け抜けていきました。
完全制覇のレースウィークのGT500 36号車坪井翔選手、山下健太選手のコンビ。最終戦も圧勝で終わりました。Hondaさんのホームコースですので、手強いライバルたちに最後の勝利は阻まれることもあるのかと思っていたら、やっぱり強すぎたシーズンでした。
このスターティンググリッドの写真は、ポールポジションの位置。ポールトゥウィンでラストレースも〆ました。どこまでも強さを発揮しまくった印象です。
鈴鹿は、風が冷たかった…。思えば、今年のスーパーフォーミュラの開幕戦も風が冷たく寒さにくじけましたが、あれが「鈴鹿おろし」と呼ばれるものなのかな。まずは、今回は「雨」ではなくて良かったです、少しだけ降ったけど。
今季のSUPER GTは、夏以降、酷暑に台風、雨と、本当に天候に恵まれないシーズンでしたよね。どうにもできない天候に関しては、本当に祟られているのかと思っちゃうくらい悲しかったです。
近年は寒さよりも酷暑の方が来場者数に影響を及ぼしているようにも感じますね。夏、特に8月の動員数が減っています。危険な暑さですからね、30度で涼しいと思う感覚だしね。
今回の初の冬開催となった最終戦は、ここまでお天気に恵まれないのなら、雪でも降ってしまうのではと冗談で思いましたが、それは回避。しかし真冬にも関わらず、45,500人(12/7 18,500人、12/8 27,000人)の来場がありました。
鈴鹿サーキットでの最終戦の開催は、大雨の2005年の最終戦以来となります。あのときのことも覚えています(笑)。話すと長くなるので割愛。
今季は、台風で第5戦のスケジュールが動いた為のイレギュラー開催となりましたが、都市部での開催は交通の便も良いので来場者数も予想以上(自分の…)にあってうれしかったです。西日本での最終戦の開催が久しぶりというのもあったかな。さてピンポイントで振り返ります。
ロニー・クインタレッリ選手のSUPER GTからの引退
ニスモのロニー・クインタレッリ選手がSUPER GTからの引退を表明。この最終戦が見納めとなることで、ロニーさんの周辺も大混雑でした。みなさん、サインなどもらえたかな。グリッドも大渋滞で前へ進めませんでした。わたし的には、搬入日に挨拶をしておこうと思っていたのに、結局それができなく心残りです。
みなさんはご存知でしょうか、GT500クラスデビューは、ロニーさんはTOYOTA陣営からだったんですよ。その後、日産陣営に移籍され、そこから第一線でずっとご活躍されました。
ミシュランタイヤを履いて、柳田真孝選手とコンビを組んだときには、トヨタ陣営はタイトルが一生取れないんじゃないかと思うくらい強くてね。連勝とか連覇とか、呆然と眺めていたのを覚えております。
予選の熱いアタック、決勝での力強い走り。クルマから降りてヘルメットを取り、汗で濡れた髪の毛、頬を汗がつたう紅潮したお顔、オーラ、ハンパなかったです。優勝シーンの写真を集めようと思ったら、かなりの回数の勝利で締め切りに間に合わないので諦めました。
昔、F3に乗っていた頃も思い出しました。
山口県のチームから参戦していて、当時から日本語も上手だったように記憶しています。ロニーさんと話すことは、チーム広報の仕事をしていた私はまだキャリアの初めの頃だったからなかったですね。じっとグリッドで見ていたり、そんな存在でした。
そのうち自分の仕事も広がり、サーキットでお目にかかることも増え、私自身を認識していただいたりと、憧れの方ですからとてもうれしかったです。そして偉大すぎて未だにちょっと緊張するドライバーさんの1人ですね。
最終戦の決勝の走りを見てたら、レース巧者ですので、まだまだ走っていて欲しい気持ちは大きいですが、他のカテゴリーで走ってくれるのかなとも思っておりますので決断を尊重。まずはお疲れさまでしたと言わせてください。
GT500の緊張感から離れ、ちょっとゆっくりされてくださいね。昨年ドライバーを引退した立川祐路監督も確か、GT500のプレッシャーなどは相当のものだと話していたように思いますので。
GT500 12号車MARELLI IMPUL Z
ありがとうマレリ!ですよね。
このリバリーが最後とのこと。ずっとカルソニックブルーで親しまれてきて、会社のお名前が変わり、それでもサポートをしてくださっていましたよね。
長きに渡り、SUPER GTを盛り上げてくださりありがとうございました!そんな思いでいっぱいです。ミニカー、欲しいですね。探してみよう。
来季の12号車をスポンサードするのは、どの会社なんでしょうね。楽しみです。最初は慣れないかもしれませんが、新しいリバリーを含め、楽しみにしております!
17号車Astemo CIVIC TYPE R-GT
コラムが全然進まない間に、Hondaさんのモータースポーツの来季の体制発表がありました。早い!太田格之進選手が、いったんSUPER GTを離れます。IMSAに参戦されるとのことです。これは楽しみですがかなりさみしいです!
しかし、速いドライバーさんは、若いうちに世界を経験して欲しいので、送り出すしかない(勝手に送り出す体)! アメリカでのご活躍を期待しております!
来月は、早速デイトナ24時間ですね。これはおもしろそう。トヨタ陣営からは、小林可夢偉選手が参戦するみたいですしワクワクして待ちますね。
スーパーフォーミュラは継続でフル参戦のようですので、ファンの方は会えないわけではないので、ひとまず安心ですね。格ちゃんならきっと大活躍!頑張ってください!
その17号車の空いたシートを得たのが、小出峻選手!
スーパーフォーミュラ・ライツのタイトルを獲得し見事!GT300クラスからのステップアップとなりました。おめでとうございます!スーパーフォーミュラのシートも得ましたね。ようやく掴んだシート、楽しみにしています!
史上初のタイトルおめでとうございます!
欧州車のタイトルはあったけれど、ランボルギーニ社のクルマは初めてですね。LAMBORGHINI HURACAN GT3 EVO2は、4勝も挙げての戴冠です。強すぎました。
そして、ちょっとうれしいのが、小暮卓史選手が戴冠。大ベテランですよね。GT500と300両方のタイトルが、うれしい。
優勝記者会見で、以前GT500のシートがなくなってしまったときのことを話していました。何もなくなってしまった時は、わたしもとても驚きました。当時「天才小暮」と言われていたのでさみしいなあと思ってたら、いやはや今回の予選のタイムを見ましたか?若手よりも速い!一番速い!以前の勢いそのままに、そして、彼らしい走りをこのチームで披露し、シーズン4勝を挙げました。
GT500のタイトルを獲得した36号車も含め、2台が今季は強すぎました。優勝や予選の記者会見で何度もお目にかかった2024年でしたよ。たくさん写真や動画があります(笑)。
SUPER GTの醍醐味です。市販車のレースですから、どんな車種が来ても良いわけで、今季も欧州車の参戦がとても賑やかで良かったです。きっとランボルギーニ社もこのタイトルを誇りに思ってくれるのではないでしょうか。とにかく、おめでとうございました!
100戦表彰のレースアンバサダー
4号車のレースアンバサダーの荒井つかささんが、SUPER GTでのレースアンバサダーとしての参戦が100戦を達成したそうです。同じチームでレースアンバサダーを務め続けての達成は史上初とのこと。おめでとうございます!
そう言えば、初めてレースクイーン(現レースアンバサダー)としてサーキットに来られたときのことは、覚えておりますよ。カテゴリーは、フォーミュラ・ニッポン(現・スーパーフォーミュラ)でしたけどね。高3だったと思います。
ずっと頑張ってこられたことが、スポンサーサイドの彼女への信頼に繋がったということですよね。チームへの貢献度ということも鑑みて、これだけ長い間レースアンバサダーを続けることができたのだと思います。
しかも。引き続き来季も務められるとのこと。すでにこちらは、チームが体制発表をしておりましたね。こうなったら、どこまで記録を伸ばすのか、楽しみですね。来季、このグッドスマイルレーシングは、スパ24時間や鈴鹿1000kmにも参戦されるそうです。頑張ってください!
今季は、予選方式が変わったり、悪天候だったり、長年いるのに慣れない環境も多かったです。そして、どうにか12月の最後のサーキットの現場を終えたときに、今年も欠席することなく、長くなったシーズンが無事に終わって安堵しました。まだまだ仕事が片付かず寝不足は続いておりますが、安堵した気持ちはとても大きいです。
書き足りないことだらけですが、一旦 SUPER GTはお終いです。ありがとうございました!
(写真:折原弘之 GTアソシエイション、テキスト:大谷幸子)
レポーター(お)ねえさん・大谷幸子
随時、クルマに関する様々なイベント・テーマでレポートしていきます!
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