【SEMA2018特集】SEMAの展示マシンたちが走りやサウンドでアピール！！業者じゃなくても観戦できる『IGNITED』がアツい！

10月30日から11月2日までの4日間に渡ってアメリカ・ラスベガスで開催されたSEMAショー。最終日の夕方には、ショーのアフターパーティとして『SEMA IGNITED（セマ・イグナイテッド）』というイベントが開催される。
もともとSEMAショーはアフターパーツ関連の業者間で行われるトレードショーであるため、一般向けには公開されていない。だが、SEMAイグナイテッドは、20ドル～のチケットを購入すれば誰でも参加することが可能だ。
さまざまなイベントが組み込まれているSEMAイグナイテッドの模様をレポートしていこう。

SEMAイグナイテッドの始まりを告げるのは『SEMA CRUISE（セマ・クルーズ）』と銘打たれたパレードラン。これは会場内に展示されていた出展車両が次々と搬出され、観客の目の前でゆっくりとパレードを行うというもの。
展示ブースに入場できなかった一般のお客さんも、数々の奇想天外な展示車両が列をなして行進するのを観て大興奮！！一方で、展示者側も搬出作業と同時に大観衆の前で実際にデモカーを走らせることができるため、最高のアピールの場になっている。

テレビ司会者として有名なジェイ・レノさんは最新のリンカーン・ナビゲーターでSEMAクルーズに参加。

Parker Brothers Conceptsのエレクトリック・モーターサイクル、『NEUTRON（ニュートロン）』も登場。SFアニメーションから飛び出てきたような先進感に観客も釘付け。

ランボルギーニ・アヴェンタドールでバックファイヤーをキメるリバティーウォークの加藤渉さん。日本代表のトップチューナーとしてSEMAでも大人気！

まだ日も明るい午後4時から始まるSEMAクルーズだが、なにせ参加台数が多いため、日が暮れ始めてもパレードの列はまだまだ終わらない。夕闇の中で主役を張るのは電飾ギラギラのピックアップ・トラックたちだ！

昨年までの会場から変わって、今年はサウスホールの東側にあるプラチナム・ロットに特設ステージが設けられたSEMAイグナイテッド。SEMAクルーズの列は一部封鎖された公道を横断し、ドリフトのデモンストレーションも行われるクローズドボックスの中をぐるりと一周していく。まるで祭りの山車が練り歩くように、さまざまなカスタムカーが行進する様は、まさにカオス！お祭り騒ぎ大好きなアメリカらしい雰囲気を楽しめる。

数多く参加するSEMAの出展車からベストアワードを決定し、表彰するバトル・オブ・ビルダーズ。トップ4に輝いた車両はSEMAイグナイテッドの特設ステージで展示が行われている。今年はダットサン240ZとマツダR100という2台の日本車も選出された！

SEMAイグナイテッドは、さまざまな走行イベントも用意されている。SEMAクルーズのオフィシャルスポンサーを務めたKIAは、ドリフトなどの走行デモンストレーションを行った。
また、オフロードバイクのアトラクションを披露する『NITRO CIRCUS（ナイトロ・サーカス）』では、ジャンプ台から大きく飛び上がったライダーたちが空中でアクロバティックな技を次々とメイク！大勢集まった観客たちを魅了していた。

そしてクライマックスは、フォーミュラ・ドリフトに参戦しているドリフトマシンたちのデモンストレーション。設置されたコンクリートブロックの際まで攻め込んだ、迫力満点のドリフトをキメまくるマシンに観客も大興奮だ。大量のスモークを浴びせられて笑顔になるのは、国境を超えたクルマ好きのためのエンターテイメントである。
繰り返しになるが、SEMAイグナイテッドはチケットを購入すれば一般でも入場が可能。これだけでも見応え十分なので、ラスベガス観光のプランのひとつに加えることをおすすめしたい。

（テキスト:小林秀雄 / 写真:平野 陽）

[ガズー編集部]