【連載全18話】第7話 トヨタ・コルサ & オペル・コルサ…なぜか車名がかぶってる!“同名異車”のクルマ特集
世界でこれまで販売されてきたクルマを見ると、同じ名前のモデルがちらほら……。今回の特集では、そんな「メーカー・ブランドは違えど名前が同じクルマ」をピックアップ。週替わりで紹介します。
トヨタ・コルサ & オペル・コルサ
イタリア語で「疾走、競争」などを意味するコルサ(corsa)。これを先に名乗ったのは、1978年に双子車のターセルと共に誕生したトヨタ・コルサ。トヨタ車として初めて前輪駆動を導入した、スターレットとカローラの間に位置する小型車だった。
「広さのコルサ」をキャッチフレーズに掲げていたように、全長4m未満ながらクラス最長の2500mmのホイールベースがもたらす余裕ある居住空間が特徴のボディーは、2ドア/4ドアセダンとガラス製テールゲートを備えた3ドアハッチバックの3種類。縦置きされたエンジンは当初1.5リッター直4 SOHCのみで、1979年に1.3リッターが加えられた。その後5代目まで進化を続けるが、1999年に新世代のコンパクトカーであるヴィッツ/プラッツの登場により、兄弟車のターセル/カローラIIと共に姿を消した。
フォルクスワーゲン・ポロやフォード・フィエスタなどに対抗すべく開発されたベーシックなコンパクトカーである、オペル版コルサのデビューは1982年。Cd値0.36という空力特性を誇る3ドア/5ドアハッチバックまたはノッチバックの2ドア/4ドアセダンボディーに1リッター直4 OHVまたは1.2リッター/1.3リッター直4 SOHCエンジンを積み、前輪を駆動した。
日本にも少数が輸入されたが、前述したトヨタ・コルサが存在するため、オペル100i/130GTの名で販売された。1993年に登場した2代目は日本ではヴィータと名乗り、丸みを帯びた親しみやすいスタイルと輸入車としては手ごろな価格、そしてトレンディードラマに劇中車として登場したことに後押しされて人気を博した。2000年に世代交代した3代目もヴィータの名で国内販売されたが、2006年にオペルが日本市場から撤退したことでその名も消滅。本国ではその後もコルサは健在で、現行モデルは6代目となる。
[ガズー編集部]
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