【連載全18話】第14話 ウーズレー・ホーネット & AMCホーネット…なぜか車名がかぶってる!“同名異車”のクルマ特集

世界でこれまで販売されてきたクルマを見ると、同じ名前のモデルがちらほら……。今回の特集では、そんな「メーカー・ブランドは違えど名前が同じクルマ」をピックアップ。週替わりで紹介します。

ウーズレー・ホーネット & AMCホーネット

英語で「スズメバチ」を意味するホーネット(hornet)。これを最初に車名に冠したメーカーは19世紀末に歴史をさかのぼるイギリスのウーズレーで、1930年に登場した小型車に命名した。ウーズレーは1952年以降ブリティッシュモーターコーポレーション(BMC)のブランドとなり、オースチン/モーリスのバッジエンジニアリングによるモデルをラインナップしていた。1959年にBMCは革命的な小型車であるミニを送り出すが、2年後の1961年にその高級版がウーズレーと、やはり傘下のブランドだったライレーから登場。ウーズレー版はおよそ30年ぶりにホーネットを名乗った。

ミニのボディーをトランクルームが突き出た3ボックススタイルに改変し、フロントにはライトを点灯するとほんのりともるエンブレムの付いた伝統のグリルを装着。内装には本革張りシートや分厚いフロアカーペットなどがおごられた。1963年にはエンジンを850ccから1リッターに拡大してマークIIとなり、1966年には通常のミニに先駆けてドアヒンジが内蔵され、ドアの窓も巻き上げ式となったマークIIIに発展。だが1969年に兄弟車のライレー・エルフともども生産終了。その後、ウーズレーブランドも消滅した。

大西洋を挟んだアメリカでこれを車名に冠したのは、小メーカーのハドソン。1951年にデビューしたホーネットは、5リッター直6エンジンを積んだフルサイズカーだった。1954年にハドソンはナッシュと合併してAMC(アメリカンモーターズコーポレーション)を形成。小型車に特化したアメリカ第4のメーカーとなるが、そのAMCが1970年にホーネットの名を復活させた。

全長4.6m弱、全幅約1.8mという(当時のアメリカでは)コンパクト級の2ドア/4ドアセダンボディーに、3.2リッター直6から5リッターV8まで数種類のエンジンを搭載。1971年には派手に装った2ドアボディーに5.9リッターV8エンジンを積んだ高性能版のSC/360とスポータバウトと名乗るスポーティーな5ドアワゴンを追加。さらに1973年には3ドアハッチバッククーペを加えた。1978年に大がかりな手直しを施した際にコンコードに改称され、ホーネットの名は消滅した。

[ガズー編集部]

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