トヨタ・ハリアー…生き物の名前が付いたクルマ特集
大自然の中を駆ける動物や、大空を舞う鳥、そして海洋生物――今回は、そうした“生き物”の名前を車名に冠した世界の名車をピックアップ。どんなクルマだったのか、週替わりで紹介します。
トヨタ・ハリアー
“WILD but FORMAL”というキャッチコピーを掲げて、1997年にデビューしたアッパーミドル級のクロスオーバーSUV。ハリアー(harrier)とは英語で「チュウヒ」(タカの一種)という意味で、その姿をあしらったエンブレムがフロントグリルに装着されていた。
セダンであるカムリと共通のプラットフォームを用いたうえで、エンジンは3リッターV6または2.2リッター直4を採用。駆動方式は4WDとFFを設定した。SUVとしての最低地上高を確保しながらもシート高を抑え、悪路走破性と乗降性を両立。左右方向のウオークスルーを可能とした前席や多彩なシートアレンジによって、ゆとりある居住空間と荷室を実現していた。
高級セダンの快適性、乗り心地とSUVの機能性、機動性を兼ね備えた「スポーツユーティリティーサルーン」という呼び名にふさわしい内容で、とりわけレクサスRXとして販売された北米市場では大ヒット。世界中のプレミアムメーカーが参入することになる高級クロスオーバーSUV市場を開拓したのだった。
2003年には2代目に進化。3.3リッターV6とモーターを組み合わせたハイブリッドを追加設定するなどして生産を続けたが、2012年に生産終了。いったん歴史は途絶えたものの、翌2013年にレクサスRXから独立した国内専用車種として3代目が登場、現在に至っている。
[ガズー編集部]
生き物の名前が付いたクルマ特集
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