日産・シルビア/ガゼール…リトラクタブルヘッドランプのクルマ特集

パタパタとまばたきするようなアクションが印象的だった、リトラクタブルヘッドランプのクルマたち。その中から、記憶に残る国産車を紹介します。

日産シルビア/ガゼール

1983年に登場した4代目シルビアと、販売店違いの双子車である2代目ガゼール(S12型)。ともに、トヨタ・セリカのライバルとなるスペシャルティーカーである。先代と同様にノッチバックの2ドアクーペとハッチバックの3ドアクーペの2種をそろえたボディーは、空力性能を考慮して角を丸くした上で、リトラクタブルヘッドライトを採用。トップグレードのターボRS-Xにはヘッドライトワイパーが装備されたが、フルリトラクタブルライトとの組み合わせは世界初とうたわれていた。

走りの向上をテーマにボディーサイズは縮小されたものの、ホイールベースとトレッドは拡大。上級グレードのリアサスペンションはリジッドからセミトレーリングアームの独立型となり、ステアリングもボール循環式からラックピニオンに改められた。エンジンは1.8リッター直4 SOHC(キャブレター、EGI、ターボの3チューン)と、スカイラインRS譲りの2リッター直4 DOHC 16バルブ ターボが用意された。

1986年2月のマイナーチェンジで2リッターターボエンジンがカタログから落とされ、代わりに1.8リッターDOHC 16バルブ ターボ搭載車をラインナップ。同時にガゼールは廃止され、シルビアに一本化された。

[ガズー編集部]